dynabookといえばハイクオリティなノートPCとして定評のあるブランドだ。個人はもちろん、法人用途でも多く採用されていることから、その信頼性の高さが伺える。特にコンパクトで薄く、軽量であるにも関わらず、その堅牢性には定評がある。

dynabookの強さの理由は、徹底した品質管理にある。製造・開発の段階から様々なテストが行われ、dynabookの品質向上につなげている。今回、製造前の検証や耐久試験を行っているDynabook立川事業所を取材することができた。そこで見たのは、事前の予想をはるかに超えた過酷なテストの数々だった。

立川事業所にはdynabookの歩みも

立川事業所の1階では、これまでのdynabookの歩みが展示されていた。1985年に世界初のラップトップPCとして登場したdynabookは、その後も革新的な製品を生み出し続け、ノートPC市場をリードしてきたのだ。

耐久テストを見学する前に、3つのdynabookを見比べてみよう。実はこれらのdynabook、すべて同じモデル。左が製品版で、真ん中は開発中に3Dプリンタで造るモック。そして右は基板などが見えるように造られたスケルトンボディのモデルだ。これらを使用して部品の重なりや、配線などの安全性が確保されているか、無理はないかなどを設計段階で確認していく。

熱シミュレーションでは、PC内部の温度の上がり方をチェックする。PCは長時間使用すると基板から熱が発生し、パフォーマンスを落とす原因となる。防ぐためには放熱する必要があり、熱をうまく逃がせるよう高度な内部設計が要求される。この放熱がうまくいっているかどうかを調べるのが、熱シミュレーションだ。

強度、変形、熱応力、振動、衝撃など、部位ごとに求められる基準も様々なため、各部位が基準を満たしているかどうかを、さまざまなシミュレーションを実施することで、設計段階から検証していく。これにより不具合の恐れがある“芽”を摘み取っていくのだ。

様々な負荷をかけ堅牢性を高める

キーの耐久性を確認するために用いられる打鍵試験機。実際の人の打鍵を想定した動きでキーを叩き続ける。

コネクタこじり試験では側面のコネクタの耐久性を確認する。USBメモリなどを抜き差しする際、うっかりねじってしまった際の負荷に耐えられるかをチェックする。

同じく、基板のひずみを確認する試験。使用しているとき、どこに力がかかるかでひずみ方は変わる。様々な場所に力を加えて、ひずみの大きさをモニタリングする。

ノートPCといえば忘れてはいけない稼働部位がヒンジ。内部にはキーボード部とディスプレイを接続する重要な回線が入っている上に、使うたびに開け閉めするため高い耐久性が求められる。専用の試験機で何度も開閉を繰り返し、耐久性を確認する。

2in1モデルの場合はディスプレイを裏返して使用することもあるため、ディスプレイを360度回転させてチェックする。

閉じた状態のノートPCに上から強い力が加わった場合の耐久性をチェックする試験機。100kgfもの圧力をかけた後で動作確認を行う。

見ていてハラハラする試験だが、dynabookはびくともしない。満員電車など、思わぬ圧力がかかる場面は意外と日常シーンにもあるもの。そうした状況を想定しての実験だが、これなら安心できる。

ヒンジの開閉テストと似ているが、こちらはディスプレイを勢いよくバタンと閉じた際の衝撃に耐えられるかをテストする試験。皆さんもうっかり雑に扱い、カバーをバタンと閉じたことがあるのではないだろうか。

キーボードに水がかかってしまうアクシデントを想定した試験。約30ccの水がかかったと想定し、データ保護のために電源を落とすまでの時間(3分間)の状態を検証。3分の間に電源が落ちたりしないかを確認する。

そのほかに、X線検査装置なども使い、基板やハーネスとの断線など、目に見えない部分をチェックする。

内部試験も徹底的に

アンテナの電波性能を確認するRF試験室。完全に密閉された試験室内部には無数の発泡ポリエチレンの棘が設置されている。実はこの棘、PCから出た電波が反射してテスト結果に影響を及ぼさないように設置されているものだという。どこまでも徹底している。

同じく、外来電波をシャットアウトする試験室で行われる基板のノイズチェック。基板のどこからノイズが出ているのかをアンテナで細かく拾っていく。

でこぼこした壁がすべての音の反射を吸収する無響室でdynabookの音に関する性能をチェック。PCそのものから出る音はもちろん、スピーカーから音声を流して音声認識の性能も確認する。

PCの大敵といえば静電気。人体が帯電していると、PCを操作する際に静電気がPCに放電されることがある。静電気試験の放電ガンでPCに静電気放電を行い、静電気による不具合が出ないかどうかを確認する。これらに耐えられるなら日常レベルの静電気はまず問題ないだろう。

dynabookは温度5~35℃、湿度20~80%での動作を保証している。それをチェックするのが高温高湿槽。“温度0℃ 湿度0%”と“温度40℃ 湿度90%”という両極端な環境にdynabookを設置し、しっかり動作するかを確認する。実際に中に入って体験してみたが、人間でも長時間は辛い環境だ。これに耐えられるなら、常識的な環境下ではまず安心して使えるだろう。

あらゆる衝撃を想定した振動・落下試験

そして振動と落下試験。

上下左右前後の3軸で振動を与えて、問題なく動作するかをチェックする。持ち運びや車、自転車などでの移動など、日常生活でPCに振動が加わる場面は意外に多い。これだけの振動に耐えられるdynabookなら安心して使える。

最後は恐怖の落下試験だ。実際に落とす場面を想定し、様々な角度から落下させる試験を行う。見ていて背筋が凍りそうになるが、dynabookはすべてこれをクリアしていると思うと心強い。

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設計段階からこのような厳格な試験を経て開発されているdynabook。確かなクオリティや最適な使い心地をユーザーに届けるべく、ありとあらゆるシーンを想定し、隅々までしっかりと検証・実験を行うことこそが、dynabookが選ばれる大きな理由なのだと実感した。

  • 幾重もの試験を経て実現するdynabookの堅牢性。徹底した試験に裏打ちされた安心感がそこにはあった

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