ストレージ専用OSのハンズオンで体感できた「ETERNUS NR1000 series」の可能性

企業のITインフラが複雑化した現在、システム管理者にかかる負荷は増加する一方。ビジネスを加速させるためには膨大な量のデータの有効利用が不可欠なものとなり、ストレージの適切な管理と柔軟な活用が求められるようになった。システム管理者の人材不足が深刻化している近年、前任者が構築したシステムの効率的な運用が行えず、業務が停滞してしまうといったケースもめずらしくない。こうした課題を解決するには、すべてのシステムの“コア”ともいえるストレージの設定について理解する必要がある。

本連載は、2019年12月10日に開催されたネットアップ主催イベント「NetApp INSIGHT 2019 TOKYO」の講演やブース展示の内容から、デジタルトランスフォーメンション(DX)時代に求められるデータ活用を実現するテクノロジーやソリューションを確認する。第3回では、ネットアップが開催したハンズオンセミナーから、同社のストレージ専用OS「ONTAP」を使った設定の基本手順を体験。管理機能に優れたストレージを選択することの重要性を明らかにしていこう。

  • 基本設定の体験

NASを構築するまでの詳細手順を体感してストレージの“基礎”を確認する

ネットアップのストレージ製品には「ONTAP」というストレージ専用OS(プラットフォームOS)が搭載されている。これは富士通から提供されるネットアップのOEMストレージ製品「ETERNUS NR1000 series」にも採用されており、最新ストレージの機能を最大限に活用できるようになっている。

そうしたONTAPの基本的な操作手順を体験するため、今回は「ONTAPハンズオン『超』基本編」というコースにトライしてみた。多くの企業のシステム管理者がさまざまなコースに参加しており、注目度の高さがうかがえた。

  • ハンズオンセミナー「ONTAPハンズオン『超』基本編」

    ハンズオンセミナー「ONTAPハンズオン『超』基本編」

「ONTAPハンズオン『超』基本編」の内容は、ハンズオン用に作成された2ノードのONTAPクラスタを使用し、仮想ストレージや仮想ボリュームなどを定義してNASとして利用できるようにするまでの手順を実行するというもの。

「クラスタの確認」→「データアグリゲートの作成」→「サブネットの作成」→「SVM(仮想ストレージ)の作成」→「CIFS / NFSアクセス用のSVM設定」→「SVM上にボリュームを作成」→「クライアント(Windows/Linux)」にボリュームをマウント」といった流れを実際に操作していくなかで、ONTAPの基本機能や仮想ストレージ、ネットワーク分割(VLAN)といったストレージの基礎知識を確認できる内容となっていた。

ONTAPの操作は、GUIツール「OnCommand System Manager」で行う。インタフェースは日本語化され、各種項目へのアクセスも容易な使いやすいツールだ。

  • GUIツール「OnCommand System Manager」

    GUIツール「OnCommand System Manager」

本ハンズオンは、ONTAPを使ったことがないユーザーでも実行できるように構成されているが、ストレージに関する基礎知識は必要で、操作手順も少なくない。とはいえ、詳細な手順書に沿って操作をしていくことで、クラスタの仕組みからNASを構築する際に必要な工程とその意味までを理解できる内容となっており、ストレージの基礎知識が身に付くハンズオンといえた。

ネットアップ合同会社 シニア ソリューションズエンジニア 金子 浩和氏

ネットアップ合同会社 シニア ソリューションズエンジニア 金子 浩和氏

ハンズオン会場でサポートしてくれたネットアップ合同会社のシニア ソリューションズエンジニア 金子 浩和氏は「最近のストレージ製品はさまざまな機能を搭載しています。最初の段階で基本的な設定方法を理解しておくことで、各機能を活用して柔軟なストレージ運用が行えるようになります」と基本的な知識を持つことの重要性を語る。

その意味でも今回のハンズオンは、効率的なストレージ運用・管理体制を考えるうえで欠かせない基礎を学ぶ場を提供しており、受講者が得られたメリットは少なくないだろう。

ONTAPの機能を体感することで見えてくるETERNUS NR1000 seriesのポテンシャル

OnCommand System Managerでは、CIFS、NFS、iSCSI、FC、FCoEといったプロトコル構成やネットワーク設定、SVMの管理、ボリュームの設定といったハンズオンで操作した機能だけでなく、Snapshot、重複排除、SnapMirrorなどONTAP(NR1000 series)の特徴的な機能に関する設定も行える。

ハンズオンでOnCommand System Managerのホーム画面を確認するだけでも、さまざまな設定をウィザード形式で迷わずに進められることが伝わってくる。アラートや通知、健常性やパフォーマンスなどもグラフィカルに表示されるため、運用・管理面でも効果的なツールという印象を受けた。

  • ハンズオンの様子。さまざまな設定がウィザード形式で迷わずに進められる

    ハンズオンの様子。さまざまな設定がウィザード形式で迷わずに進められる

今回のハンズオンで作成したSVMは、システムの拡張・メンテナンス時のダウンタイムを最小化するための重要なテクノロジーとなる。独自のOSであるONTAPは汎用OSと比べサイバー攻撃を受ける可能性が低く、セキュリティ面でも大きなアドバンテージがある。シンプルな操作で柔軟な設定が行え、データ保護とシステムの可用性も担保できるONTAPを採用したETERNUS NR1000 seriesは、ストレージ選択時の有力な候補となるはずだ。

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