っという間に荷作りを終え、重たい家電を軽々と運ぶ。

引越し経験のある人なら、そんなプロの凄技に驚いたことがあるかもしれません。しかし、それらは一朝一夕にマスターできるものではなく、日々の鍛錬の賜物です。

今回は、そんな凄技を魅せる引越しのプロたちの“秘密”を探るべく、とあるイベントに潜入してきました。その名も「引越技術コンテスト」。

  • 2019年のポスター

年に一度、アート引越センターが引越技術と接客サービスの向上を目的に開催している全国大会です。先日、大阪府豊中市にある「アート引越センター 北大阪支店」にて行われた第7回大会の熱戦の模様をレポートしていきます!

  • 引越コンテスト当日の様子を動画でも公開中!

全国から18チームが出場!
応援合戦も熱気を帯びる

出場するのは、全国18ブロックの予選を勝ち抜いた全18チーム。この日は定休日ということもあり、会場には代表選手たちを応援するため、全国から有志でおよそ700名の応援団が駆け付けました。

開会宣言の後、前回王者の兵庫ブロックから優勝トロフィーが返還されると、プログラムは応援合戦へ。ラグビーのニュージーランド代表「オールブラックス」を真似たパフォーマンスやチアダンスなど、仕事の合間を縫って練習を重ねたであろう数々の応援ショーが、ボルテージを高めていきます。

そして、ついに熱戦の火蓋が切って落とされました。

パワー、テクニック、チームワークが
問われる白熱の競技!

競技は計6種目。「接客対応能力」「梱包技術」「運搬技術」「積込技術」「運転技術」「窓吊り技術」において丁寧さ、安全性、技術、時間などを審査員が採点し、合計点を競い合います。どれも引越しには欠かせない競技ばかり。

研修ハウスの2階へ家具を吊り上げる「窓吊り技術」では、選手たちのパワーを感じました。サポートスタッフの手を借りて1人が家具を下から持ち上げると、すぐさま2階へ。その間、すでにベランダにいる相方が宙吊りになった家具を支えます。

合流後、力を込めて2人で一気に引き上げ。隆起する筋肉がたくましく、その力強さに拍手と歓声が飛んでいました。女子選手も男性陣に負けず、パワー全開です。

一方、トラックの荷台に家財を積み込む「積込技術」競技は、まさに頭脳戦。さまざまな形の家財を限られた狭いスペースに収める必要があり、高度な技術が求められるのです。パズルのように荷物を積み込んでいく様子に驚かされました。

運搬技術」では、チーム2名で約500リットルの大型冷蔵庫を運びながら全長約15メートルの特設コースに挑戦します。コースには、幾多の曲がり角と障害物が…。

  • これはかなりの難関です

冷蔵庫を引きずっても落としても、ぶつけても減点になってしまうため、互いに声をかけあいながら、約80センチメートルの道幅ギリギリを慎重に進む姿には息を飲みました。

そしてチームワークがものを言う「運転技術」。縦列駐車での幅寄せ記録を競いますが、ドライビングテクニックはもちろん、誘導が勝負の鍵を握ります。「オーライ!」「ストップ!」と声を張り上げ、トラックを運転するパートナーに合図を送る眼差しは真剣そのもの。当然、安全性も無視できません。

そのほか、コップや茶碗といった大きさや形の異なる食器を素早く梱包する「梱包技術」や、その場でお客様役の審査員から出題される課題に臨機応変に対応する「接客対応能力」など、選手たちは日頃の成果を存分に発揮していました。

大迫力の綱引き大会を経て、
運命の結果発表へ

すべての競技が終わり、審査結果を集計している間にはエキシビションとして綱引き大会が催されました。第7回目の開催にして初の試み。全国から集まってきた猛者たちが綱を激しく引き合う攻防は大迫力です。

子どもたちも参加して、お祭りムードは最高潮に。決勝戦で兵庫ブロックを倒した東海東ブロックが18チームのトーナメント戦を制しました。

会議室に戻り、いよいよ運命の結果発表の時。全チームの点数が拮抗する中、見事、総合1位の座に輝いたのは東京ブロック代表の工藤さんと佐藤さんでした。

  • 佐藤さん(左)と工藤さん(右)

大会直前、2人は1か月にわたって共に練習してきたそうで、そんな環境を整えてくれた支店の仲間たちに感謝していました。「運転技術」では今大会最高の9cmの幅寄せを記録し、部門賞も獲得。抜群のチームワークで優勝を手にした2人は今後の意気込みを次のように語ってくれました。

プレッシャーはありましたが、普段通りやれば結果はついてくると信じていました


技術があって初めてお客様にも良いサービスを提供できます。みんなの目標となれるように、ますます精進してこのコンテストの価値を高めていきたいです

  • 東京ブロックの皆さんの充実感に満ちた表情が印象的でした

圧倒的な技術力と対応力、
仲間を思いやる一体感に脱帽

夏がぶり返したような炎天下にもかかわらず、熱気が冷めやらない1日でした。総評でも聞かれましたが、技術力は年々レベルアップしており、2013年の初開催以降、今や一大イベントとなった今大会は過去最高の盛り上がりだったそうです。選手たちのがんばりに加え、チームの垣根を越えて声を枯らしエールを贈り合うエネルギーがそうさせたのは間違いありません。

「オリコン顧客満足度(R)」の引越し会社ランキングにおいて、2017年から3年連続、通算で7度の首位に立つアート引越センターですが、その理由が今回の引越技術コンテストで垣間見えました。圧倒的な技術力と対応力、そして仲間を思いやる一体感が確固たる源泉となっているのでしょう。

Photo :photographer_eringi

[PR]提供:アート引越センター(アートコーポレーション)