いわゆる“ビッグデータ時代”とも呼ばれる現代において、ビジネスや教育、研究などで扱うデータは増加の一途を辿っている。モバイルデバイスやIoTの普及、クラウド環境の整備などによって、構造定義を持たないテキスト、音声、画像、数値などの非構造データがリアルタイムで生成される世の中となり、企業や公共機関はこれら膨大なデータの取り扱いに悩んでいるのが現状だ。

このような背景もあり、データを保存しておく"ストレージ"の性能とコスト、保存したデータをビジネスに活用するためのソリューションに対する注目度はきわめて高くなっている(第1回第2回 参照)。単体では明確な意味を持たないデータも、AIや機械学習を使った分析を行うことで、顧客ニーズの予測や設備の予知保全をはじめ、さまざまなビジネスシーンで利活用することが可能。ビッグデータ時代に合わせたビジネス変革を実践する企業のほとんどは、情報(データ)の重要性を熟知しているはずだ。

ビジネスの拡大・効率化はもちろん、各種研究から社会問題の解決まで、大容量データの利活用がもたらす恩恵は計り知れない。このため、蓄積されていくデータを安全に保存し活用できる環境を構築することが、企業や公共機関における重要なミッションとなる。リアルタイムで生成されていく構造・非構造データのすべてが、長期間にわたって利活用するものというわけではなく、その大半は90日間経過後にほとんどアクセスされなくなるコールドデータだ。とはいえ、コールドデータだからといって破棄してしまっては、効果的なデータ分析・活用は行えない。そこで必要となってくるのが、データを安全に保管し、必要なときにアクセスできる"アーカイブ"だ。

【特別連載】ストレージ活用のキーワードは“オールフラッシュ”+“大容量アーカイブ”

第1回 デジタル変革を支えるビジネスプラットフォームとは?
IoTやAIといった先進技術をビジネスで有効利用するために必要なデジタルプラットフォームを解説する。

記事はこちら→ https://news.mynavi.jp/kikaku/20171219-554126/

信頼性を担保したデータを安全に保管しておくことの重要性

企業内に蓄積されたデータを安全かつ継続的に活用したい場合、必要となるのはバックアップとアーカイブだ。この2つをほとんど同一のものとして考えている方もいるかもしれないが、両者は目的も仕組みも異なっている。簡単に言ってしまうと、バックアップとはシステムの障害によってデータが失われるのを防ぐために最新のデータを別の場所に複製すること。それに対してアーカイブとは、蓄積されたデータを長期間にわたり安全に保管し、必要なときにアクセスできるようにすることを目的としている。バックアップでは、定期的に最新状態のデータに上書きされるため、変更前のデータを取り出すことができないが、データが蓄積されるアーカイブならばすべてのデータにアクセスが可能。さらに、現行システムに障害が発生したときに利用するバックアップに対し、データにアクセスしたい場合に随時利用するアーカイブと、「データの保全」という大きな役割は同じでも、その利用目的はかなり違うものとなっているのがわかるはずだ。

バックアップはある時点のオリジナルデータに対するコピーデータであるのに対し、アーカイブはオリジナルデータそのもの

大容量データを扱う企業や公共機関にとっては、どちらも導入すべき重要なものだが、近年の状況からアーカイブのニーズが急速に高まっている。たとえば、現在のビジネスで必須といえるコンプライアンス対策を考えると"信頼できるデータ"の保管体制が不可欠。社内データや研究データの改ざんが社会問題となっていることもあり、データの上書きが不可能なアーカイブはこうした問題を解決するための手段として注目を集めているわけだ。さらに、前述したとおり企業で扱うデータは爆発的に増加しており、企業の情報システムのストレージに保存しておく余裕がないという問題も発生している。これもまた、アーカイブの導入によって解決できる。たとえば、本連載で紹介してきた富士通の大容量アーカイブソリューションならば、アクセス頻度の高いデータをオールフラッシュなどの高速なストレージに、そうでない大量のコールドデータは光ディスクやテープなどのメディアに保管するアーカイブ環境を構築可能。情報システムのストレージ容量を増やすという対応策に比べると、効率的かつ低コストで問題を解決することができる。

事例から見えてくる理想のアーカイブシステムとは?

このように、ITを活用するあらゆる業種においてアーカイブの重要性は増してきており、実際に富士通の提供するアーカイブソリューションを導入している企業や学校は増えてきている。安全かつ確実なデータ保存が行える研究データマネジメント基盤を構築している国立大学法人京都大学(以降、京都大学)もそのひとつだ。

研究活動における不正行為が後を絶たないことから、文部科学省は2014年に新たな「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」を策定した。京都大学では、このガイドラインを踏まえて「京都大学における公正な研究活動の推進等に関する規定」を策定し、そのなかで「研究データの10年以上の保存」をルール化。その実現のために、富士通の光ディスクライブラリ「ETERNUS DA700」を採用したアーカイブシステムを構築したという。日々の研究データは高速なハイブリッドストレージ「ETERNUS NR1000F」を採用した文書管理システムに保管。研究が終了した長期保存データは長期間のデータ保存が可能で、改ざん防止や暗号化にも対応する「DA700」に保管するという構成だ。アクセス速度に優れた「NR1000F」と、データ保護機能と容量単価に優れた「DA700」を組み合わせることで、きわめて効率的で拡張性も高いアーカイブシステムが実現している。大学や研究機関のみならず、一般企業にとっても大いに参考にしたい事例といえよう。

【→「京都大学様の導入事例」を読む】

京都大学のシステム構成図

京都大学の事例からも見てとれるように、企業や学校のニーズに合わせたアーカイブシステムを構築することは、ITを活用してビジネスを推進するうえで必須のタスクといえる。「長期間にわたってデータを安全に保管したい」「コストを抑えて大容量のデータを保管したい」「将来的な保管データ量の増大にも容易に対応できるシステムを構築したい」など、理想のアーカイブシステムは企業によって異なるが、富士通の提供するアーカイブソリューションならば、自由度の高いアーカイブシステムを構築できるはずだ。たとえば、一次ストレージに高速性を極めたオールフラッシュストレージ「ETERNUS NR1000A」、二次ストレージに容量単価や運用コストに優れたテープシステム「ETERNUS LT series」を選択することで、アクセス性の向上とコストの削減を両立させることも可能だ。

今後もITの進化が止まることはなく、膨大なデータを有効活用するためのビジネス変革は継続していく必要がある。その根幹を成すアーカイブソリューションの重要性をいま一度確認し、これからの時代に対応するシステムの構築を考えてみてはいかがだろうか。

【特別連載】ストレージ活用のキーワードは“オールフラッシュ”+“大容量アーカイブ”

第2回 オールフラッシュを利用した最新ソリューションの実力
新時代のデジタルプラットフォームを構築するうえでカギを握る"高速なストレージ製品"と"柔軟な運用が可能なデータベースシステム"に注目。

記事はこちら→ https://news.mynavi.jp/kikaku/20171219-554129/


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