マウスコンピューターは「iiyama」ブランドより、5K(5,120×2,880ドット)のIPS液晶パネルを搭載した、27型ワイドディスプレイ「ProLite XB2779QQS」を発売。本製品は4K解像度の約1.7倍に相当する約1,470万ピクセルの画素を備えており、広いデスクトップ作業環境を確保し、また昨今急速に普及している4Kコンテンツを高解像度・高画質で鑑賞するのに適している。今回は本製品の実機を借用したので、主な特徴から細かな使い勝手にいたるまでレビューしていこう。

  • iiyama「ProLite XB2779QQS」、直販価格101,667円(税別)

    iiyama「ProLite XB2779QQS」、楽天直販価格101,667円(税込/送料別)

4Kの約1.7倍の領域表示が可能

本製品最大の特徴はなんといっても「5K解像度(5,120×2,880ドット)」。4K解像度と比較すると約1.7倍の表示領域を備えており、たとえばスケーリングを「100%」に設定し、かつ表示を最大化にした状態の場合、左側にナビゲーションウィンドウを表示していても、ファイル・フォルダーを横に45個、縦に20個並べられる。圧倒的な情報量だ。

この高解像度の恩恵をもっとも受けられるのは動画編集や、CAD・製図設計などのクリエイティブ系アプリケーション。5K解像度では広いデスクトップ作業環境が確保されるので、アプリケーションの各パネルが余裕のあるサイズで表示され、またプレビュー画面もより高解像度で表示できる。4K解像度の動画を編集する際には、5Kディスプレイは強い武器となるだろう。

  • スケーリングを100%に設定すると、ナビゲーションウィンドウを表示していても、ファイル・フォルダーを45×25個表示できる

    スケーリングを100%に設定すると、ナビゲーションウィンドウを表示していても、ファイル・フォルダーを45×25個表示できる

  • ムービー編集アプリ「Adobe Premiere Pro CC」では、サムネイルやタイムラインをより多く表示できる。よほど複雑な動画編集をしないかぎり、動画、音声トラックが隠れてしまうことはない。作業効率が向上することは間違いないだろう

    ムービー編集アプリ「Adobe Premiere Pro CC」では、サムネイルやタイムラインをより多く表示できる。よほど複雑な動画編集をしないかぎり、動画、音声トラックが隠れてしまうことはない。作業効率が向上することは間違いないだろう

Netflix、Amazon Prime Videoの4Kコンテンツを最大解像度で楽しめる

「ProLite XB2779QQS」の5K解像度の恩恵は実用アプリケーションだけでなく、エンターテイメント用途でも大いに受けられる。昨今、NetflixやAmazonプライム・ビデオ、YouTubeなどで4Kコンテンツが急速に増えてきており、本製品であれば最大解像度で楽しめる。また、ゲーム好きの方であれば、そのゲームの攻略動画を見ながらプレイするという使い方にもいいだろう。

実際に、今回筆者はNetflixやYouTubeの4Kコンテンツを視聴してみたが、空気まで映し出すような解像感に圧倒された。なおYouTubeはPCのブラウザ上で、Netflixは専用アプリまたは「Microsoft Edge」で4K動画を再生できるが、Amazonプライム・ビデオは「Amazon Fire TV」や「Fire TV Stick」などのストリーミングデバイスを接続しなければ、4Kコンテンツを再生できないので注意してほしい。

  • ここでは著作権に配慮して、筆者が撮影した4K動画を「ProLite XB2779QQS」で再生している様子を掲載している。水草の質感までくっきりと見える精細さは驚きだ

    筆者が撮影した4K動画を「ProLite XB2779QQS」で再生している様子。水草の質感までくっきりと見える精細さは驚きだ

大画面を活かせるPiP/PbP機能でディスプレイ環境を一本化

27インチディスプレイの大画面はひとつのデバイスだけで使うのはもったいない。「ProLite XB2779QQS」は5つの映像入力端子を備えており、最大2画面のPicture In Picture(PiP)、Picture By Picture(PbP)表示が可能だ。PiPでは主画面にWindows、副画面にゲーム機、PbPでは左画面にWindows、右画面にBlu-rayプレーヤーや別のWindowsPCなど、使い方は自由自在。27インチの本製品導入を機に、ディスプレイを一本化したいという方にもってこいだ。

  • PiP機能で、主画面にWindows、副画面にゲーム機の画面を表示させてみた。副画面はサイズ(標準/小/大)、位置(右上、右下、左上、左下)を自由に変更可能だ

    PiP機能で、主画面にWindows、副画面にゲーム機の画面を表示させてみた。副画面はサイズ(標準/小/大)、位置(右上、右下、左上、左下)を自由に変更可能だ

上下左右178度の広視野角をサポート、画質も良好

「ProLite XB2779QQS」の輝度は440cd/m2、コントラスト比は1200:1(標準)、80000000:1(Advanced Contrast Ratio機能時)、視野角は左右各89度、上下各89度。実際かなり斜めから見ても、明るさや色の階調は維持されている。複数人で画面を確認しながらのPCワークにも、上下左右178度の広視野角は重宝するはずだ。

本製品は特に色域などはうたわれていないが、色再現性などに癖はないと感じた。また応答速度も4ms(Gray to Gray)を達成しているだけに、ゲームも含めて幅広い用途に利用できる。

  • 深い角度から見ても一定の視認性が確保される。もちろん最終的な色調整などは正面から作業する必要があるが、集団でのクリエイティブワークに活躍してくれそうだ

    深い角度から見ても一定の視認性が確保される。もちろん最終的な色調整などは正面から作業する必要があるが、集団でのクリエイティブワークに活躍してくれそうだ

  • 27インチのディスプレイ面を黒いベゼルが囲んでいる。特に色域などはうたわれていないが、色再現性などに癖はない。ディスプレイ面は段差のないフラットなデザインなので汚れがたまりにくく、クリーニングしやすい

    27インチのディスプレイ面を黒いベゼルが囲んでいる。特に色域などはうたわれていないが、色再現性などに癖はない。ディスプレイ面は段差のないフラットなデザインなので汚れがたまりにくく、クリーニングしやすい

  • 5Kと4Kの違いを2つのディスプレイを並べて比較してみた。左が今回紹介している5Kディスプレイ「ProLite XB2779QQS」、右が4Kディスプレイの「ProLiteB2875UHSU」だ。4Kは、採寸W659.5×H410.5~540.5mmで表示しているのに対し、5KはW650.0×H434.5~564.5で表示できるので、4K映像を4K解像度のままでプレビューしながら編集が可能だ

    5Kと4Kの違いを2つのディスプレイを並べて比較してみた。左が今回紹介している5Kディスプレイ「ProLite XB2779QQS」、右が4Kディスプレイの「ProLiteB2875UHSU」だ。4Kは、採寸W659.5×H410.5~540.5mmで表示しているのに対し、5KはW650.0×H434.5~564.5で表示できるので、4K映像を4K解像度のままでプレビューしながら編集が可能だ