マウスコンピューターは、新型15.6インチノートPC「m-Book F シリーズ」の販売を開始した。本製品は第8世代(Kaby Lake R)の4コア8スレッドプロセッサー「Intel Core i5-8250U」または「Core i7-8550U」と、高速ストレージのSSDを標準搭載したノートPC。

4コア8スレッドのプロセッサーを採用することでマルチタスク性能を向上、高速ストレージのSSDを標準搭載することでOS・アプリの起動やデータの読み出しを高速化させつつ、最小構成で8万円台(送料・税別)という低価格を実現している。今回はその実機を借用したので、詳細スペック、使い勝手、気になるベンチマーク結果についてレビューしていこう。

  • マウスコンピューター「m-Book F シリーズ」

  • パッケージには本体、バッテリー、ACアダプタ、電源ケーブル、マニュアル類(製品仕様書、ファーストステップガイド、マウスコンピューターサポートマニュアル、保証書)が同梱されている

標準構成モデルはすべて10万円切りという低価格設定が嬉しい

今回レビューする「m-Book Fシリーズ」は、CPUに「Intel Core i7-8550U (1.80/4.00GHz)」、ディスプレイに15.6型フルHDノングレア (1,920×1,080ドット、LEDバックライト)を採用。また、8GBのメモリ(DDR4-2400 SDRAM)に、480GB SSD(M.2規格Serial ATA III接続)のストレージとDVDスーパーマルチドライブを搭載している。

現在、販売しているのは下記の4モデルで、今回試用した「m-Book F576SD-S5」にスペックが最も近いモデルは、ストレージに256GB SSD(M.2規格Serial ATA III接続)、1TB HDD(SerialATA II、5,400rpm)をデュアルで搭載した「m-Book F576SD-M2SH2」だ。

m-Book F シリーズのラインナップ
型番 (価格 : 税別) プロセッサー メモリ ストレージ
m-Book F556BD-S2 (89,800円) Core i5-8250U 8GB 240GB Serial ATAIII SSD
m-Book F556SD-M2SH2 (94,800円) 256GB Serial ATAIII M.2 SSD、1TB HDD
m-Book F576SD-M2SH2 (99,800円) Core i7-8550U
m-Book F576SD-M2SH5-C (119,800円) 16GB 512GB Serial ATAIII M.2 SSD、1TB HDD

どのモデルを購入する場合でも、メモリ(8GB/16GB/32GB)、SSD(240GB~2TB)、HDD(1TB/2TB)、光学ドライブ(DVDスーパーマルチドライブ/Blu-rayディスクドライブ)など豊富なカスタム項目から選択可能だ。ただし、セカンドドライブに選択できるのが「m-Book F556BD-S2」はSSD、「m-Book F556SD-M2SH2」と「m-Book F576SD-M2SH2」はHDDに限定されている点に注意。なお、Blu-rayディスクの映像コンテンツを鑑賞したり、ハイビジョン撮影した動画をBlu-rayディスクに保存したいのなら、DVDスーパーマルチドライブからBlu-rayディスクドライブにアップグレードしておこう。

光学ドライブを搭載していても実測重量は約2.1kg

m-Book F シリーズのサイズは377×257×25.4~31.9mm、重量は約2.2kg。光学ドライブを標準搭載していることからもわかるとおり、オフィスや家庭内で主に据え置きで利用するために企画されたモデルだ。

ひんぱんに持ち歩くことはないだろうが、ACアダプタが実測215.7gと軽量で、バッテリーが取り外し可能な点はモバイル時に有利。予備バッテリーを用意しておけば、長時間ACアダプタなしに運用することが可能だ。

  • 本製品の実測重量は2,098g。カタログスペックの約2.2kgより少し軽い。この重量ならナップザックなどに背負えば、片道1時間程度の携行であれば負担にはならない

  • ACアダプタと電源ケーブルの合計重量は実測215.7g

  • ACアダプタの仕様は入力100-240V~1.0A、出力19V/2.1A、容量40W。製品保証は国内仕様となっているが、変圧器不要なため世界各地で利用可能だ

  • バッテリー容量は2100mAhで、動作時間は約6時間。予備のバッテリーやACアダプタはサポートセンターから購入可能だ