「Caligula-カリギュラ-」の主人公・式島律や「はねバド!」の葉山行輝、スマホアプリゲーム「A3!」の摂津万里など、数々の話題作でキャラクターボイスを務めている声優の沢城千春。また、趣味はギターという音楽好きな一面も持つ。

前回はそんな彼の声優への想いについてお聞きしたが、今回は長年の趣味であるギターなど、プライベート部分に迫っていく。

また、合わせて沢城さんに音楽ストリーミングサービス「Spotify」で、オリジナルプレイリストを作成してもらい、選曲への想いも語っていただいた。


※沢城さんオリジナルプレイリストをSpotifyでチェック!

バンドにも憧れがあったので、下積みからしっかり経験したいんです

――最近は声優のお仕事を中心に音楽をされたり、いろいろなお仕事にリンクするケースも多いですが、沢城さん自身は声優以外のお仕事についてどのように考えていらっしゃいますか?

もともと歌を歌うのも好きでしたし、ここ10年くらいは趣味もギターしかやっていないので、自分名義で曲を出したりすることにも興味を持っています。また、バンドにも憧れがあり、自分が好き勝手にやっている「チハ生」というネット番組内で、バンドを組んで演奏しています。

そのバンド活動では、ライブ会場だけでなく、チケット販売やグッズも自分たちで手配して、機材車に詰めて会場まで向かう……。そんなふうに、最初から誰かの手を借りて行うのではなく、苦労するところからしっかりとやりたくて、すべてを自分たちで作っています。

もちろん、ゆくゆくは色々な人たちに助けていただいて、挑戦したいこともたくさんあります。小さいことから自分でやっていけば、いつか大きなステージに立てたときの感動も大きいはず、と信じています!

――ギターを始めたきっかけは何だったのですか?

きっかけは、家においてあった父のギターですかね。高校3年生の時、時間にゆとりが出来たのでアルバイトをしようと履歴書を書いたんです。でも、趣味の欄になにも書くことがなく。「俺ってつまらない人間だな」と思っていたら、目についたのが父のギターでした。ちなみに、そのギターはずっと家に置いてありましたが、父が弾いているのは一度も見たことはないです(笑)。

しかし、軽い気持ちで弾き始めたら楽しくなってしまって。大学1~2年の頃は、大学に行けなくなるくらいハマってしまいました(笑)。朝、このフレーズが10回弾けたら「1限の授業に行こう!」と思って練習するんですけど、なかなか弾けないんですよね(笑)

――10回弾けたら弾けたで、じゃ次のフレーズも……ってなるんでしょうね(笑)。小さいころから音楽は身近にありましたか?

特に音楽が良くかかっている家ではなかったんですが、母がエレクトーンの先生だったのでエレクトーンはありましたし、ピアノもありました。なので、楽器はずっと身近にありましたね。

車で出かける時も、父選曲の音楽をまとめたテープが流れていて。今でも車でそのセレクションを聞くと、「実家の車に乗っているな~」って気分になります。

――家族の思い出の曲になっているんですね。沢城さんの個人的な好みとしてはどういうジャンルの音楽がお好きなんですか?

僕はロックですね。ONE OK ROCKとか、ELLEGARDENが大好きです。先ほどの番組のバンドはELLEGARDENのベーシストの方(高田雄一)に弾いてもらってるんです。自分的には「ヤベー!!」って大興奮しています(笑)。

――ELLEGARDENは今年復活を果たしましたよね。

もちろん見に行きました! 中学の頃から大好きだったので、大興奮でしたね。ロックでちょっとダーティな雰囲気があったりすると好きなんですよ。あとはLINKIN PARKとか。女子にはイマイチかも知れないんですけど(笑)。

小学校の時に初めて買ったCDはGLAYの「HOWEVER」でした。学生のころはずっと聞いてましたね。でも、一番好きなバンドと聞かれたらHYです。ギターを始めたときにはじめて弾いた曲が、HYの「AM11:00」で。有名な曲なので知ってはいましたが、練習するうちにドはまりしましたね。

自分のラジオ(ユニゾン!~ジェネレーション~/18年4月~18年9月まで放送)でも、勝手にHYさんの応援コーナーを作るぐらいに。そしたら、そのラジオのツイッターアカウントがHYさんにフォローされたんですよ! 少しお近づきになれた気がして、もうドキドキしています(笑)。

――それは嬉しい出来事ですね! 普段、どんな時に音楽を聴くことが多いですか?

