毎日、仕事で走り回っているビジネスマンやビジネスウーマン。いい仕事をするためにはやはり体が資本ではあるが、マイナビニュース編集部が行ったアンケート調査によれば76.4%もの人が「健康」について何か不安や悩みを抱えているという。忙しい現代人が健康への不安を解消するためにできることとは何だろうか。元サッカー日本代表の前園真聖氏に「健康」と「ファッション」をキーワードに解決策のヒントをうかがってきた。

4人中3人が健康に不安、忙しい現代人は慢性的な運動不足

マイナビニュース編集部では、マイナビニュース会員300人を対象に健康やファッションについてのアンケート調査を実施した。冒頭でもふれたとおり、「「健康」について何か不安や悩みがありますか」という問いに、「はい」と回答した人は76.3%にものぼり、健康への不安がない人は4人に1人しかいないことがわかる。また、自分が健康だと実感できないエピソードとしては次のようなコメントが寄せられたのでご紹介しよう。

「疲れがとれにくくなってきたような気がする」
(48歳男性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
「血圧が少し高めで、体重も昔に比べて多くなり運動不足」
(45歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
「運動不足で足まわりに肉がついてきた」
(34歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
「慢性的に運動不足になっている」
(32歳男性/食品/営業関連)
「運動不足で疲れやすい」
(36歳男性/紙・パルプ/事務・企画・経営関連)

と、疲れやすさと運動不足をあげる人が多く、忙しい現代人が慢性的な運動不足に陥っているという実情が浮かび上がってきた。実際に「座りっぱなしなので姿勢に気をつけています」(39歳男性/専門店/販売・サービス関連)「階段を上るときにつま先立ちで上っている」(38歳男性/その他/事務・企画・経営関連) など、健康のために何かしら実践している人も少なくないが、仕事やプライベートが忙しくて時間が取れない、対策をした方がいいのはわかっているが、なかなか腰が上がらないという声もある。

ビジネスウェアと言えばやはりスーツスタイルが一般的で、通勤時にスーツを着用していると回答した人は6割近くにもなる。だが、スーツは決して動きやすいスタイルではなく、特に革靴であれば足も疲れやすくなる。健康のためにちょっと一駅歩こうと思っても、革靴を履いていたら億劫になってしまうのは仕方のないことだろう。であれば、歩きやすく疲れにくいスニーカーを履くのも手だが、まだまだ一般的ではないようだ。

現在、スポーツ庁による官民連携プロジェクトとして「FUN+WALK PROJECT」が推し進められている。これは楽しく歩くことを入り口に、国民の健康増進を目指したもので、その一環として通勤などの時間も有効に使うためにもっと歩きやすい服装で通勤することも推奨されている。「スーツには革靴」という意識は根強いが、今後はTPOに合わせて「スーツ+スニーカー」もひとつの通勤スタイルとして定着していくだろう。

スーツ+スニーカーは欧州では当たり前のスタイル

普段からジャケットスタイルやスーツにもスニーカーを好んで履いているという元サッカー日本代表の前園真聖さん。そのスタイルのヒントや、スポーツと健康についていろいろと語ってもらった。

――サッカーでご活躍された経験から、スポーツとは人生の一部だとは思いますが、現役を退かれてからのスポーツは前園さんにとってどのようなものでしょうか。

  • 大丸・松坂屋のプライベートブランド「TROJAN(トロージャン)<01>」のモデルとしても活躍されている、元サッカー日本代表 前園真聖さん

前園「僕はずっとサッカーをやってきましたからスポーツは人生の一部ですね。引退してからもサッカーを教える機会がありますし、サッカー以外でも日々体を動かすようなことはしています」

――ただ多くの現代人は「体を動かすようなことをしなければ」と考えていながらも、なかなか実践できないのが現状のようです。

前園「スポーツをする、と考えすぎずに、ただウォーキングするだけでもすごくいい有酸素運動になります。だから無理に運動しなきゃ、走らなきゃ、としなくてもいいと思いますよ。サッカーやテニスを始めようとすると、なかなかハードルが高いじゃないですか。できることからまずやっていくという意味では、ウォーキングはとてもいい。そこから、ちょっと途中にランニングを入れてみるなど、少しずつやってみたいことを増やしていく。継続できることの方が大切ですからね」

