「電気」と聞いてどんなことを連想するだろうか?おそらく、あまりにも当たり前に存在するもので、「電気」に深く思いを馳せたことがある人は少ないのではないかと思う。

しかし、2016年4月の電力の小売全面自由化以降、電気をとりまく環境は新しい局面を迎えている。これまで、決まった電力会社から決まった値段で一方的に供給されるものだった電気を、消費者が自ら電力会社や発電方法によって購入する電気を選択できるようになったのだ。

こうした時代の流れをいち早く汲み取って、エナリスは、2004年に創業した。電力の需要と供給のバランスを監視する需給管理業務を事業基盤とし、そのノウハウをもとに、現在は小売電気事業者や法人需要家へのサービス展開をおこなっている。日本のエネルギー業界をリードしてきた会社といっても過言ではない。

エナリスがこれから何を目指し、実際にどんな仕事をし、どのような人々が働いているのか。エナリスの経営戦略本部経営企画部長、盛次隆宏氏に話を聞いた。

  • 経営戦略本部経営企画部長 盛次隆宏氏

発電から電気が使われるまでのすべてを担う

――早速ですが、エナリスはどのような会社なんでしょうか。

ざっくりいうと、電力事業の会社です。電力自由化によって一般家庭でも電力会社を選べるようになりましたが、実は一部の法人には2000年から段階的に電力が自由化されていました。電力は貯めておくことが基本的にできません。そこで、電気の小売事業者は、常に電気の需要と供給のバランスを取るために、需要量を予測し、それに基づいて電気を買い、監視をおこなって不足が出たら追加で買って、余ったら売るということを24時間365日ずっとやる必要があります。ですから、電力事業への参入は、実はハードルが高いんです。そういった部分でエナリスがノウハウを提供、あるいは代行しています。この需給管理のノウハウをベースに、法人ユーザーの電気代を削減するためのサービスなども展開しています。

――盛次さんはエナリスの中でどのようなお仕事をされているのでしょうか。

私は経営企画部に所属していて、日々電力に思いを馳せています。何かで読んだことがあるんですが、一般的に人は1年間に7分くらいしか電気のことを考えていないそうなんですよ。私は起きている時間のほとんど、電気のことを考えています。エナリスで働くほとんどの人がそうだと思いますよ。経営企画部は、その中でも電力事業のトップランナーとしてどの方向に向かっていくべきかを考えています。電力をとりまく外部環境は、競争や新しい制度など大きく変化していきます。そういう中で、既存事業をどういう戦略で拡充していくか、新規事業をつくっていくかなどを考えています。新しいことをやりたいときに制度が追い付いていないのであれば、経産省や環境省にロビー活動をおこなっていくこともあります。

感覚として、経営企画部の仕事は経営者に近いものがあると思います。どういう考えで会社を運営しようとしているのか、それを経営に近いところで考えられるのは非常に面白いと思っています。

――今後、エナリスとしてどのようなビジョンで事業展開していくのでしょうか。

エナリスでは、これまで私たちの電力を賄っていたような大規模な発電所にすべてを委ねる社会から、社会に分散した電気をユーザー同士が自由に、効率的に融通しあう社会に移行していくと考えています。

  • エナリスの目指す分散型エネルギー社会

現在の大規模な発電所に依存する社会では、燃料を輸入するために年間20兆円が海外に流出する、発電所と電気を消費するところの距離が離れているため電力の損失が大きくなる、1箇所に電力供給を頼るため災害に弱い、地球環境への負荷が高いといった弱点がありました。例えば、自宅の太陽光発電で生まれた電気を自宅で使用する場合、燃料費はかかりませんし、送電ロスもなく、地球環境への負荷もありません。地域で生まれた電気を、地域の人たちと自由に融通しあう、そんな社会を私たちは目指しています。今はまだ制度もインフラも整っていませんが、新しいエネルギー社会を切り開くために、エナリスでは新しいビジネスにも積極的に取り組んでいます。

――例えば、どのような取り組みがあるのか教えていただけますか。

2017年に実施したもののひとつに、「パナホーム スマートシティ潮芦屋」での取り組みがあります。パナホームと興銀リース、兵庫県企業庁と共同で行っている実事業で、スマートシティ潮芦屋のすべての住居が太陽光発電と蓄電池を搭載したスマートハウスであることに加え、住居同士で電力を融通しあえる街づくりを目指しています。

  • パナホーム スマートシティ潮芦屋「そらしま」開発地

その他、2016年から進めているバーチャルパワープラント※の実証事業をはじめ、ブロックチェーンを電力取引や電力サービスに活用することの有効性を検証する実証事業などにも着手しています。

※バーチャルパワープラントは、社会に散在する創エネ(再生可能エネルギー発電設備)・蓄エネ(蓄電池等のエネルギー設備)・省エネ(ディマンドリスポンス)などの需要家側の取り組みで生まれた電力を統合的に制御し、あたかもひとつの発電所(=仮想発電所)のように機能させること

――電気でも地産地消が進められていくのかもしれないですね。最後に、どんな人と一緒に未来のエネルギー社会を作っていきたいか、お聞かせください。

エナリスは2013年に上場しましたが、やはりベンチャーマインドはもち続けていたいと思います。新しいことへ挑戦し続けていかなければいけない会社だと思っています。チャレンジ精神やバイタリティをもって、自分で新たなエネルギー業界を作っていきたいと考えている人と働きたいですね。そして、それを支えてくれる人も必要です。私たちのビジョンに共感して活躍したいという人たちと、未来のエネルギー社会を作っていけたらと思います。

生活から切り離すことのできない電気。大きく変化し始めている電力事業の中で、その先端を走り続けるエナリス。今後も私たちの暮らしを支え続け、新しいエネルギー社会の形を形成していくに違いない。興味をもたれた方は、エナリスの採用サイトをぜひご覧いただきたい。

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[PR]提供: エナリス