2019年1月30日、マイナビニュース主催セミナー「最新のSSD技術でHCIはここまできた! 求められるデジタル変革に備えたインフラ構築のポイントとは? Hyper-Vユーザー必見! Windows Server だけで作るHCI」が新宿ミライナタワーで開催された。

  • 登壇者一覧

本稿では、当日行われたセッションの模様をレポートする。

「デジタル時代こそIT部門が主役になれる!」元・積水化学工業情シス部長 寺嶋氏

基調講演には、元・積水化学工業情報システム部長でTERRANET代表/IIBA日本支部 代表理事の寺嶋 一郎氏が登壇。「DX時代にIT部門が進むべき方向」と題し、同氏が手かげた積水化学工業の情報システムにおける内製化やグローバル展開の取り組みを紹介しながら、これからのIT部門に求められる役割とミッションを提案した。

  • TERRANET代表/IIBA日本支部 代表理事
    元・積水化学工業 情報システム部長
    寺嶋 一郎氏

「コーポレートIT部門として追い続けたテーマは、イントラ革新とERPの理念の実現です。"2025年の崖"の問題やデジタルトランスフォーメーションが叫ばれるなか、IT部門は経営に役立つ基盤構築を中心にデジタル化の先導役になることが求められます」(寺島氏)

このなかで、大きなポイントとなるのが内製化だ。ビジネスアナリシスの習得、SoR(モード1)とSoE(モード2)とのバイモーダルでの開発、新たなサービスの創出ができる場の設置、エンタープライズデータの提供、セキュリティなど、IT部門が担う業務を内製化することでデジタル化を推進していく。

そのうえでデジタル時代にIT部門が向かうべき方向は「ビジネスに貢献する企画の実現に注力すること」「実力をつけITの活用でイニシアティブをとれる力を持つこと」「ビジネス・アジリティに対応すること」の3つだと強調し、「デジタル時代こそIT部門が主役になれます」と来場者にエールを贈った。

高速化、大容量化、セキュリティ対応が求められるSSD市場、マーケットリーダーであり続ける東芝メモリ

続いて、東芝メモリ SSD事業部 SSD企画部 SSDマーケティング・コミュニケーション シニア エキスパートの中島 賢司氏が登壇。「フラッシュメモリとSSDの現在と将来」というテーマで、東芝メモリの生産設備やフラッシュメモリのパフォーマンス、SATA/SAS/NVMe SSDなどのポートフォリオを紹介した。

  • 東芝メモリ株式会社 SSD事業部 SSD企画部
    SSDマーケティング・コミュニケーション シニア エキスパート
    中島 賢司氏

2018年6月1日から新体制がスタートしている同社だが、開発/製造、マーケティング、販売拠点の拡大は継続中だ。四日市工場では3次元フラッシュメモリ"BiCS FLASH"生産の第6棟を新設したほか、岩手県北上氏にもBiCS FLASH新製造棟を新設した。

デジタルトランスフォーメーションが進むなかでSSDに対するニーズは加速しているという。中島氏は高速化、大容量化が進み、さらなるセキュリティ対応が求められるSSD市場のなかで、同社の製品がマーケットをリードしていく存在だとし、Dell EMCのサーバ製品などに組み込んで提供することで、エンタープライズ領域で活用できるものだと訴えた。SATA「HK6」、SAS「RM5」、NVMe「CD5」の新製品も提供予定だ。

  • 中島氏より紹介されたSAS「RM5」の概要

HCI市場でシェアNo.1(※)を獲得!市場を席巻するDell EMC

休憩を挟んで、Dell EMCのセッションが行われた。登壇したDell EMC インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括 ソリューション本部 ビジネス開発マネージャーの小野 誠氏は「Dell EMCのHCIポートフォリオのご紹介~ハイパーコンバージドのビジネストレンドとDell EMCの戦略~」と題して、デジタルトランスフォーメーションで求められるITインフラの要件と、急速に普及しているHCI市場の動向、Dell EMCのHCIソリューションを紹介した。

  • Dell EMC インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括
    ソリューション本部 ビジネス開発マネージャ
    小野 誠氏

※出典 : IDC Worldwide Quartrly Converged Systems Tracker 2018Q3

Windows Server利用企業が最初に選択すべき選択肢「Windows Server HCI」

続く日本マイクロソフトのセッションには、パートナー事業本部 パートナー ソリューション プロフェッショナル 高添 修氏が登壇し、Windows Server HCIの特徴やメリットを紹介し、「Windows Server HCI の価値とは? ~2019の情報も~」と題した講演を行った。

  • 日本マイクロソフト株式会社 パートナー事業本部
    パートナー ソリューション プロフェッショナル
    高添 修氏

「Windows Server HCI は、Windows Serverの標準機能を利用します。HCIソフトウェアや仮想化技術のライセンスがOSライセンスに含まれているため、仮想マシンを動かすという価値に対して圧倒的にコストを削減できます。また、HCI環境に合わせてネットワークへの追加投資を推奨していますが、そこが利用者メリットにつながっています」(高添氏)