――ウォーキングならば何かのついでや、仕事や遊びの出かけた先からでもできそうですね。

前園「僕もウォーキングはよくしますよ。今日もペットの犬を連れて7kmくらい歩いてきました。でも犬も7kmを歩くのは大変なので、途中キャリーバッグに入っていてもらうんですけど、それを持つことも自分にはいい運動になるんですよ(笑)。5kgくらいありますからね。途中でお茶したり、買い物したり、楽しみながら続けられるものがいいと思います」

――通勤がスーツの人は革靴からスニーカーに履き替えるとなると大変ですが、最近ではスーツやジャケットにスニーカーを合わせるというスタイルも勧められています。前園さもそのようなスタイルで出かけることはありますか?

前園「ジャケット&パンツにスニーカーを合わせるのは、よくやりますね。スーツのときもありますけど。日本ではまだそんなにやっている人は多くないかもしれないですが、もう何年も前から海外、特にイタリアなどのヨーロッパでは当たり前のスタイルで、普通の着こなしなんです。好きなスニーカーのブランドもありますし、履き心地やカラーもいろいろあるので楽しいですよ。白や黒などのシンプルなものだけじゃなくて、ちょっと鮮やかな色でアクセントにしたりとか。30足くらいは持っていますね」





――それだけあると、気分によって選べて楽しそうですね。スーツやジャケットのときにスニーカーを合わせるときはどのようなところに気を付けていますか?

前園「基本的には、スニーカーのときはパンツの裾が靴にかからないくらいの短めにして、スタイリッシュな印象になるようにしています。今日はこのスニーカーを履きたいから、とスニーカーからその日の服装を決めることもありますね」

――スーツに合わせるスニーカーならば、まずどのようなものを選ぶとよさそうですか?

前園「スーツは黒やグレーなどの統一感があるカラーリングなので、まずは白が一番いいんじゃないかな。カラフルなものよりも、色の混ざっていないものを選んだ方がいいと思います。あとはパンツの裾の長さですね。やっぱりダボついてしまうと、見た目にもよくないですから。あとはネクタイもシンプルなものの方が合わせやすいと思います。シャツをストライプにしても爽やかな印象になりますね。革靴に比べてアクティブに動けるようになるので、TPOに合わせていれば仕事にもピッタリですし、スニーカーとスーツのコーディネートをいろいろと楽しんでみてもらいたいです」

――最近では、スポーツ庁などが推し進めている「FUN+WALK PROJECT」など、健康を考えた取り組みがいろいろと行われています。大丸・松坂屋と「FUN+WALK PROJECT」がタッグを組んだメンズファッションウィークも開催されますが、このような試みについてはどのように感じていらっしゃいますか?

前園「日本人にはもしかしたらなかなかハードルが高いところがあるのかもしれないですが、結局は着こなしの問題。そこをブランドや百貨店がちゃんと提示してくれて、定着させていけば皆さんも着るようになると思うんですよね。自分に合ったスニーカーのスタイルを見つけてもらえたらと思います」

――本日はありがとうございました。

大丸・松坂屋と「FUN+WALK PROJECT」がコラボしたメンズファッションウィークは、大丸・松坂屋にて3月に名古屋・京都・大阪・神戸、4月に東京・札幌にて開催される。前園氏がモデルを務めている大丸・松坂屋プライベートブランド「TROJAN」など、さまざまなスーツ+スニーカーのFUN+WALKスタイルが提案されるほか、トークショーなども実施されるのでぜひチェックしてみてほしい。


トークイベントについての詳しい情報は特設サイトから確認できる

スニーカーに履き替えることから始める健康的なFUN+WALKスタイル。健康や運動不足が気になっている人は、お気に入りのスニーカーを見つけていつもよりちょっと長く歩くことからスタートしてみてはいかがだろうか。

元サッカー日本代表 前園真聖さん

大丸・松坂屋のプライベートブランド「TROJAN(トロージャン)」の
モデルとしても活躍中

[PR]提供:株式会社大丸松坂屋百貨店