中小企業向けクラウドサービスを提供し、多くの企業の業務を支え続ける株式会社ラクス(以降、ラクス)。社内勉強会が盛んで、すでに4年以上継続して開催されている。

散発的な開催や、自然消滅になりがちな勉強会をどうやって毎回盛り上げているのか? 勉強会を運営している「勉強会マスター」と言える二人のエンジニアに話を聞いてみたいと思う。

株式会社ラクスで経費精算システム「楽楽精算」を開発する大塚正道さん、矢須健太さんに話を伺った。

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  • (左)クラウド事業本部 開発統括部 第一開発部 楽楽精算開発1課 矢須健太さん、(右)同・楽楽精算開発2課 大塚正道さん

「失敗あるある」を乗り越えた勉強会

―今日はよろしくおねがいします。ラクスでは勉強会が盛んと聞いていますが、どんな会をしているのですか?

弊社は開発拠点が東京と大阪の2箇所にあって、それぞれで勉強会を運営しています。私は大阪でビアバッシュという、ビールやピザなどを飲食しながら行うライトな形式の勉強会を主に開催しています。現在はテーマを設けた枠と、テーマ自由のライトニングトーク(LT)枠の二部構成で運営しています。おかげさまで大阪拠点にいるエンジニアのほとんどが参加するなど、盛り上がっています。

  • ラクスで行われるビアバッシュの様子。ビールやご飯を食べながら、オフィスのフリースペースで行われる

私は東京におり、こちらでも同じくビアバッシュ形式で勉強会を実施しています。 開発部門のエンジニアだけでなく、営業部門や顧客サポートの人たちも来てくれる勉強会も企画しています。


毎週木曜日には自習形式のもくもく勉強会も開催しています。各自が気軽に好きなテーマで勉強に取り組む機会になると好評です。


―勉強会は4年以上継続していると聞いていますが、ずっとうまく運営できていたのでしょうか?

いやいや、ありがちな失敗もたくさんしましたよ。試行錯誤を重ねて、今の勉強会のかたちがあります。


勉強会あるある1:テーマが決まらない!

―ではここから、「エンジニアの社内勉強会でありがちな失敗」についてお伺いしていきたいと思います。勉強会のテーマを決めるのが大変、という話はよく聞くのですが、どのように設定していますか?

勉強会の後にフィードバックをもらうようにしていて、そこで得られた結果を運営チームでまとめて次回に活かしています。また、エンジニアの間で話題になっているトピックスや、社外の勉強会からヒントを得ることもあります。大阪ではテーマがある程度決まっていたほうが参加しやすいという人の意見を参考にして、毎回テーマを決めた枠と、テーマを決めていない枠を設けています。

東京ではテーマを絞らないほうが発表しやすいという意見が多かったので、自由に発表できるようにテーマをあえて決めずに行うことがほとんどです。その分、たまに社内ならではのテーマを設定すると、新鮮な気持ちで参加してもらえるようです。

テーマはあくまでも手段であって、根底にはみんなに来て欲しいという思いがあります。テーマがあったほうがいいという人もいるし、無いほうがいいという人もいる。どちらが好みの人にとっても参加しやすい「場」を提供するのが運営の仕事ですね。

▼お悩み解決!「テーマが決まらない」
・勉強会の後にフィードバックをもらう
・テーマはあくまでも手段。「みんなに来て勉強してもらう」ことを第一に考える

  • もくもく勉強会の様子。東京と大阪をテレビ会議システムでつないで開催することもある

―ちなみに、これまでにどのようなテーマが盛り上がりましたか?

社外のイベントに参加した人から、「あのイベントで面白かったので、社内でもやってみませんか?」という提案で実施したハッカソンは盛り上がりました。この時は会社から予算をもらってIoT機器を買い、集まったメンバーでアイデアを出し合って1カ月ぐらいの期間で開発しました。その後発表会を行ったところ、会社から評価してもらい、社内で表彰してもらいましたね。

各部門の業務紹介をテーマにしたことがあって、これはフィードバックで大変好評でした。同じ会社で働く仲間ではありますが、隣の席にいても部門が違うとやっていることはよく分からない。そういうお互いの認識の差を埋める場になりましたね。あと、トラブル事例の共有の回も盛り上がりました。

ビアバッシュで発表した技術的取り組みが他のエンジニアからも好評で、この時のテーマを元に大きなカンファレンスに会社として登壇させてもらったこともあります。得られた経験や知見を勉強会を通じて社内外に伝えられ、それを会社から評価してもらえるのは、本当にうれしいことだと思います。

勉強会あるある2:人が集まらない!

―人が集まらないと悩んでいる勉強会運営者も多いと思いますが、参加者を集めるコツはありますか?

発表者が固定されると、参加者が少なくなっていく傾向があるようですね。いつも同じ人の発表だと参加者の興味も薄れがちなので、いろんな人に発表してもらい「じゃあ、聞いてみようか」と思ってもらうように気をつけています。


新卒1年目にはなるべく一回は発表してほしいと言っています。もちろん無理強いはしませんが、自己紹介がてら自分が勉強してきた内容なら話しやすいですよね。ビアバッシュやLTの場で話してみる。それが将来のプレゼンや大きなイベントでの発表に役立つよ! なんていいながら勧誘します(笑)。

新卒・中途を問わず、入社したら発表してもらうことはとても重要です。他の社員に自分のことを知ってもらえば仕事がしやすくなりますし、勉強会に一度参加して雰囲気を知ることで、その後の勉強会への参加のハードルがぐっと低くなりますね。

あと告知の手段として、段ボールで作った告知板を活用しています。これを勉強会が開催される当日の朝にカフェスペースに置いておくと、お昼休みには全員がこれを目にすることになります。これを見て、「そうか、今日は時間がとれそうだから参加するか」となってくれるのです。材料費ゼロ円ですから、実に費用対効果の高いツールですね(笑)。

  • シンプルだが重要な告知ツールとして活用されている段ボール看板

  • 共有スペースのホワイトボードにも告知が書いてある

▼お悩み解決!「人が集まらない」
・発表者は固定せず、多くの人に発表してもらう
・新しいメンバーには積極的に発表してもらう
・開催当日、社員の目につくところでも告知をする

勉強会あるある3:運営者がいなくなって自然消滅!

