• 00000JAPAN

2018年は地震や大雨、台風などの自然災害が列島各地で相次ぎました。災害が起こると電気や水道といったインフラが使えなくなるなど、日常生活に大きな支障をきたします。通信インフラにおいても、大規模な通信障害が発生して携帯電話やスマートフォンが使えなくなることがあります。災害発生時に家族と連絡が取れず、不安な思いをされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

  • 災害イメージ

災害時にスマートフォンを使う上で知っていただきたい取り組みが、これからご紹介する『00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)』です。00000JAPANとは、災害発生時に普段お使いの通信回線に障害が発生した際に開放されるWi-Fiのことです。携帯電話会社(キャリア)の垣根を越えて接続することが可能で、自由にインターネットを使用できます。各キャリアのWi-FiのSSIDが、災害発生時に00000JAPANに統一されて開放する仕組みです。

  • Wi-Fiイメージ

2013年に設立したWi-Fiの健全な普及を目指す団体である「無線LANビジネス推進連絡会(Wi-Biz)」では、東日本大震災での教訓をもとにプロジェクトを始動させ、2016年4月の熊本地震で初めて00000JAPANが開放されました。今年だけでも、大阪北部地震や西日本を中心とした豪雨・台風災害、北海道胆振東部地震などで00000JAPANが開放されました。熊本地震以降、00000JAPANが開放された実績は合計で15回を数えます。地方自治体を中心に00000JAPANへの関心は高まりつつあるようです。一方で、個人のレベルではまだまだ十分に知られていないのが課題です。

この度はWi-Bizの北條博史会長にインタビューを受けていただきました。00000JAPANとはどういったものか、いざ使用するにあたってのメリットや注意点、今後の展望や目標についてお話を伺いました。

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-00000JAPANとはいったいどのようなものなのでしょうか?

「00000JAPANとは、災害発生時に皆さんにお使いいただけるフリーWi-Fiのことです。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの各キャリアが街中にフリーWi-Fiスポットを展開していますが、災害が発生した際、被災地で必ずしもすべてのキャリアの通信が機能しているかどうかは分かりません。いくつかのキャリアのWi-Fiがダメになったとしても、1社でも稼働していれば、そのキャリアのユーザーでなくても使えるようにしたいという思いが、00000JAPANを立ち上げる動機になりました。東日本大震災を教訓に実現しようと試みました。13年秋ごろに、最初の00000JAPANのトライアルをやりました。災害時には各キャリアのWi-FiのSSIDを統一化して開放するとの取り決めのもと、いざ試験を実施しました。ちょっとした裏話なのですが、当初のSSIDは『JAPAN』に設定していました。実際にトライアルをしてみると、『JAPAN』というSSIDではリストの下の方に埋もれてしまい、探すのが大変だということを実感しました。緊急時に多くの方に使っていただくわけですから、使いやすいようリストのトップに持ってこなければなりません。いくつかのキャリアWi-Fiが0から始まるSSIDを使っていたので、それなら5つの0を加えてしまおうということで、最終的に『00000JAPAN』となりました」(北條会長)

  • 無線LANビジネス推進連絡会
    北條 博史 会長

-簡単・便利に使える00000JAPANということですが、利用者には使い方をどのように告知していますか?

「私たちWi-Bizには利用者の皆様への直接の広報機能がないので、ホームページなどで告知するのが主な方法となります。各キャリアもホームページで告知しています。各キャリアが避難所に00000JAPANを吹くアクセスポイントを持って行って提供するケースもあります。そういった場合、00000JAPANのポスターを掲示し使用方法を告知して普及するよう呼びかけています。今年は00000JAPANが総務省から表彰されたこともあり、全国の各地域にもだいぶ浸透してきています。最近ではいわゆるエリアWi-Fi、例えば『○○市フリーWi-Fi』というような自治体が設置したWi-Fiで00000JAPANを採用してもらうことが増えてきています。これまではキャリアWi-Fiが中心でしたが、自治体のWi-Fiでも00000JAPANを使えるようになってきたことが、以前と大きく違う点だと思います」(北條会長)

  • 総務省が00000JAPANの取り組みを表彰

    総務省が00000JAPANの取り組みを表彰

今までは自治体のWi-Fiで00000JAPANを使用できるという事例は少なかったのですね。

「そうですね。Wi-Bizでは00000JAPANを使用していただくにあたって事業者登録をしてもらっています。これまではキャリアがベースだったので、ソフトバンクとKDDIとドコモの持つキャリアWi-Fiで00000JAPANが使えるようになっていました。現状では、キャリアとしてワイヤ・アンド・ワイヤレスやNTTBP、NTT東日本、フォンジャパンも登録事業者として入ってくれています。さらに、少しずつ自治体の名前で00000JAPANを吹くWi-Fiもでてきています。また、00000JAPANの事業者にはフルノシステムズなどのアクセスポイントメーカーも登録事業者として登録できるようになっていて、自社製品に00000JAPAN対応と書いてもらうことができます」(北條会長)

-00000JAPANの普及に向けてはWi-Fiスポットが日本各地にたくさん設置されていることが大前提ですね。

「先ほど申し上げましたように、少しずつ自治体のWi-Fiスポットも増えています。キャリアが自社Wi-Fiを00000JAPANに切り替えるのと、自治体のWi-Fiを切り替えるのではかかる手順も違いますので、できるだけ自治体に登録していただいて、街として主体的に開放する形が好ましいと思っています。キャリアの場合、例えば熊本であれば『熊本県全域で00000JAPANを解放しました』と発表しますので、細かく市町村の名前が出てこないのが実態です。各市町村が00000JAPANに登録したWi-Fiをお持ちであれば、例えば『熊本市で00000JAPANを開放しました』というふうに対応できます。キャリアの場合、00000JAPANを開放するかどうかは3社で相談をして連動して実施しますが、自治体の場合は独自の判断で開放できるという規定も新たに加えましたので、キャリアWi-Fiが00000JAPANを開放していなくても、自治体が率先して開放するという動きも今後でてくると思います」(北條会長)

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