ディスプレイには、フルHD(1,920×1,080ドット)表示に対応する17.3型液晶を搭載。広視野角ディスプレイで、表面には非光沢処理が施されている。天井の照明など外光が映り込んでイライラするといったことがなく、快適な視認性を実現。発色は、光沢液晶のほうがよりビビッドという印象だが、実際に使っていて不満を感じることはなく、写真や動画も十分鮮やかに表示される。

17.3型と大型ディスプレイのため、アイコンの文字なども大きく見やすい点は大きな魅力だ。そのうえで、フルHDの広い表示領域が確保されているため、ExcelやWordなどで細かな文字入力を行う場合でも非常に快適。上位の製品では、さらに高解像度の液晶を搭載するものもあるが、価格とのバランスを考えればフルHDでも十分満足できるだろう。

キーボードはテンキー搭載で数字入力も快適

キーボードは、アイソレーションタイプの一般的なものを採用している。キーピッチは約18mmとフルピッチに届いていないものの、窮屈な印象はなく、十分快適なタイピングが可能だった。ストロークは約2mmほどと十分な深さがあり、クリック感もしっかりしている。また、キー配列も標準的で、タッチタイプも問題なく行える。

ポインティングデバイスには、クリックボタンが独立して用意されたタッチパッドを搭載している。タッチパッド自体の面積は十分な大きさなため、複数の指を使ったジェスチャー操作も可能で、操作性は申し分ない。さらにクリックボタンが独立していることも、操作性が大きく高められていると感じた。

USB Type-Cも標準で装備する、優れた拡張性

STYLE-17FH054-i7-UHFSでは、側面ポート類も充実している。左側面には、ギガビットイーサネットポート、アナログRGB出力、HDMI出力、USB 3.1 Gen 1準拠USB Type-C、USB 3.1 Gen 1準拠USB Type-A、SDカードスロットの各ポートを用意。また右側面には、マイクジャック、ヘッドホンジャック、USB 2.0、USB 3.0の各ポートが用意されている。

ポートの数は必要十分で、USB接続の周辺機器を利用する場合でもポートが足りなくて困ることはないだろう。また、HDMI出力を利用して外部ディスプレイを接続し、デュアルディスプレイ環境の構築も可能だ。その場合でも、PCとしてのスペックに余裕があるため快適に利用できる。

無線機能は、IEEE802.11 ac/a/b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 5.0を標準搭載。ディスプレイ上部には100万画素のWebカメラを装備し、TPM 2.0対応のセキュリティチップも搭載しているので、ビジネスでの利用にも柔軟に対応できるだろう。