「波の粒も見事な描写……」

  • ポートレートモードで撮影。背景が美しくボケながらも不自然さがない。
    絞り値:f/1.8、露出時間:1/463秒、ISO感度:50、焦点距離:4mm 撮影:澤圭太

もちろん、美しく撮れるのは夜景だけではない。人物を美しく撮るならポートレートモードがおすすめだ。一眼カメラのように背景を自然にボカし、ビューティー補正により肌をなめらかかつナチュラルに整えてくれる。

  • 薄曇りの空から岩肌、波の粒まで精細に再現されている。
    絞り値:f/2.2、露出時間:1/856秒、ISO感度:50、焦点距離:4mm 撮影:澤圭太

HUAWEI Mate 20 Proのカメラが優れているのはソフトウェアばかりではない。Leicaと共同開発したレンズそのものの性能も一級品である。

澤氏:「波の粒や岩肌の細かい部分が見事に解像されていて驚きました。レンズ性能は相当良いと思います」

  • ゴルフ場での一幕。AIは「青空」と認識したが、手前の芝生、奥の森林まで色味を損なうことなく一枚の写真に収まっている。
    絞り値:f/1.8、露出時間:1/18868秒、ISO感度:50、焦点距離:4mm 撮影:澤圭太

逆光体制も特筆すべきものがあると澤氏は言う。一般的に、太陽を画面内に入れるとゴーストやフレアが発生することが多いが、HUAWEI Mate 20 Proはそうした現象が少ないのだ。

「この描写力には驚きました!」

  • こちらは中望遠レンズで撮影。印象的なポートレートを撮影したい場合にもオススメだ。
    絞り値:f/1.8、露出時間:1/2123秒、ISO感度:50、焦点距離:4mm 撮影:澤圭太

唯一無二の超広角レンズにどうしても目がいってしまうが、HUAWEI Mate 20 Proの優れた点は通常のスマホと同じ27mmという画角、そして80mmという中望遠画角の3つを瞬時に切り替えながら使えることである。

澤氏:「80mmの中望遠レンズは形を端正に写すことができるため、ポートレートに向いています。同じように撮っても広角と中望遠では写り方が大きく変わるので、両方が使えるのは嬉しいですね」

  • 澤氏もうなったのがこちらのポートレート。
    絞り値:f/1.8、露出時間:1/4386秒、ISO感度:50、焦点距離:4mm 撮影:澤圭太

そして澤氏をうならせたのがこちらのポートレートである。

澤氏:「この描写力には驚きました! 暗いところがつぶれず、明るいところが白飛びせず、肌の質感を階調豊かに描き出しています。こんな写真がスマホで撮れてしまうことにびっくりです」

  • 絞り値:f/1.8、露出時間:1/100秒、ISO感度:80、焦点距離:4mm、HDRオフ 撮影:澤圭太

  • 絞り値:f/1.8、露出時間:1/100秒、ISO感度:160、焦点距離:4mm、HDRオン 撮影:澤圭太

階調といえば忘れてはいけないのがHDR機能。明暗差があるような場面でも、黒つぶれ白飛びしないように撮影できる機能だ。上記の写真はこのHDRをオンオフ切り替えて撮り比べたもの。HDRをオンにすると暗い箇所が明るく持ち上がり、逆に外の明るい箇所がやや抑え気味になっていることがわかる。昨今のスマートフォンにはたいていHDR機能が搭載されているが、HUAWEI Mate 20 Proではよりその効果を強くかけることができる。

もっとも、先ほどのポートレートを見てもわかるようにHUAWEI Mate 20 ProはHDRなしでも黒つぶれ白飛びに強いし、HDRをかけるとときに不自然な描写になることもある。しかし、うまく使いこなせば写真表現の幅はグッと広がるはずだ。