つまりこれは、Windows Server利用企業が最初に選択すべき選択肢といえ、削減されたコスト分の予算を本来業務やイノベーションのための予算に振り向けることができる。

小規模要件の2ノードクラスターにも対応でき、そのまま数百を超える規模のクラスターまで拡張できる。ネットワーク増強がもたらす1300万IOPS越えという圧倒的なパフォーマンスも特徴だ。

  • Windows Server HCIの特長

    Windows Server HCIの特長

高添氏は「S2Dは登場から18ヵ月で1000クラスターを達成し、さらにその後の6ヵ月でプラス50%の成長遂げました。Windows Server 2019の新機能、Windows Admin Centerというシンプルな統合管理ツールの登場で、さらに加速するでしょう」と今後の展望を語ってくれた。

「乗換案内」のジョルダンは次世代基盤としてなぜWSSD(S2D)構成のHCIを採用したのか

ユーザー事例講演に登壇したのは、ジョルダン 企画営業本部 マネージャーの佐藤 真一氏。「ジョルダンは何故ハイパーコンバージドインフラを採用したのか」と題して、Dell EMCのサーバ「PowerEdge R740xd」上で、Windows Server 2016 S2D構成でHCIを構築した取り組みを紹介した。

  • ジョルダン株式会社
    企画営業本部 マネージャー
    佐藤 真一氏

鉄道や路線バス向け経路検索アプリ「乗換案内」や地域観光アプリで知られるジョルダンだが、これらサービスの基盤としてプライベートクラウドを構築・運用している。

同社ではハードウェア保守期限が迫るなか、仮想基盤の運用が複雑化したことやブレードサーバ運用負荷が高まるといった課題を抱えていた。

「ストレージの運用管理業務を減らし、仮想環境を効率的に管理したいと思っていました。そのためには、ブレードサーバをやめること、旧仮想環境から簡単に移行できること、安価にHCIを構築できること、導入を簡単に済ませられることが求められました」(佐藤氏)

そこで採用したのがWindows Server HCIだ。実際の導入では、HCI環境の構築作業をすべてDell EMCに依頼。OSのデプロイ、Hyper-Vの構成、AD環境との連携、S2Dのストレージ環境の処理設定までを行ってもらうことで、ゲストOSの移行のみで導入を完了させることができたという。

ジョルダンがHCIを導入するうえで抱えていた課題とその解消法
課題
解消法
ストレージの運用管理業務を削減したい S2D構成を採用することで外部ストレージを
不要に
旧仮想環境から簡単に移行したい 従来と同じHyper-Vの仮想ベースであったため
コンバートなしでの移行を実現
安価かつ容易にHCI環境を構築したい コストはWindows Serverの費用のみで、構築はすべてDell EMCが実施
  • 佐藤氏が所感した導入・構築フェーズにおけるメリット/デメリット

    佐藤氏が所感した導入・構築フェーズにおけるメリット/デメリット

佐藤氏は「Hyper-V環境ならVMのコンバートも必要なく、UIも日本語化されているので運用の負担も軽減できます」とWindows HCI構築におけるDell EMCサポート力を高く評価した。

Dell EMCが提供するWindows Server HCIソリューションの強みとは

セミナー最後のセッション「Windows Serverだけで作るHCIのご紹介と実践デモ ~高い経済性、業界唯一のDell EMC Ready Solutions for Microsoft WSSD(S2D Ready Node)~」には、Dell EMC インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括 ソリューション本部の津村 賢哉氏が登壇。Dell EMCが提供するWindows Server HCI(Ready Solutions for Microsoft WSSD)ソリューションをデモを交えて解説した。

  • Dell EMC インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括
    ソリューション本部
    津村 賢哉氏

Windows Server HCIソリューションは、マイクロソフトとハードウェアベンダーが協業して提供するソリューションだ。Dell EMCが提供する「Ready Solutions for Microsoft WSSD (S2D Ready Node)」の特徴は、ワークロードごとに多様なラインアップを提供することにある。

津村氏は「ラインアップの豊富さに加え、ブート専用ストレージ(BOSS)やRMDA、NVMeなど最新技術への対応、充実したリファレンスアーキテクチャ、サポート体制の充実といった特徴があります」とDell EMCの強みを紹介し、セミナーを締めくくった。

デジタルトランスフォーメーションを実現するためには、高いパフォーマンスと柔軟性を持ったITインフラを、いかに負荷なく運用管理していくかが問われる。Dell EMCが提供するWindows Server HCIソリューションは、それに最適な選択肢になることがよく理解できるセミナーであった。

Dell EMC Ready Node for WSSD(S2D Ready Node)の概要


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