舞台をやっていた時は、楽屋で集中するために聴いていましたね。本番に備えて、テンションが上がるのロック系を聴くことが多かったです。また、役によっては、しんみりした曲を選ぶこともありました。音楽って、人の心に作用する力がありますよね。普通に移動中とかにもよく聴きますよ。

――音楽や歌の力を感じたエピソードはありますか?

「一週間フレンズ。」というアニメのエンディングが、スキマスイッチさんの「奏」を主人公の女の子がカバーして歌っているんです。

※Spotifyで一週間フレンズの「奏」を聞いてみる→[コチラ]

その曲単体で聴いても素敵なんですけど、アニメのエンディングにその曲が流れ始めるタイミングが素晴らしくて。アニメのストーリーと曲がとても合っていて、僕の中では、その曲も含めてのアニメという感じがして好きでしたね。その時、「音楽ってすごいな」と思いました

作詞、作曲、プロデュースのすべてをやっているからバンドサウンドが好き


※沢城さんオリジナルプレイリストをSpotifyでチェック!

――今回、沢城さんにSpotifyのプレイリストを作っていただきました。選曲の理由もお伺いしていきます。まずは、先ほどのお話にも出てきたHYさんの「AM11:00」ですね。

やっぱり、まず譜面が読めないようなところから始めた曲でしたから(笑)。やっぱり思い出に残っています。父が使っていたアコギで、母に譜面やリズムを教えてもらいながら練習していました。母は別にギターは弾けないんですけどね(笑)。

――そしてこちらも昔から好きだったというELLEGARDENの「Salamander」も入ってます。

この曲がELLEGARDENとの出会いだったんです。バイトの先輩とボウリングに行くときの車で聴いたんですけど、最初はメチャクチャカッコいい洋楽だなと思って。そしたら、日本人のバンドと聞いて、衝撃を受けたんです。

それで家に帰って調べて、CDを買ってみたらどの曲も自分好みの曲ばかりで。ちょうどそのころは、洋楽にハマっていて、洋楽を聴いてる俺カッコいいみたいな時期だったのですが(笑)。まだ、日本人で全英詞のバンドなんてほとんどいなかったと思うので、気になって聞いてました。好きな曲はいっぱいあるんですけど……「風の日」なんかも好きですね。

――SEPTALUCK「Everything」はどんな理由からセレクトされたんですか?

Septaluckは一緒に番組をやっているボーカリスト(fin)のバンドで、1番始めに知り合ったのは事務所の社長が連れて行ってくれた飲み会でした。そこで、意気投合して、何か一緒にやりたいねとはなったんですけど、僕はビビりなんで(笑)。

音楽をやってみたいけれど、踏み出せないでいたときに、一緒にやろうといってくれたんです。それで番組(「チハ生」)を始めることができました。

finさんのハイトーンボイスがすごく好きで、作詞作曲もご自身でやっているところに、すごく惹かれましたね。個人的に、思い入れのある曲です。

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――Do As Infinity「Week!」もバンドサウンドではありますが、またテイストの違う曲ですね。

この曲は番組をやる中で知った曲ですね。普段、チハ生は4人でやっている番組なのですが、ある時友人のアメリカ人ギタリストにも参加してもらい、この日のゲストが女性歌手だったこともあり、6人でこの曲を演奏したことがあったんです。そしたら、「今までで1番盛り上がったかも?」と思うぐらいすごく盛り上がって。

ボーカルの伴都美子さんの声って、女性なんですけど男性のような勢いや力強さもあって素敵なんですよね。「深い森」も好きで、声優の蒼井翔太くんと一緒にやった王様ジャングルというイベントで、僕がギターを弾き蒼井くんが歌うなんてこともありました。人前でギターを弾いたイベントはあれが初めてだったので、印象に残っています。