―運営する側の努力を垣間見ることができた気がします(笑)。運営スタッフは固定なのですか?

いいえ、最近は若手社員を運営メンバーに誘って、世代交代をしながら運営できるようにしています。運営もメンバーが固定されると、業務との兼ね合いもあってだんだんしんどくなりがちですよね。最初は自主的に集まった少数のメンバーから始まった勉強会でしたが、続けるたびに人数が増えて、各部門から運営者を出してもらえるようになりました。

私も、新卒1年目の時に声をかけられて勉強会運営をするようになりました。運営を行うことで新たな技術を学ぶことへの意欲が増して、エンジニアとして成長できていると実感しています。組織としても若手に任せるメリットを感じているようですね。

若手への継承や、組織としての理解が深まると、社内でも協力する風土ができてきて、運営の負担を最小限にしながら勉強会を継続できるようになるのだと思います。

▼お悩み解決!「運営者がいなくなって自然消滅」
・運営者は固定せず、若手など新メンバーを入れていく
・組織として理解を深めてもらうことで、運営の負担を小さくできる

勉強会あるある4:勉強会を続ける意義が薄くなる!

―組織全体で勉強会をする感覚だから盛り上がるんですね。でも、最初は盛り上がっても続けるうちに意味を見失っていくこともありそうですが、継続できている秘訣は?

会社からのバックアップや予算がある、というのは継続できるきっかけの一つになると思います。開催場所や予算がないと、ビール抜きのビアバッシュになってしまいますし(笑)。


あと、やっぱり理解ある上司がいると必然的に盛り上がりますね。ビアバッシュには毎回部長クラスも参加してくれます。課長が発表してくれたりすると、みんなうれしくなりますね。


実は弊社も最初から継続できていたわけではなく、過去に何度か自然消滅した勉強会もありました。最初は珍しさで集まってくれたとしても、その場に価値がないと続きません。参加しやすい場をつくるために仮説を立てて実際にやってみて、フィードバックを受けて振り返って検証し、次の工夫につなげる。漠然と毎月開催するのではなく、試行錯誤してメンバーが成長していったことで、会社から理解と支援を得られるようになりました。それがまた新しいメンバーの成長につながるというサイクルが生まれて継続できているんだと思います。

▼お悩み解決!「勉強会を続ける意義が薄くなる」
・会社にメリットを感じてもらい、バックアップや予算を得られるようにする
・上司も巻き込む!

―ちなみに、ラクスの勉強会で欠かせないツールはありますか?飲食はやはり大事でしょうか?

必須ツールはピザです(笑)。大阪は結構食事にこだわるメンバーが多いのですが、たこ焼きや、人気の仕出し屋さんのお弁当とか、毎回チャレンジした結果、食べ物はやっぱりピザが安定の人気メニューであることが分かりました。よくわからないですが、「エンジニア=ピザ」なんでしょうかね(笑)。

ピザやお寿司は鉄板ですよね。自分が考えるにお酒が重要かなって思います。仕事中にお酒は飲みませんから、自由意志で参加しているという意思表示の意味も込めて、アルコール飲料を用意しています。

  • 勉強会の必須ツール、ピザとビールとお寿司

―これまでいろいろ工夫を重ねてきたかと思いますが、今後やってみたいことなどはありますか?

社外向けの勉強会にも力を入れていきたいですね。社外にももっと発信したい、他社のエンジニアと情報交換したいと考えているメンバーもいるので、会社からのバックアップを受けて開催準備中です。

先日のビアバッシュは、クローズドではありましたが、他社のエンジニアも招待して参加してもらいました。少しずつ参加者の幅を広げていけたらと考えています。

勉強会や残業の少なさetc…
エンジニアが働きやすい会社とは?

―ラクスは残業が少ないと聞いています。勉強会が盛んになる要因の一つかとも思いますが、エンジニアにとって働きやすい環境に見えますね。

自社製品の開発ということもあって、日々の業務量やスケジュールは比較的調整しやすいですね。残業も少ないので、社内外問わず勉強会への参加はしやすいと思います。

残業以外にも、エンジニアとしての成長を組織として助けてくれる、とても働きやすい職場だと思います。
業務時間中に外部のカンファレンスへの参加もさせてもらえますし、参考書籍については業務で使うもの以外でも申請することができます。外部の勉強会に参加すると積極的に技術を身に着けようという気持ちにもなるし、それをみんなにも教えてあげたいという気持ちにもなりますね。

  • 東京・大阪オフィスともに勉強に役立つ書籍が揃えられている。データベース化し、読んだ人の評価もまとめているそうだ

技術者でも展示会などに参加させてもらえるので、興味のある分野のリサーチをしながら、弊社のブースに来てくださるお客様への接客のお手伝いなどもできます。普段はあまり接することがないお客様と直接お話できる場にもなるので、とても良い経験でしたね。勉強会への理解もありますし、いろいろな経験も積ませてもらえる。業務をしっかりこなしていれば、あらゆる面でサポートしてもらえる会社だと思います。

―本日はありがとうございました!

株式会社ラクス

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