コンシューマ向けのPCやスマートフォン、マザーボードなど、自作PC用パーツで知名度が高いASUSだが、エンタープライズ向けの製品でも高い評価を受けていることは意外と知られていない。その歴史は長く、着実な歩みによって培ってきた技術力と品質で、近年はホワイトボックスのサーバーを手掛けている。

そしていま、盛り上がりをみせているハイパフォーマンスコンピューティングの需要に対しても、GPUサーバーを中心に頭角を現しているという。本稿では、きたる2019年5月8~10日に開催される「2019 Japan IT Week 【春】データセンター展」にも出展されるASUSのサーバー製品の特長を、実物やデモを見る前に紹介したい。

25年の歴史を持つASUSのエンタープライズ向けサーバー製品

ノートPCやスマートフォンといったコンシューマ向けのデバイスを手掛けるメーカーとして知名度の高いASUS。しかし、それは一側面に過ぎない。近年ではエンタープライズ向けのサーバー製品においても実績を積み重ねており、その歴史は25年前にまでさかのぼる。 同社のサーバー製品の歴史は1995年、性能と信頼性が求められる大手サーバーベンダーの委託生産(OEM)や、製品開発から手掛ける委託生産(ODM)を担うメーカーとして、サーバー製品を供給したのが始まりだ。続けてデータセンターに対しても、共同設計からの委託生産(JDM:共同設計製造)やODMメーカーとして供給を開始し、社会インフラ化が進むインターネットの世界を支えてきた。その後、柔軟に使用できる高水準のホワイトボックスソリューションを開発し、ASUSの名においてスーパーコンピュータサーバー、ラックベースのサーバーやストレージを販売するようになった。現在では、統合ITマネジメントソリューション「ASUS Control Center」や、特定業界向けのソリューションにおいても進化を続けている。

  • ASUSのサーバー製品のマイルストーン

ASUSの豊富なラインアップが一堂に! 2019 Japan IT Week 【春】
データセンター展 5月8~10日に出展!
東京ビッグサイト 西展示棟 西8-60

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幅広い業界で支持を集めるサービスとパフォーマンス

ASUSのエンタープライズ製品は、各種ボード類、コンパクトサイズやマルチノード対応など幅広いニーズに対応するサーバーシステム、高密度の超高性能サーバー、ストレージサーバーなどのラインアップが揃えられており、それぞれがミッションクリティカルな場面で多くのデータを安定的に処理している。

その一例をあげると、データセンターを運営する大手IT事業者向けはもちろん、大手通信会社のほか、自動車工場、医療、オンラインゲーム、セキュリティ、ブロードキャスティング、教育研究など多様なユーザー企業にまで幅広く導入され、AIをはじめとするハイパフォーマンスコンピューティングが求められる用途でも期待に応えている。

  • ASUS製品ラインアップ

なぜASUSが支持を得ているのか。そのアドバンテージについてみていくと、まずはサービスやカスタマイズでの対応力があげられる。部品バージョンのコントロールや長期供給サポートは、継続的な安定運用を前提とするエンタープライズ利用において心強い。ハードウェアやファームウェアのカスタマイズも提供し、ニーズに合わせて最適なセッティングが可能だ。さらに、パフォーマンス最適調整サービスにより、サーバーの性能を最大限に引き出すことができる。

グローバルで使われるCPUのベンチマーク標準「SPEC CPU」では、137項目のベンチマークで世界記録を達成している。これは1基または2基のプロセッサを搭載する1P及び2Pサーバーにおける記録で、ハードウェア、ファームウェア、アプリケーションなどの要素を高度に統合できる技術力を裏付けたことになる。ここにはIntelだけでなくAMD製CPUベースのサーバーで記録した項目も含まれており、ASUSの対応力を物語るものといえるだろう。 またサーバーソリューションの選定においては、コンピューティング性能はもちろん、消費電力やクーリング機構も重要だ。電力消費効率の良い高性能コンピュータをランキングするGreen 500においてASUS のサーバー「ESC4000」がNo.1を獲得した実績もある。またASUS独自のThermal Radarテクノロジーを採用するサーバーでは、サーバー内外の温度を監視して動的にファンをコントロールすることにより、ファンの消費電力を最大20%削減している。

ASUSのハイパフォーマンスの秘密を大公開!? Japan IT Week 【春】内
ASUSブース(西展示棟 西8-60)にて

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多様な業界で需要が高まるGPUサーバー

いま、ASUSのサーバーにさらなる注目が集まっている。その理由は、GPUを高密度に搭載可能で、安定して高性能を発揮できるサーバーのラインアップが充実しているからだ。

GPUは科学技術計算において高い処理能力を持つため、束ねることでスーパーコンピュータに匹敵する処理能力を安価で手にすることができる。特に実用化が進むAIの分野では、非常にニーズが高い状況だ。

  • ASUSサーバー製品アドバンテージ及び業界展開

    独自の技術に裏打ちされたASUSのサーバー製品の強み

ある大手医療機器メーカーでは、画像のビッグデータを分析するために最大8GPUを搭載可能な高性能GPUサーバーを採用。 BIOSのカスタマイズと、テストドライバーの長期間にわたるサポートも提供している点がASUSの強みだ。

  • ESC8000 G4

    GPUサーバー「ESC8000 G4」

ブロードキャスティングやスポーツにおけるデータ解析でも、GPUサーバーは欠かせないものとなっている。現在、さまざまなスポーツで採用されているビデオ判定システムでは、システムをバンに積み込んだまま現地で運用する場合、環境の制約を受けることになる。

だが、ASUSのサーバーであれは、優れたパフォーマンス、熱設計、ストレージの性能が融合してこの制約を克服し、迅速なビデオ判定を実現している。

ゲームでも利用が進む。クラウド環境でゲームの処理基盤を構築した例では、高い処理能力を手に入れるだけでなく、BIOSをチューニングすることで同時プレイ可能なユーザー数を低コストで増やすことに成功した。また、熱設計の最適化によって、複数のCPUおよびGPUを効果的に冷却している。

このように、ASUSのサーバーはすでにさまざまな業界で活躍していることがわかる。なお、ASUS JAPANでは、5月8日から5月10日に東京ビッグサイトで開催されるJapan IT Week内「データセンター展」に出展、日本初公開の24ベイNVMEストレージサポートサーバーや1Uフォームファクタの4GPUサーバーなど、最先端サーバーを含むトータルソリューションを紹介する。ハイスペックなGPUサーバーを用いた画像処理デモも行う予定だ。

  • 昨年(2018年)出展時の模様、今回紹介した
    ASUSのサーバー製品の実力を身近に体験できる。

ASUSのエンタープライズ向け製品の実力を間近で見ることのできる貴重な機会となるだけに、興味のある方は是非、足を運んでみると良いだろう。

※ASUSブースへご来場の際、「マイナビニュースを見た」とスタッフにお声がけいただいた方全員に、オリジナルノベルティをプレゼント致します。

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