――そういう意味では次の曲、ペトラルカ・アン・エルダント三世(渕上舞)の「瞳はアクアブルー」もそうですよね。

アニメのキャラクターソングなんですが、作曲の佐々倉有吾さんは劇団時代からの知り合いなんです。それで「チハ、ギター弾けるならやってよ~」と声をかけてもらって、この曲のギターを演奏してるんです。

ギターソロもあったりで、名前もクレジットに入ってるんですよ。ギタリストとして(笑)。渕上舞さんがこの曲を歌うイベントでギターを演奏したりもして……。

――もう完全にギタリストじゃないですか!

いやいや、ちゃんとギタリストに“(笑)”って入れておいてくださいね(笑)。でも、皆さんに聴いていただきたい曲だったので選びました。こういう曲もSpotifyに入ってて驚きました。

ちょっとマイナーな曲なんかも入っていたりするので、使ってみて色々探すのも楽しかったです。僕自身が流行に疎いところもあるので、ランキングとか今ホットな曲を探しやすく簡単に聴けるのがいいですよね。

――逆に昔の懐かしい曲とかもあるので、音楽の幅が広がりますよね。

確かに、高校のときに聴いていた曲とか懐かしいものを流したり、人と会話するときの話のネタにもなりますね。歌詞も出てくるのがいいんですよ。classの「夏の日の1993」は、僕の世代からすると昔の曲なんですけど、よくカラオケで歌うんです。

同年代だけでカラオケに行ったときは、気にせず自分の世代の曲を歌えばいいんですけど、いろんな世代が居る中で行くときって選曲に困ったりしませんか? その時に、若い世代にもベテラン世代にも“この曲は知っているな”って聴いてもらえる曲なんですよね。単純に、すごくいい曲ですしね。

曲中の「Say Love」や「So Tight」のところをみんなで一緒に歌ってくれたり、盛り上がるんです(笑)。20歳くらいのころから歌い始めて、僕の十八番にしています。

――プレイリストを拝見してみると、やはりバンドサウンドがお好きなんだなという印象がありますね。

そうですね。僕は自分で作詞作曲もして、プロデュースもして……というのにすごく憧れるというか、好きなんです。そうなってくると、バンドサウンドになってくるのかな、と。

自分でも作詞や作曲をしてみて、ストックしてみたりしているんですけど、声優の仕事を始めたのと同じように、音楽でも「“普通”に聴けることって実はすごくクオリティが高いこと」を実感しています。

“普通”のレベルって、実はめちゃめちゃレベルが高い。舞台でも音楽でも、例えば「自分ならこうするのにな」とか思うことがあるんですけど、そういうことを一切感じさせないって本当にすごいことなんですよね。

自分もまだまだそんな“普通”に達していないな、と思うことがあるので、早く普通になれるようこれからも頑張ります!

――目指すべき“普通”がより高いところにあるからこそのお言葉という気がします。最後に、沢城さんにとっての音楽とはなんでしょうか?

僕にとっては無くてはならないものですし、音楽をやっている時が一番楽しい。まだ、お仕事という形になっていないからかも知れませんが……。

もちろん、声優やお芝居もとても楽しいんですけど、今はおかげさまで仕事になっている。そうすると、自分のやりたいようにやるだけでは成立しない部分もあるじゃないですか。だから、今は自分の好き勝手に出来る音楽は楽しいんです。

でも、これからは音楽も趣味でもあり、仕事にもできるようにしていきたいですね。

――楽しみにしていますね!

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Spotifyには、沢城さんがCVを務めている「A3!」や「Caligula-カリギュラ-」のプレイリスト(各役オリジナルの曲も!)も用意されており、アニメや声優ファンの方が楽しめる楽曲が豊富にラインナップされている。沢城さんのプレイリストをきっかけに、あなた好みのプレイリストや楽曲をSpotifyで探してみてはいかがだろうか。


※沢城さんオリジナルプレイリストをSpotifyでチェック!

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