ご存知ですか?日本では犬・猫の飼育頭数が、15歳未満の子どもの数を上回り、しかもその8割以上が室内飼い※と言われています。家族の一員として大切にしているからこそ、「できるだけ長く同じ時間を過ごしたい」「長生きしてほしい」と思うのは、飼い主共通の願いではないでしょうか。

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そんな飼い主の困りごとやペットの生活を快適にするための解決策を提案していきたい」と話すのは、大手電機メーカー「SHARP」のIoTクラウド事業部 部長 大石正人氏。

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    シャープ IoT事業本部 IoTクラウド事業部営業推進部・部長 大石正人氏

シャープは、6月11日に飼い猫の尿量や体重を計測できるクラウド連携システムトイレ「ペットケアモニター HN-PC001(以下、ペットケアモニター)」を発表し、ペット事業に参入。「なぜ家電メーカーのシャープがペット事業に?」と疑問に思った人も少なくないかもしれません。今回は、そんな同社がペット事業に進出した理由とその製品開発に秘められた思いに密着しました。

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    ペットケアモニター<HN-PC001>使用時のイメージ

なぜ家電メーカーのシャープがペット事業に?

事の発端は2013年に行われた新規市場創出に向けたアイデア募集のためのグループ会議。当時、シャープ主力事業の通信携帯端末は、ガラケーからスマホに変わりつつある状況。少子高齢化にともなう消費人口の減少を考えれば、スマホの販売台数も縮小に向かうことは確実でした。

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その状況を打開し新たな収益事業を確立するためには、「モノづくり」から「ことづくり」への転換が必要…。スマホの開発技術を活かしながらも別の領域にシナジー効果を生み出していけるような商品が求められていたと大石氏は話します。

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「今まではモノを売ったら終わりで、継続的な収益を生み出せずにいました。そのため、ハードウェアはあくまで『サービスを提供するために必要な機器』と位置づけた商品開発をする必要がありました」


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しかし、ビジネスとして成立させるためにはそれなりの母数を持つ分野であることが不可欠。そこで注目したのが現在1兆4000億円程度のマーケット規模を誇るペット市場でした。その中でも、「ネコノミクス」といわれるほど大きな規模に成長していた「猫市場」に注目したのです。

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「まずペット用品について調べてみると、電気があまり使われていないことに気づきました。そして、ペットの小型化、室内飼育化、家族化の流れの中で長寿命化した結果、健康に関する課題が高まっていることが分かりました」


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調査を続ける中で「飼い主は言葉を話さない猫をどこまで理解できているのだろう?」との着想を得たことが、今回の製品開発のきっかけになったと大石氏は明かします。

猫の異変を察知!シャープの新製品「ペットケアモニター」とは?

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「通常、猫は健康であれば1日に2~3回の排尿をします。飲む水の量や排尿量や回数をよく観察すると体調の変化がわかるようになりますし、猫は寒さが苦手ですので、冬になるとトイレを我慢してしまう傾向にあるんです。しかし、こういった変化を猫が教えてくれるわけではないので、飼い主が気づいてあげることが大切だと考えました」


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こうした想いのもと、猫の異変にいち早く気づくための解決策として生まれたのが「ペットケアモニター」です。同商品は、猫用トイレに体重と尿量をはかる計測器が一体化した製品。重量センサーと温度センサーを内蔵したユニットを本体の底面に備え、猫が用を足すために中に入ると、体重と尿量を自動的に計測するという仕組みです。

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「体重と尿量だけでなく、尿の回数やトイレの滞在時間、室温の計測も可能です。寒さが苦手な猫の特性に留意し、トイレ周辺の温度が的確に保たれているかを知らせることも重要でした」


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センサーで計測した各種データは無線LAN、またはBluetooth経由でシャープの専用クラウドに送信されます。クラウド上では、動物の臨床系研究を行っている鳥取大学とシャープが共同開発した独自の人工知能(AI)が「異変検知アルゴリズム」に基づきデータを解析。異常と判断されれば、飼い主のスマートフォンに通知が届く仕組みになっています。

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「シャープがペット事業に参入するからには、IoTの本質をつくような製品をつくりたい。クラウド・AIoT・テクノロジーをフックにした製品で、飼い主の困りごとや、ペットの生活を快適にするための提案をしていきたいですね」


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猫の体調管理については他社製品も存在しますが、AIが「体調が悪い」と判断した時に知らせてくれるのはペットケアモニターのみ。実際、製品発表後もペット事業者や愛猫家から多くの問い合わせがあり、大きな反響と手ごたえを感じたといいます。

ペットと飼い主の新しい世界観をAIoTでつくる!

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シャープはペットケアモニターと同時に、ペット事業者や研究機関を対象としたBtoB向けサービスとして、7月から犬用のAIoT活用サービスも展開すると発表しています。そして、「COCORO PET」というサービスブランド名のもと、AIoTを活用した一連のペット向けサービス事業を積極的に拡大していく方針。大石氏は今後の展望と構想について次のように話してくれました。

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「とにかくラインナップを増やしていくというのが重要です。まずは『ヘルスケア』を切り口に、飼い主の方々に継続的に使ってもらえる商品。かゆいところに手が届く商品を出していきたいと思っています。


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猫、犬がストレスなく暮らせるのはもちろんですが、手がかからなくなることで余暇を生み、もっとペットを可愛がれる。そんな世界観を弊社の技術でつくっていきたい。クラウドの中にAIoT技術を実装することで、別世界のモノ同士をつないで、これまでにない製品やサービスを生み出していきたいと考えています」

2017年に「8KとAIoTで世界を変える」という事業ビジョンをかかげたシャープ。大石氏の最後の言葉は、まさに同社が目指す世界を指し示したもので、新規事業にかける意気込みや期待が感じられるものでした。

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※ 一般財団法人日本ペットフード協会 平成29年全国犬猫飼育実態調査

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