株式会社アシストは9月14日、「RPAとビッグデータ、金融機関はどう活用している!? 日本生命とSBIホールディングスの事例から学ぶ、テクノロジー活用の成功ポイント」を開催した。ここでは同セミナーの様子をお伝えする。

RPA導入・運用のポイントとスケールアップへの挑戦(RPA×AI×BPM)

日本生命相互会社 企業保険契約部 宮本豊司氏

日本生命相互会社 企業保険契約部 宮本豊司氏

日本生命保険相互会社は、2014年からRPA製品「BizRobo」を導入し、2017年度までに36業務での利用を開始した。2018年度からは「UiPath」「WinActor」の導入も開始し、全社での利用を推進している。1,000名を超える事務部隊で、かつ、幅広い業務でRPAを活用されている同社が培ったRPA導入・運用のポイントを、日本生命相互会社 企業保険契約部 宮本豊司氏が紹介した。それぞれの工程でなにに気を付けるべきか、以下のポイントをあげた。

<導入検討の項目>

<ポイント>
RPA企画チームによる推進 事務改革プロジェクトの経験有無、システムエンジニア出身者かどうか
現場説明~業務選定 現場に期待される導入説明、企画推進チーム主導で行う現場目線の業務洗い出し
製品選定 対象業務と製品特性のマッチング、ユーザビリティの確認
トライアル開発 本番環境と同等の徹底的な技術検証が重要
結果評価 机上検証では把握しきれないシステムとの相性や事務運用での実用性の確認、導入前後の具体的な業務時間を計測
本番後の保守運用体制整備 管理体制の一括化、事務部隊の主体的な関わり、RPA化する業務の標準的な設計書の作成、内製化の検討
本格導入 開発手順の標準化、アジャイル型での実施

最後に、同社で実証実験中(一部実用化検討段階)である、AI-OCRやRPAとAIによる人の判断業務の自動化など、デジタルプロセス化にともなう構造課題やこれを解決する方向性について言及し、講演を締めくくった。

AIで革新を起こす組織とは ~SBIグループの場合~

SBIホールディングス株式会社 社長室 ビッグデータ担当 佐藤 市雄氏

SBIホールディングス株式会社 社長室 ビッグデータ担当 佐藤 市雄氏

続いて登壇したのはSBIホールディングス株式会社 社長室 ビッグデータ担当 佐藤 市雄氏だ。同社は、日本の金融持株会社として、2013年3月期第1四半期より、国際会計基準(IFRS)を導入した。金融サービス事業、アセットマネジメント事業、バイオ関連事業を主要事業分野と位置づけ、国内グループ組織体制の再編を実施。グループ会社は、230社を超え、特に金融サービス事業においては、証券・銀行・保険を3大コア事業と位置づけ、収益力に加え強いシナジーを見込める事業分野のみにリソースを集中する 「選択と集中」 を徹底するフェーズへと移行している。

今回の講演では、以下の3つをSBIグループの事業構築の基本観として、組織強化していることを紹介した。

SBIグループの事業構築の基本観

1.「顧客中心主義」の徹底
AI ≒ ビッグデータ×機械学習

2.「仕組みの差別化」の構築
既存の生態系と新たな生態系が有機的に結合し、「仕組みの差別化」

3.「ネットワーク価値」の創出
ネットワーク価値拡大によるFinTechの進化

日本では、データ利活用の専任組織がない企業も多い中で、同社のグループを横断した機動的な活動経験は非常に希少だ。その貴重な経験を余すところなく紹介していた。

RPAは次のステージへ! ~ディシジョン・オートメーションによる業務プロセス全体の自動化へ~

1つ目のアシストセッションである「RPAは次のステージへ! ~ディシジョン・オートメーションによる業務プロセス全体の自動化へ~」では、アシスト独自のソリューション「AEDAN」を紹介した。RPAブームは一周目を終えて、ノウハウ・課題・今後の展望を語るべきフェーズへと移行している。その中で生まれた他社の成功事例を紹介しながら、デスクトップ操作の自動化にとどまらない強いRPAであることを伝えていた。

  • AEDAN

Qlik Sense/Paxataで実現するユーザセルフサービスでのデータ活用

続いて2つ目のアシストセッション「Qlik Sense/Paxataで実現するユーザセルフサービスでのデータ活用」では「Qlik Sense」「Paxata」を紹介した。データ活用における、「分析業務」自体の効率化、分析業務に必要な「データの準備」を効率化できるツールだ。ユーザ部門でも利用可能なセルフサービスで機能を提供するソリューションとして非常に有用であることを、実際のデモを交えながら伝えていた。

  • Qlik Sense/Paxata

約8割の参加者が「参考になった」との評価

参加者の8割以上が「参考になった」とアンケートに答えた。参加者の声を以下に記載する。

・ (日本生命相互会社様セッションアンケートより) OCRやBPMなどRPAツールと組み合わせて利用することで自動化可能な業務の範囲を広げられる、という点が参考になりました。また、運用方法やIT部門とユーザ部門/現場と協力して推進していく具体的な手法についてご説明頂いており、非常に参考になりました。

・(アシストセッション「AEDAN」アンケートより) RPAと組み合わせて判断を自動化する製品機能が素晴らしいと感じました。

・(SBIホールディングス株式会社様アンケートより) データ化する、データをつなぐ、分析する、AI化するといった流れの中を説明いただくことでデータとデータをつなぐことの重要性を再認識しました。

・(アシストセッション「Qlik Sence×Paxata」アンケートより) データが沢山あっても分析方法がわからずもてあましているという実態があります。販売状態の可視化ならびにマーケティング戦略サポートツールとして、試使用を検討したいです。

実際にRPAやビッグデータを運用し、成功している企業の事例や、運用をコンサルティングしているアシスト側のセミナーが用意されていた今回のセミナー。多くの参加者が受講し、会場は最後まで熱気に包まれていた

『AEDAN』の詳細についてはこちら

『Qlik Sense』の詳細についてはこちら

『Paxata』の詳細についてはこちら

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