働き方の多様化が進み、社外で仕事を行うビジネスパーソンの姿が珍しいものではなくなった。こうしたモバイルワーク、テレワークが加速するにつれて、PCのあり方やそこで求められる要件も変わってきている。

ハードウェアとソフトウェアの両面からPCを革新してきたデルは、ユーザー視点のもと、今述べた変化に応え続けている。ビジネス向けPCブランド「Latitude」の最新モデルや、同社が周辺機器とともに構築したエコシステムから、この一端を紹介したい。

働き方が多様化する中にあっても生産性を追求し続ける

デルが「Latitude」で掲げているモットーは、"生産性の追求" だ。同社はさまざまな技術革新によってこの精神を体現している。中でも象徴的なモデルが、「Latitude 7300」だ。

「Latitude 7300」は、「Latitude」の中でも "モバイル・ファースト" を強く掲げたモデルとなる。働き方の変化やニーズの変化を、デルはどのような形で製品へ反映しているのか。まず一目でわかるポイントとして、ユーザーの所有感を高める「デザイン」が挙げられる。

「Latitude 7300」では、カーボンファイバーを使用した従来の外装に加え、あらたにタイタン・グレー・アルミニウム カバーが追加された。

  • 「Latitude 7300」であらたに加わった、タイタン・グレー・アルミニウム カバー。

    「Latitude 7300」であらたに加わった、タイタン・グレー・アルミニウム カバー。

デル株式会社 クライアントソリューションズ統括本部 クライアント製品本部 フィールドマーケティングマネージャー 飯塚 祐一 氏

デル株式会社
クライアントソリューションズ統括本部
クライアント製品本部
フィールドマーケティングマネージャー
飯塚 祐一 氏

デルの飯塚 祐一 氏は、「当社では、世界12カ国で働いている方を対象にしたアンケート調査を毎年行っています。これを見ると、PCに対してデザイン性を求める声が高まってきています。従来の業務PCは、ユーザーにとっては会社からあてがわれるものでした。ですが、働き方が多様化し社外での業務が当たり前になるにつれ、常に所持するPCに愛着を持つ方、自分の仕事を加速させる武器としてこれを捉える方が増えている。特に若い世代では、デザイン性へのニーズが高まっており、所有感やオリジナリティを高めたいという意向の表れだと言えるでしょう。そこで今回の『Latitude 7300』は、特にデザイン性にも力を注ぎました」とアピールする。

使い勝手:作業性と携行性を両立

使い勝手も大きく向上した。「Latitude 7300」では、個人向けPCブランドの「XPS」で培った技術の採用によってベゼル幅を大きく狭めている。携行性に長けながら、作業性の高い13.3インチディスプレイを備えることにも成功しているのだ。

ほかにも、片手でPCを開けられるドロップヒンジ、滑りが良く追従性の高いタッチパッド、プライバシーを守るためのWebカメラの物理シャッターなどを実装。モバイルワークやテレワークで掲げられる "いつでもどこでも" を実現するためのPCといえるだろう。

  • ドロップヒンジにより片手しか空いていない場合でも容易にPCを開くことができる
  • 高精度なタッチパッド、キーボードにより操作も快適だ
  • ドロップヒンジにより片手しか空いていない場合でも容易にPCを開くことができる(左)。高精度なタッチパッド、キーボードにより操作も快適だ(右)。

  • Webカメラに取り付けられた物理シャッター。シャッターを閉じれば、盗撮や覗き見防止を防ぐことができる

    Webカメラに取り付けられた物理シャッター。シャッターを閉じれば、盗撮や覗き見防止を防ぐことができる。

駆動時間:バッテリー消費の軽減と素早い充電速度

モバイルワークにあたっては、使い勝手のほかに、デスクワークでは発生しないような様々な課題がある。主に挙げられるのが、バッテリーの駆動時間、ビジュアルハッキング、ネットワーク接続性能の3つだ。

中でもバッテリー駆動時間は、モバイルワークにとって永遠の悩みといえる。PCは、快適に使おうとすればするほどバッテリーの消費速度が速まる。中でも大きく影響するのがディスプレイだが、「Latitude 7300」はこれに対し、2つの軸からアプローチを行った。

1つは、従来よりもバッテリー消費を抑えたディスプレイである「SLP(Super Low Power Panel)」採用。もう1つは、周囲の複数の照明条件を測定し最適な輝度に自動調整する「ALS(Ambient Light Sensor)」の実装だ。これらの仕組みによって、同モデルは最大約20時間37分(Intel® Core i5 8265U、メモリ8GB、256GB SSD、4セルバッテリー搭載時*1)の駆動を実現している。

また、「Dell ExpressCharge」と呼ばれる技術によって、充電速度も高速化。1時間で約80%まで充電することができ、「Dell ExpressCharge Boost」にも対応。15分で約35%までバッテリー充電時間を回復させることが可能となった。

  • ALS
  • SLP
  • ALS(左)とSLP(右)の詳細。

セキュリティ:内蔵されたデジタルプライバシースクリーン

モバイルワークが広がったことで、空港や新幹線内、カフェなどで仕事をする機会が増えた。しかし、こういったオープンスペースにおいてPCは常に第三者の視線に晒されており、画面を盗み見られる危険性が常に付きまとう。

このようなビジュアルハッキングの問題をPC単体で解決してくれるのが、「Safe Screen (Digital Privacy Screen)」だ。「Latitude 7300」では、キーボードの“F9” を押下すれば機能をオンにでき、正面から見て左右30度以内までの視野角を抑制。横からの覗き見を防止することで、情報を守ることができる。

