東京といえば最新のモノやコトが集まる流行の発信地。その一方で、昔ながらの名店が軒を連ねる情緒あふれるエリアがあるのも魅力のひとつです。今回は東京駅からほど近く、出張ついでにも寄りやすい「人形町駅」周辺のおすすめグルメ&ホテルをライターの少年Bさんに紹介していただきました。
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そもそも人形町ってどんなトコロ?
人形町は江戸の中心だった日本橋にある、東京の下町。庶民の娯楽として愛された人形芝居の人形を操る人形師がたくさん暮らしていたことが、町名の由来と言われています。 人形町には通りを挟んで2つの「からくり櫓(やぐら)」があります。毎日11:00~19:00までの毎時00分に、からくり人形による2~3分間の物語が展開されるので、食べ歩きの小休憩に人形町の物語を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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100年以上つづく7つの名店を巡ろう!鳥忠は1911年(明治44年) 創業の鶏肉専門店。焼き鳥もおいしいのですが、今回ご紹介したいのはこちら!
「親子焼き」は鳥忠の看板メニュー「玉子焼き」に絹挽きにした鶏ひき肉と、刻んだ三つ葉を入れ、仕上げにも三つ葉を飾った逸品。 お店の前にあるベンチに座っていただきます。 鶏肉はていねいに引いてあるので、姿は見えません。でも、しっかり主張するんです!甘めの味付けで、風味もゆたかでした。
鳥忠 |
1907年(明治40年)に「甲州屋」として創業した「双葉」は、落ち着いた佇まいの豆腐屋さん。2階は豆腐料理を提供する食事処になっています。 名物の「ジャンボがんも」は、この特大サイズ!パッと見て、なんでメロンパンが置いてあるのかな?と思いました(笑)。「豆乳ドーナツ」や「甘酒ソフト」も有名ですが、今回は「とうふ唐揚げ」を購入。 豆腐なのに唐揚げ!?どんな味なんでしょうか…? 味も歯ごたえのある食感も、鶏の唐揚げを食べているようでした。
とうふの双葉 |
1907年(明治40年)に創業した人形焼本舗 板倉屋。 ご厚意で店の奥にある焼き場を見せていただきました。いまは使っていない焼き型や焼き印がたくさんあり、歴史を感じます。
はちみつや練乳、メレンゲが入った生地に自家製のこしあんを入れて作る人形焼。なんとなく「和」のイメージでしたが、生地はカステラに近いのだそう。先代が時代に合わせて味を改良されたようです。 ちなみに人形焼の形は七福神の顔になっています。あれ、なんかちょっと…似てる…?
人形焼本舗 板倉屋 |
1576年(天正4年)に京都で創業した玉英堂。天正…もうどれだけ歴史があるのか、元号だけではさっぱりわかりません。 人形町に移ってきたのは 1954年(昭和29年)で「つい最近ですよ」と笑っていましたが…いやそれ、ぜんぜん最近じゃありませんから!! 玉英堂の名物はどら焼きならぬ、虎家喜。こちらのご主人は、当代まで3代続けて寅年生まれ。中国の故事によると「3代続けて寅年が生まれると、子孫が繁栄する」と言われているそうで、その縁起にあやかって名付けたのだとか。 保湿の役割を果たす薄紙をはがすと、虎柄の皮とつぶあんが現れます。つぶあんと言っても、小豆のかたちをなるべく崩さず残したままのあんこは新食感!
玉英堂 |
柳屋は1916年(大正5年)創業。東京のたい焼き御三家のひとつにも数えられているそうで、平日にも関わらずたい焼きを求める長蛇の列が! こちらのたい焼きは一匹だけの型を使って焼き上げるのが特徴。こういうのを天然たい焼きと言うらしいです。 1匹ずつ焼き上げたあとは、ふちの焦げた部分をハサミで丁寧にカット。こうしてできたのが、こちらの高級鯛焼。創業当時と同じ形の型と製法が受け継がれているようです。 薄めの皮は、外はパリッと。内側はモチモチ。中にはたっぷりのアツアツあんこが入っています。
柳屋 |
人形町志乃多寿司總本店は 1877年(明治10年) 創業。「志乃多(しのだ)」と名のつくお店は都内にいくつもありますが、おおもとはこちらのお店なのだそう。 人気商品は店名の「志乃多」を冠したお稲荷さんと、かんぴょう巻き。昭和に入るまではこの2品だけで営業していたそうです。ものすごいロングセラー!人気の2品を一度に味わえるとあって、1番人気のメニューが「のり巻き志乃多」です。 お稲荷さんを「志乃多」と呼ぶのは、落語にも出てくる「信太(しのだ)の森の狐の伝説」から取った洒落とのこと。お店を始めた初代は新しいもの好きで、当時最新だった自転車を駆使して配達もしていたそう。
人形町志乃多寿司總本店 |
1912年(明治45年)に山縣有朋のお抱え料理人だった初代が、同家の女中頭だった「春さん」と結婚し、2人の名前を店名にして開いたのがここ小春軒。 中に入ってみると、敷居のたかさは感じず、昔ながらの洋食屋さんという雰囲気。それでも、店内の装飾に歴史の一端を感じます。こちらでは「小春軒特製カツ丼」を頼みました。
ご飯の上に、ひとくちサイズのカツが5枚。さらにその上には、目玉焼きとじゃがいも、にんじん、玉ねぎにピーマンといった野菜。
小春軒 |
人形町グルメを満喫したあとは…さすがにお腹がいっぱいのはず。しかし、それも想定内!!満腹で幸せな気持ちのまま眠りにつきたい方には、お店にも人形町駅にも近いホテル「ヴィアイン日本橋人形町」への宿泊がおすすめです。 ヴィアイン日本橋人形町は、東京メトロ地下鉄浅草線・日比谷線「人形町駅」より徒歩4分。そのほか銀座線・東西線「日本橋駅」からは徒歩8分、半蔵門線「水天宮駅」からは徒歩6分、都営新宿線「浜町駅」からは徒歩10分ほどと、アクセス抜群の好立地です。 ヴィアイン日本橋人形町のコンセプトは「江戸を想い 東京を語る 伝統が彩なすおもてなしの空間」。館内はモダンにアレンジされた亀甲文様と、日本の伝統色を取りいれたデザインになっています。 こちらはビジネスユースに最適なシングルサイズの客室。日本の伝統色、深紅で彩られたお部屋に140cm幅のダブルベッドを備えています。 朝食は創業320年の鰹節専門店「にんべん」のカツオ出汁や、江戸甘味噌を使用した総菜やお味噌汁など、こちらも見逃せない内容。
ホテル担当者からのメッセージ
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今回訪れたお店は昔ながらの伝統を大切にしつつも、時代の変化を柔軟に受け入れているように感じました。
出張ついでに歴史ある町の魅力に触れることが、仕事や暮らしに活きる新しい知識や見解をひらくことに繋がるかもしれません。 寄り道が楽しくなる情報のまとめページはコチラ
writer:少年B |
[PR]提供:JR西日本ヴィアイン