次世代GPUいよいよ登場! ユニットコムのGeForce RTX 2080搭載モデルをいち早くレビュー

各方面で話題となっている次世代グラフィックスといえば、「NVIDIA GeForce RTX 20シリーズ」。つい先日、「GeForce RTX 2080」と「GeForce RTX 2080 Ti」が発売されたことで、市場も一気に活気づいている。ユニットコムはこれを受けてさっそく、次世代グラフィックス搭載モデルを発表。今回、これを試用する機会を得たのでレビューしてみたいと思う。新たなグラフィックスプラットフォームになるという新グラフィックスの実力も含めてお伝えする。

次世代グラフィックス「NVIDIA GeForce RTX 20シリーズ」とは?

進化が絶えないグラフィックスだが、時代をリードするNVIDIAが満を持して投入してきたアイテムが、NVIDIA GeForce RTX 20シリーズだ。これまでのGTXシリーズをブラッシュアップするというだけでなく、新たなテクノロジーの数々を搭載することで、ゲームやCGなどにも大きな影響をもたらす次世代プラットフォームでもある。

特に「リアルタイムレイトレーシング(Ray Tracing)」に対応するRTコアを実装したことが最大の特長といわれており、これまでは膨大な演算と時間が必要だったこの技術がリアルタイムで処理できるようになっている。簡単にいえば、光と影がよりリアリティのあるものとして描画されるようになったということ。GTXシリーズでは数枚のグラフィックカードを組み合わせてレイトレーシングをしていたので、NVIDIA GeForce RTX 20シリーズでは、それが単体でできるようになった意義は大きい。ゲームユーザーは、これまでにないリアルな世界観の中でプレイに没頭できるのだからたまらないだろう。

今回のユニットコムの最新モデルは、NVIDIA GeForce RTX 20シリーズから先んじてリリースされた「GeForce RTX 2080」を搭載するモデルになる。どれほどの実力を持っているのかさっそく細部を見ていこう。

• LEVEL-R037-i7K-VOR
  第8世代インテル® Core™プロセッサー搭載

最新スペックをミドルタワーに詰め込んだ野心作

今回紹介する「LEVEL-R037-i7K-VOR」は、ユニットコムのパソコン工房からリリースされている「iiyama PC」のゲーミング向けとなる「LEVEL∞」シリーズの最新モデルになる。ブラックを基調としたパネルにレッドをあしらったデザインで、シンプルな中にもハイパフォーマンスをイメージさせてくれるミドルタワーの製品だ。

• フロント

• 上部パネルに集中配置された外部アクセスポート

ケース内のレイアウトはエアフロ―に優れ、その主要部はドライバーレスとなっておりメンテナンスが非常に楽だ。ストレージスロットは出し入れがしやすい仕様で、本機は240GB SSDと1TB HDDのダブルドライブだが、ストレージスペースにはまだまだ余裕がある。

• 内部ビュー

• 背面

CPUはIntel Core i7-8700Kで、チップセットがIntel Z370となる。プラットフォームは本稿執筆時点(10/10)では最強の布陣で拡張性も高い。そしてなんといっても、本機の最大の目玉は「NVIDIA GeForce RTX 2080」だ。GDDR6のメモリが8GB搭載されたモデルで、上位には「NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti」がある。とはいえ、GeForce RTX 2080も実力的には十分すぎるスペックを持っていて、前モデルの「GeForce GTX 1080」および「GeForce GTX 1080 Ti」と同様、コストパフォーマンスで好みのモデルを選ぶのがベストといえる。

また、これまでのSLIコネクタが廃止され、新たにNVLinkが採用されたのも特長。従来よりもCPUとGPU、あるいはGPU同士のデータのやり取りを高速化できる。処理によって効果の幅はさまざまだが、アプリケーション実行速度で数倍以上の結果が出ているというから、パフォーマンスの大幅な向上にも期待が持てる。単体ではもちろん複数枚構成でも、これまで以上の描画性能を発揮してくれるのがGeForce RTX 20シリーズなのだ。

• NVIDIA GeForce RTX 2080

• 補助電源は8pin+6pinとなる

• 電源ユニットも700Wと余裕の大容量タイプを搭載