  • 左がSafe Screen をオンにした画面で右がオフにした画面。オンの方はしっかりと斜めからの盗み見を防いでいることが分かる。
  • 左がSafe Screen をオンにした画面で右がオフにした画面。オンの方はしっかりと斜めからの盗み見を防いでいることが分かる。
  • 左がSafe Screen をオンにした画面で右がオフにした画面。オンの方はしっかりと斜めからの盗み見を防いでいることが分かる。

  • F9 を押すだけでオン/オフの切り替えが可能。

    F9 を押すだけでオン/オフの切り替えが可能。

接続性:繋がりやすいWi-Fi、ほぼ全モデルで使えるLTE

クラウドが発達した昨今、ネットワークとの接続性能は欠かせないポイントだ。高い信号強度を維持することは、生産性を大きく左右する。「Latitude 7300」では、Wi-Fiを "利用可能な最高の信号状態で使用" するための機能として、「ASA (Active Steering Antennas)」を実装。アンテナの放射エネルギーを再設定し、信号強度を向上させてくれる。もっとも強い信号が到達する場所を検出し、そのパスを使用するように信号を再設定することも可能だ。もちろん、最新のWiFi6にも対応している。

また、「Latitude」では3000シリーズとLatitude Educationモデルを除く全モデルで、LTE(オプション)を利用できる。NTTドコモ、ソフトバンク、au、それぞれのバンドに対応しているため、任意の通信会社を選択することが可能。いつでも、どこでも気軽にネットワークにアクセスできる。セキュリティと生産性向上に貢献できる。そうしたアイテムであることは、「Latitude」ブランドの最大の強みだ。

  • ASA

    ASAの詳細。

最適化:必要な機能・仕組みを補完するエコシステム

ここまで「Latitude」の備える仕組み、機能を紹介してきたが、残念ながらすべてが標準実装されているわけではない。SLPやデジタルプライバシースクリーンなどカスタマイズによって備えられる機能も含まれており、ここでは当然コストがかかる。全てを実装するのが理想だが、経営資源は無限にあるわけではない。導入にあたっては、実装するものとしないものを取捨選択することになるだろう。

"予算の都合上この機能は実装できなかった" こういったケースがあるかもしれないが、安心してほしい。デルは、PCだけではなくさまざまな周辺機器を手掛けているという点にも強みがある。PC単体では実装できない仕組みを周辺機器で補完する。こうしたエコシステムが整備されているため、予算や用途に応じて最適なPC環境を整備することが可能だ。

デル株式会社 クライアントソリューションズ統括本部 クライアント製品本部 フィールドマーケティングマネージャー 吉田 将信 氏

デル株式会社
クライアントソリューションズ統括本部
クライアント製品本部
フィールドマーケティングマネージャー
吉田 将信 氏

近年、このエコシステムの動きが大きく加速しているという。鍵となっているのは、USB Type-Cの存在だ。デルのフィールドマーケティングマネージャー 吉田 将信 氏は、次のように語る。

「当社では、『Latitude』だけでなく様々な周辺機器においてUSB Type-Cを標準装備しています。これにより様々な機能を単一インターフェースで補完できるようになりました。外回り時にはモバイルバッテリーの『PW7015L』で給電する。会社に戻ってきたらモニターの『P2419HC』に接続しデュアルディスプレイ環境で仕事をする。こうしたことが、USB Type-Cケーブル1つあればできるようになりました。モバイルアダプタの『DA300』や急速充電に対応するドッキングステーション『WD19』を利用すれば、接続インターフェースを増やすことも可能です。」(吉田 氏)

ビジュアルハッキングを防ぐプライバシーフィルターも取り扱っている。デジタルプライバシースクリーンを実装したいが予算が合わない、選定したモデルでは同機能が対応していない、……こういった場合であっても、メーカー純正の製品によって必要な機能、仕組みが補完できるというわけだ。

  • 純正のプライバシーフィルター。製品との互換性が保証されている、サポート窓口を単一化できるなど、メーカー純正品であることには数多くのメリットがある

    純正のプライバシーフィルター。製品との互換性が保証されている、サポート窓口を単一化できるなど、メーカー純正品であることには数多くのメリットがある。

PCのみならずエコシステムの構築にも注力する。こうしたデルの姿勢は、3月中旬に発売予定のマルチデバイス ワイヤレス キーボード・マウス製品の「KM7120W」にも強く表れている。同製品は「Latitude」と一体感を持ったスタイリッシュなデザインを備えるほか、周辺機器としては珍しい3年という長期サポートを付帯。ここには、"PCと周辺機器を複合したシステム" で企業を支えようという、デルの強い思いが見て取れる。

エコシステムでは他にも、ノートPCやモバイルバッテリーを収納するのにピッタリなバックパックやブリーフケース、テレビ会議用のヘッドセットなどをラインアップ。ビジネスシーンで求められる一通りの製品をカバーしている。

*  *  *

デルの歴史あるビジネスPC「Latitude」は今年で26年目を迎えるが、的確に社会の変化を捉えながら絶えず進化を続けている。周辺機器を介したエコシステムのもと、同社のソリューションは、働き方の多様化が進む中にあっても企業の生産性を強く支えてくれるだろう。

注1:バッテリー駆動時間は、Mobile Mark 2014 benchmark testに基づき行っており、実際の利用状況により異なる場合がありますのでご注意下さい。

  • デル法人ノート「Latitude」と「エコシステム」
  • デルがおすすめするWindows 10

[PR]提供:デル