――― アンケート結果から学生や新社会人、あるいは企業が抱える現実みたいなものが見えてきたと思いますが、いかがですか?

青木氏
新社会人に関してはもっと上司や先輩を信じても良いと思いましたね。

不安や分からないことをぶつけてよい回答をもらう。

上司や先輩は正しいことをアドバイスするのが役目ですから、彼らと話すことができる環境があることは社会に出る大きなメリットだと思いますよ。

栗田氏
その通りだと思います。コミュニケーション方法が世代によって違うということに気が付いていない可能性がありますから、そこを埋める努力はお互いに必要ですね。

LINEで相談されても上司には本音があまり見えていない、若手も飲みに行くのが苦痛なら食事には付いていく、など。

工夫して意思を確認しあうことが大切です。すれ違うコミュニケーションでストレスをお互いに貯め合ったまま生きていくのは辛いですから、疲れるぐらいなら話をしたほうが簡単です。


▶会社が今、やるべきこととは
―――会社がしてあげられることはありますか?

栗田氏
若い世代とベテラン、双方のITリテラシーを上げることが会社の役目ですね。
個人のマナーやモラルに頼るだけでなく、せめて仕組みやポリシーで変えてあげることが必要だと思います。

青木氏
おっしゃる通りですね。ほかにも上司や先輩に対するパワハラ対策のトレーニングなどもあると良いと思います。今は10歳になればスマートフォンを持つ時代です。会社もそれに気づくことが大切ですが、もっと大きく社会全体でリテラシーも育てていく必要があるのかもしれませんね。

―――最後に就活中の大学生にアドバイスをお願いします。

栗田氏
不安を感じている人が多いように思いましたが、実際に社会に出てみれば楽しいことも多いです。学生は長くても十数年、社会人はその後何十年とやり続ける必要がある。ですから楽しくないとやっていられないし、楽しみを見つければ視界がガラリと変わりますよ。

青木氏
社会は厳しいと思っているかも知れませんが、自分が成長する場が社会なんです。学生のうちは実験的なものが多いけど、社会は自分の思いを実現する場になる。小さな成功を重ねて成長するためにはいろいろな人とコミュニケーションをとる必要がありますし、それもプラスの材料です。まぁ、いろいろな経験を持った面白い人がたくさんいますから、まずは話をしてみると良いと思いますよ。

―――ありがとうございました。

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