PCゲームに没頭すると、ついつい何時間もディスプレイの前に居座ってしまう。ゲーマーなら誰でもそうなってしまうが、その間マシンはほぼ連続フル稼働の過酷な状態になっている。そうなるともちろん、CPUやGPUも発熱するため、冷却システムが必要だ。ヘビーユーザーなら各パーツの冷却には気を使っていると思うが、最も効率が良いのはやはり「水冷」だろう。今回は現在考えつく最高のハイエンド仕様とダブル水冷によって、超ハイパフォーマンスでの長時間安定稼働を実現するスペシャルモデルを紹介しよう。

  • NEXTGEAR i680PA1-DL

    NEXTGEAR i680PA2-DL
    ※稼働時に赤色に点灯します

PCにとって、“夏”は過酷なシーズン

このところのeスポーツ人気に伴い、ゲーミングPCを買ってから初めての夏を迎えたというユーザーも多いだろう。実はこの季節、もちろん昔からのPCユーザーは経験済みの人も多いと思うが、PCにとっては実に過酷なシーズンなのだ。

PCの大敵はなんといっても「熱」。室内の温度が高くなれば、当然PC内の温度も上がる。するとPCのパーツに悪影響が出始め、安定した処理能力が得られず、不安定な挙動をしてしまういわゆる「熱ダレ」が起こってしまう。あるいは、もっと悪くなると「熱暴走」という現象など、さまざまな故障の原因となることもあるため、これを避けるために涼しい部屋に置いたり、吸排気のファンを増やしたりといった、工夫をしなくてはならない。

特にゲーミングPCの場合、その用途は当然のことながらゲームだ。ものにもよるが、マシンにとっては高負荷状態が続くため、通常の作業よりも熱の蓄積はかなり多くなる。ゲーミングPCは大型筐体のものが多く、さらにファンの追加ができる製品が多いのは、こうした理由からでもあるのだ。では、どうやってマシンを安定稼働させればいいのか。最も熱を発するパーツはCPUとGPUの2カ所。そのため、これらの冷却効率を上げることで、夏場の長時間稼働でもへこたれないマシンが作れるのだ。

現在入手しやすい冷却装置の中でも、効率が良いのはやはり「水冷」になる。そこで、今回紹介するのが、マウスコンピューターのゲーミングPC「NEXTGEAR i680PA2-DL」。本機は、CPUとGPUの両方を水冷化することにより、抜群の安定性能を発揮してくれるモデルなのだ。さっそく気になる製品の特徴を見ていこう。

※なお、検証機には前モデルである「NEXTGEAR i680PA1-DL」を使用しています。