ついに発売されたキヤノン初のフルサイズミラーレスカメラ「EOS R」&「RFレンズ」。発表時から熱い注目を集めている製品ですが、果たして“買い”なのか。ネットなどの口コミもあるが、しっかりと公平な目線から説得力のある人の意見が聞きたいところです。そこで今回は、日々様々なメーカーのカメラに触れ、生徒たちに正しいカメラの使い方や選び方なども教える、日本大学藝術学部写真学科教授である写真家・秋元貴美子先生に率直な感想を伺ってみました。大学の先生はEOS Rをどうジャッジするのでしょうか。

  • 日本大学藝術学部写真学科教授の秋元貴美子先生。これまで開催した写真展は『都市に生きる』シリーズや『化生する光景』など多数

写真学生に勧められる画質と機能はあるの?

読者のみなさんは、日本大学藝術学部いわゆる「日藝」の写真学科のことをご存知でしょうか? 現在第一線で活躍中の著名な写真作家やフォトグラファーを数多く輩出している写真教育界の名門中の名門です。高校時代は写真部に所属し、さらに将来はプロ写真家を目指して日藝写真学科の門をたたく学生は今も昔もあとを絶ちません。一方で、入学してから初めてレンズ交換式カメラを購入する学生もいるようです。秋元先生は、そんな生徒たちに必ず伝えていることがあるそうです。

秋元先生:「ミラーレスでも一眼レフでも、カメラを選ぶ際はまずはショップに行って自分の手でしっかりと実機を触ること。構えたときに、手のひらにグリップが心地よくフィットするかどうか、各種ボタンやファインダーの位置が自分に合うかどうか。これらをチェックすることはカタログスペック以上に大切です。初めてカメラを購入する新入生には必ず伝えています」

秋元貴美子先生は、「写真基礎演習」や「画像処理」「写真表現研究」などの科目を担当し、そのなかで入学したばかりの学生に対しては、カメラの選び方や使い方といった基本部分からの指導を行っています。

秋元先生:「学生には、いろいろなメーカーの幅広い価格帯の製品を紹介しています。なかでもキヤノンの一眼レフはグリップ感が優れている製品が多いため、持ちやすさや構えやすさを重視すると結果的にキヤノン製品を選ぶ学生も多い印象です。グリップをつかんだときに握力が自然に分散されるような形状であり、人間工学的に考えられているといえます」

  • 代表作のひとつ『化生する光景』のポートフォリオを見せてくれる先生。万物を生成する五元素「地水火風空」をテーマにした壮大な作品です

具体的には、フルサイズ機ならEOS 5D Mark IV、APS-Cサイズ機ならEOS 80Dあたりの製品が、性能的にも長期使用という点でも、写真を学んでいくうえで適している、とのことです。

では、キヤノン初のフルサイズミラーレス「EOS R」はどうなのでしょうか。いま市場で大注目の製品ですが、写真学生が使うカメラという観点では推奨できるのかできないのか。ストレートに聞いてみました。

秋元先生:「画質、機能、操作性、拡張性といった点を総合的に判断して、学生が写真を学ぶためのカメラとして十分に適しているといえます。フルサイズのカメラは、画質や表現力に幅がある一方で、ボディの大きさや重さがネックになりがちです。そういう意味では、EOS 5D Mark IVと同等の画素数を備えながら、ボディは一回り以上小型軽量なEOS Rは、機動性の面でも選びやすくなりました」

  • ボディ:EOS R レンズ:RF24-105mm F4 L IS USM 撮影:秋元貴美子

さらに先生は、EOS Rの特長を分析してくれました。

秋元先生:「実は私自身が使うカメラとしても、EOS Rは発表時から注目していました。ミラーレスカメラのなかで圧倒的に小型軽量というわけではありませんが、レンズを装着した状態でしっかりとボディを支えるための適度なサイズ感と重量感があります。外装のマットな質感や、凹凸の少ないフラットな形状にも道具としての機能美を感じます。有効3030万画素という画素数については、高精細でありながら、手持ち撮影でもブレが目立ちにくい画素数といえます」

