ゲーミングPCは、どちらかというと奇抜なデザインや、フルカラーLEDを利用した鮮やかなイルミネーションを搭載するというように、派手な見た目の製品が多い。しかし「LEVEL-15FX095-i7-RNSS」は、一般的なノートPCに近い、比較的シンプルなデザインとなっている。

ボディカラーはブラックで統一されており、天板に「LEVEL∞」ロゴは配置しているが、それ以外に目立つ装飾はまったくない。ボディは樹脂製のため、見た目は落ち着いた印象だ。加えて、鮮やかなLEDイルミネーションも搭載していない。

しかし、こういったデザインだからこそ、ゲーミングPCとしてだけでなく、高性能なノートPCとして家庭やビジネスシーンでの利用にも十分に対応できる。近年では、その性能の高さに目を付けたプロの映像クリエイターが、ゲーミングPCを購入する例が増えている。そういったユーザーにも、この落ち着いたデザインは魅力的に映るはずだ。

リフレッシュレート120Hz対応ディスプレイを搭載

ディスプレイには、フルHD(1,920×1,080ドット)表示対応の15.6型液晶を採用。パネルの種類は非公開だが、IPSパネルなどと比べるとやや視野角が狭く感じるため、おそらくTNパネルを採用しているものと思われる。

ただ、これには大きな理由がある。TNパネルはIPSパネルに比べて視野角は狭いものの、応答速度に優れる。これは、素早い動きのゲームのグラフィックスを、残像なくきれいに表示させるために不可欠な要素だ。しかも「LEVEL-15FX095-i7-RNSS」では、通常の液晶よりも圧倒的に高速な、リフレッシュレート120Hzでの表示に対応。これによって、ゲーム画像を破綻なく安定して表示できるのはもちろん、動画の再生でも残像を感じることはほとんどない。視野角の狭さについても、ノートPCでは利用時に視点が大きく移動することはあまりないので、気にならないだろう。

また、パネル表面が非光沢処理(ノングレア)となっており、外光の映り込みがあまり気にならない点もうれしい。ゲームでは暗い場面も多くあるので、外光の映り込みで気が散ってプレイに影響が出ることもあるが、本機ならその心配もない。

加えて発色の鮮やかさも、IPS液晶などと比べても劣っているとは感じなかった。デジタルカメラで撮影した写真も、申し分ないクオリティで表示される。広色域パネルのようにハッとするような発色の鮮やかさではないが、それでも一般的なノートPCと同等以上の表示品質が確保されているため、不満は感じなかった。