いよいよ来年に迫った、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会。そのオフィシャルエアラインパートナーを務める日本航空(JAL)は、多くのお客さまにご利用いただくことになる2020年に向けてキャビンアテンダント(以下CA)などすべての制服デザインを一新する。

日頃何気なく目にしている制服は一体どのようにして作られているのか? プロジェクト会議に潜入して話を聞いてみると、華やかな制服の裏側に、意外な条件や熱いこだわりが見えてきたのでご紹介しよう。

ハードな動きに耐えられ、半日着用しても着崩れない生地が必要?

  • 潜入した会議は、新制服に求める機能面等の意見出しが終わり、実際に上がって来たデザインを選考している段階

話を聞いたのは、現役CAの福岡さんだ。今回の制服リニューアルプロジェクトに携わっている。2013年6月より着用されている制服リニューアルの際にもプロジェクトメンバーを務めたそう。

今回はより華やかさを演出したいと思っています。2020年にさまざまなお客さまをお迎えするからこそ、世界のJALをアピールしたいですね。

  • 「明日からはシンガポールのフライトなんです」と教えてくれた福岡さん。CA業務で世界を飛び回りながら、現場の声代表としてプロジェクトにも参加している

客室乗務員の制服リニューアルは、日本航空(JAL)及び日本トランスオーシャン航空(JTA)、ジェイエア(JAIR)、日本エアコミューター(JAC)、琉球エアーコミューター(RAC)、北海道エアシステム(HAC)の6社で行っており、この6社で同じ制服を着用することになる。

『洗練されたスタイリッシュなデザイン』というコンセプトのもと飽きの来ないデザインを目指しています。そのうえで各社が最高のサービスを提供するために、それぞれの現場のニーズを満たす品質かどうかも重要なポイントになります。

というのも、航空会社の業務というのは華やかにみえるがハードな動きを伴うものも少なくない。だからこそ、制服に求められる品質も高くなると考えられる。

私たちCAの仕事は、お座席の上にある手荷物収納スペースを閉める作業がありますので伸縮性に優れた生地でなければなりません。またフライト先によっては12時間以上も着用したままになりますし、そのまま狭いスペースで仮眠を取ることもありますから、着崩れなどが起きにくいことも大切です。これらを満たしたうえで、皆さまをお迎えするにふさわしい制服をデザインしたいと思っています。

さまざまな動きや作業に耐えうる品質を持ちながらも、作業着ではなくフライトでお客さまをお迎え、お見送りするのにふさわしい服装。そう考えるとリニューアルが一筋縄ではいかないことがよくわかる。そのための検証も入念に行っている。

例えば、グループ会社の中では搭乗の際にボーディング・ブリッジではなくタラップで乗降する場合も多くあります。強風にあおられてしまうことも考えられます。その時に裾がめくれないかどうか、扇風機でさまざまな角度から風をあてて検証しました。 CAには、機内食調理・提供の仕事もあります。ケチャップやマヨネーズなどの汚れがついてもすぐに落とせるかどうか、なども実際に生地につけてみて確認しています。

多様な価値観を考慮し“みんな”で作る制服。JAL初めての試みも!

今回のリニューアルプロジェクトでもう一つ大きな柱となるものがある。それがSDGsへの対応だ。

一般の方には聞き慣れない取り組みだと思いますが、SDGsとは、簡単に言うと『持続可能な世界を実現するための国際目標』のことです。
その目標への対応として、今回の新制服は「つくる」「着る」「活かす」という3つの観点を意識しています。具体的には、「つくる」の観点では、お取引先さまと一緒に、東京2020大会において示されている「持続可能性に配慮した調達コード」への対応に取り組み、「着る」の観点では、性別問わず、様々なスタッフが生き生きと活躍できる制服ラインナップを目指しています。また、「活かす」の観点として、これまでに着用した制服については、環境に配慮した処理を行う予定です。

JALの東京2020大会に向けたコミュニケーションスローガンは「Fly for it! 一緒なら、もっと飛べる。」今回のプロジェクトもこのスローガンのもと、選定過程において一般の皆さまから意見やデザインを一部募り、多くの人々と一緒に制服を作り上げていく。2020年はもちろん、その後も長く愛される制服を選定していくねらいだ。

今回の制服リニューアルでは、広く皆さまから制服に対してのご意見をいただくために、「みんなのJAL2020新制服プロジェクト ~アンケート編~」特設サイトでアンケートを実施しました。これはJALグループにとって初の試みになります。
機能的な面などの最終的な調整や決定はプロジェクトで決めていきますので、いわゆる人気投票でデザインを決定するわけではありませんが、皆さまがJALの制服についてどのようなご意見をお持ちなのか、リニューアルの参考にさせていただきたいと思っています。どんなご意見をいただけるのか、メンバー一同とても楽しみにしています。

さらに! 2020年には期間限定で一般公募した特別なスカーフを着用予定!

2020年の期間限定で、JALグループすべてにおいて、特別なデザインのスカーフを着用することを予定している。詳細は2019年夏、発表予定。ところで、CAの首元を美しく飾るあのスカーフのステキな巻き方は、それぞれで研究しているのだろうか。

スカーフの巻き方は、3パターンくらい決まったものがあります。たとえば、左胸につけている名札にかからないように結ぶのは右側などの決まりがありますので、機内でチェックしてみてくださいね。
制服は個人がおしゃれに着こなすものではありません。一人ひとりがJALの顔として、皆さまをお迎えできるような服装になっているかどうかが大事です。スカーフをはじめ、制服は着用すると背筋がピンと伸びて、最高のサービスに向けて気持ちが一気に昂るもの。社員にとっても、これからJALに入社したいと考えている方にとっても、制服がそういう存在になってほしいですね。

最後に、今回の制服リニューアルプロジェクトで実現したいJALの想いについて尋ねた。

  • JALのサービスや商品に携わる全員がもつべき意識・価値観・考え方をまとめたものが「JALフィロソフィ」。その言葉が綴られた手帳はJALグループ全社員に配布されている。福岡さんも、常に見返せるよう携帯しているという

JALフィロソフィにより、私たち社員は同じ価値観を持ち、判断および行動していくことで全員が心をひとつにし、一体感をもって企業理念の実現に努めています。現行の制服もそのような想いをもって、グループ会社の制服を同じデザインにすることにしました。今回もその想いを失わずに、皆が一体となれるデザインにしたいと思っています。
そして、世界に先駆けた挑戦を重ねて常に新鮮な感動を生み“JALはいつも変わり続けているね”と、皆さまに感じていただければ嬉しく思います。

JALでは今後、東京2020大会限定スカーフのデザイン公募などを予定。リニューアル後の制服が見られるJALでのフライトや、東京2020大会をより楽しみにしてほしい。

[PR]提供: 日本航空