  • ボディ:EOS R レンズ:RF24-105mm F4 L IS USM 撮影:秋元貴美子

写真家の目で見たRFレンズの魅力

秋元先生は、ふだん教育者として学生たちに指導するだけでなく、写真の研究者しても活躍しています。主な研究のテーマは「高校生の写真活動」。高校の写真部や写真イベントなどを取材し、子どもたちが写真を通じてどのように成長していくか、というユニークな研究を行っています。さらに写真作家としては、国内外の自然風景や人々の様子を独自の視点で捉えた作品群を定期的にギャラリー等で発表し、高い評価を得ています。

秋元先生:「EOS Rをフィールドで実際に使った印象は、カスタマイズが非常に豊富で柔軟性が高いカメラだということです。特に注目すべきは、レンズに搭載されたコントロールリングです」

コントロールリングとは、新開発「RFレンズ」で採用された鏡胴部のリングです。カスタムメニューからの設定によって、絞り値やシャッター速度、感度、露出補正などの機能を割り当てて使用できます。

秋元先生:「ここに何を割り当てるかによって、写真の撮り方や絵作りが変わってきます。私の場合は、露出補正を割り当てました。好きな絞り値を選んだ状態で、露出を瞬時にアンダーやオーバーにできます。レンズを支えている手で行える直感的な操作は、従来の背面ダイヤルによる操作よりも素早いですね。また、被写体や撮り方によってはISO感度などを割り当てるのもいいかもしれません。撮影者のスタイルや写真の個性を反映できる操作系なんです」

  • レンズ鏡胴の先端にあるのがコントロールリング。フォーカスリングやズームリングとはローレット加工が異なり、感触だけで判別可能になっています

同じく割り当て機能の選択ができるマルチファンクションバーを新搭載したことや、自分の使い方に応じて各種ボタンを細かくカスタマイズできることは、EOS Rの大きな特長といえます。

次にRFレンズについての印象はどうでしょうか。ふだん各社のさまざまカメラやレンズを用途に応じて使い分け、光学性能には厳しい目を持つ秋元先生の評価は気になるところです。

秋元先生:「第一印象はとてもいいです。標準ズームRF24-105mm F4 L IS USMは、仕上がりをひと目見ただけで周辺までの鋭さ、ヌケのよさを感じました。単焦点レンズRF35mm F1.8 MACRO IS STMは、解像感の高さと同時に、近接撮影でのボケの美しさを実感できました」

  • ボディ:EOS R レンズ:RF35mm F1.8 MACRO IS STM 撮影:秋元貴美子

EOS Rは、新開発RFマウントを採用したことが見どころのひとつです。RFマウントは、既存EFマウントの大口径54mmを継承しつつ、バックフォーカスを短縮することで設計の自由度を高め、さらに電子接点を12点に増やした新マウント通信システムを搭載しています。つまりEOS Rに最適化されたレンズであり、だからこそさらなる高画質を実現できているようです。

秋元先生:「アダプターを利用して既存EFレンズが使えるメリットは確かにありますが、ボディとのマッチングという点では、専用のRFレンズを装着することがベストだと思います。RFレンズは、EOS Rに装着したときのバランスがよく、長時間使っていても疲れにくく感じました。まだレンズの種類は少ないですが、将来性はかなり高いといえます」

  • 秋元先生:「EOS Rに最適化されたRFレンズこそEOS Rの能力を最大限引き出してくれそうです」

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このお言葉、太鼓判を押してもらえたと考えていいでしょう! EOS RとRFレンズはまだまだ生まれたばかりの製品です。ですが、数多くのカメラとレンズを使いこなしている秋元先生からしても、フルサイズながら小型軽量ボディであること、コントロールリングなどの操作系の使い勝手、RFレンズとの組み合わせなど、あらゆる角度から判断して名機と言えるとのこと! 写真を撮る道具として優れた存在であると早くも認めてもらえたようです。

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