デジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みが必須となった現代のビジネスにおいて、データベースや仮想化環境のパフォーマンス&信頼性向上は最優先の課題といえる。そこで注目されているのが、データベース/サーバ性能の鍵を握る「ストレージ」の選択だ。本稿では、従来のストレージに比べてさまざまなメリットを持つ、次世代の「オールフラッシュストレージ」についてご紹介。2019年5月に東京国際フォーラムで開催された「富士通フォーラム2019 東京」で展示されていた重複排除技術搭載ストレージ「ETERNUS CS800 S7 デデュープアプライアンス」とバックアップ/レプリケーションソフトウェア「Veeam Backup & Replication」の連携によるハイパーコンバージドインフラ(HCI)のバックアップ環境構築など、最先端のストレージ活用についてもお伝えしていく。

HDD製品は終息に向かい、
オールフラッシュストレージが主役となる

DXが推進されることで、企業に蓄積されるデータ量は爆発的な増加を続けている。データの多様化(非構造データの増大)が進み、データベースをはじめファイルサーバ、業務サーバの仮想化集約も行われるようになった現在、「データの安全な保管と効率的な活用」はきわめて重要な課題となり、その解決にはストレージの性能が重要な役割を果たす。HDDを採用した従来のストレージ製品では必要なパフォーマンスが得られないケースも増えており、SSDを採用したオールフラッシュストレージの選択が一般的なものとなってきている。技術革新によりSSDの大容量化と低価格化が進んだことで、HDDと比べた場合のデメリットはなくなった。性能面や信頼性においてはもともと大きなアドバンテージを持ち、消費電力の軽減や省スペース化の実現などコスト的なメリットもあるなど、もはやオールフラッシュストレージを選択しない理由を見つけられないのが現状だ。実際、多くの企業でHDDからSSDへの換装が進んでおり、今後HDDの生産は終息に向かうと予想されている。このため、将来の増設や保守を考えても、オールフラッシュストレージの導入は急務といえる。

富士通では、「ETERNUS AF series」や「ETERNUS NR1000A series(NAS)」といったオールフラッシュストレージ製品のラインナップを用意しており、企業のニーズに最適なストレージを選択することが可能。富士通フォーラム2019の「お客様のデータベースに3つの安心」ブースにおいても、データベース環境を構成する製品として「ETERNUS AF650 S2」や「ETERNUS NR1000 A300」が展示されており、「性能」「信頼性」「コスト」といったオールフラッシュストレージを選択するメリットを確認することができた。

ブースに展示されていた、オールフラッシュストレージ製品「ETERNUS AF650 S2」(上)と「ETERNUS NR1000 A300」(下)

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高機能バックアップソフトとの連携で
強力なバックアップ環境を構築

データベースや仮想環境を運用する際には、バックアップ体制の構築が不可欠といえる。富士通は5月15日、同社の「ETERNUS」シリーズがVeeam Softwareのバックアップ/レプリケーションソフトウェア「Veeam Backup & Replication」との連携に対応したことを発表した。Veeam Backup & Replicationは、物理・仮想・クラウドなどあらゆる環境に対応し、高速で信頼性の高いバックアップ・復元を実現するなど、中上位クラスの機能を備えながら低コストで利用可能な製品となる。仮想環境のバックアップに特化した機能を搭載しており、ETERNUS AF seriesなど1次ストレージとのスナップショット連携から、重複排除技術搭載ストレージ「ETERNUS CS800 S7 デデュープアプライアンス」など2次ストレージへのバックアップまで、多様な連携に対応する。

高度な重複排除技術を搭載した「ETERNUS CS800 S7 デデュープアプライアンス」は、高速なバックアップやネットワーク負荷の少ないレプリケーションを実現する。Veeamのエージェント機能(VDMS)を内蔵しており、Veeam Backup & Replicationとの密接な連携が行えるのも特徴だ

富士通フォーラム2019の「かんたん導入・運用を実現するHCI」ブースでは、HCIのバックアップストレージとして、強力な重複排除機能を持つETERNUS CS800 S7を展示。Veeam Backup & Replicationと連携したバックアップ環境の構築についても解説していた。富士通 システムプラットフォームビジネス本部 プロダクト企画統括部 ストレージ商品企画部の秋岡 恭介氏は「仮想環境に特化したVeeam Backup & Replicationは仮想環境前提のHCIとの相性が抜群です。Veeamのエージェント機能(VDMS)を内蔵したETERNUS CS800 S7との組み合わせで理想的なバックアップ環境を構築できます」と連携のメリットを語ってくれた。

富士通株式会社
システムプラットフォームビジネス本部
プロダクト企画統括部
ストレージ商品企画部
秋岡 恭介 氏

今回のブースでは、ETERNUS CS800 S7を2次ストレージとして利用する構成が紹介されていたが、前述した通りVeeam Backup & Replicationは、ETERNUS AF seriesなど1次ストレージとのスナップショット連携にも対応。さまざまな組み合わせでバックアップ環境を構築することができる。低コストのテープライブラリ「ETERNUS LT series」をバックアップ先に指定したり、FUJITSU Cloud Serviceとの連携でバックアップデータをクラウドに転送したりすることも可能で、仮想・物理・クラウドすべてに対応したデータ保護を実現する。

また、高度なI/O性能を実現し、1万を超えるVDI(仮想デスクトップ)を展開しても安定したパフォーマンスを発揮する「ETERNUS AF series」や、ファイルサーバ用途に最適な「ETERNUS NR1000A series」といったオールフラッシュストレージを利用したバックアップ環境の構築は、Veeam Backup & Replicationのサポートにより新たなステージに進んだといえる。パフォーマンス・信頼性の向上やコストの削減はもちろん、高度なバックアップ・レプリケーション運用を実現するためにも、オールフラッシュの選択は大きな意味を持つ。高品質なシステムを構築・運用してビジネスを加速させたい企業にとって、オールフラッシュストレージ導入を検討する価値は大いにあるはずだ。

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