主に自然風景を題材にした印象的なフォトアート作品を発表し続けている写真家の諏訪光二氏。作品や広告、雑誌の撮影に加え、カメラ誌での原稿執筆や各種セミナーの講師など、その活動分野は多岐にわたっています。そんな諏訪光二氏に、最近愛用しているというマウスコンピューターの17.3型4KノートPC「DAIV-NG7500シリーズ」について聞いてみました。

諏訪光二氏。彼が手にしているのは、マウスコンピューターの「DAIV-NG7500シリーズ」

●Windowsのメイン機に「DAIV-NG7500シリーズ」を選んだ理由

――本日はよろしくお願いします。さっそくですが、諏訪さんのブログを拝見し、マウスコンピューターのノートPC・DAIV-NG7500シリーズを導入されたことを知りました。そもそもこの製品を選んだきっかけは何だったんでしょう?

もともと私はMacとWindowsの両刀使いで、さらにUNIXなども含めてさまざまなOSを使ってきていますが、昨年たまたまWindowsのメインマシンが壊れて買い替えを模索しているときに、この「DAIV-NG7500」に出会いました。

――そうだったのですね。わたしもそうなのですが、カメラマンにとってパソコンはお仕事をする上で欠かせないと思います。そんなパソコンに諏訪さんが求める条件って何でしょうか?

やはり、いちばんはパワーが重要ですね。最近のデジタルカメラは高画素化が進んでいて、大容量のRAWデータをスムーズに扱うにはハイパワーであることが大前提になります。厳密にいうと、単にスペックが高いだけでなく、実質的なパワーが出ることです。そのほか、きちんとした色を出せる液晶パネルであることや、外部インタフェースの速さも大切ですね。

――なるほど。ではDAIV-NG7500も、そこを踏まえて選ばれたのですか?

はい、マシンのパワーと重量のバランスの良さが決め手でした。ふだんからロケやスタジオでの撮影のほか、Photoshopなどのレクチャーをするためにパソコンを屋外に持ち出すことが少なくありません。どこにいてもパソコンの環境は変えたくないので、自宅や仕事場ではWindowsのメイン機として活用し、必要があれば持ち出せる点に魅力を感じました。

  • 原稿執筆やWEBブラウジングなど写真関連以外にも利用しています

――マウスコンピューターのDAIVブランドには、いくつかのラインナップがありますが、その中でも17.3型液晶パネルの「DAIV-NG7500」を選んだ理由はありますか?

実は、Adobe RGB比100%パネルを採用したハイエンドクラスの「DAIV-NG7610」も検討しました。しかし、より上のクラスのCPUは確かに魅力的ですが、その代わり重量も重くなり、外に持ち出そうとしたときに躊躇してしまいます。一方、ミドルクラスの「DAIV-NG5720」は、パワーの面はあまり変わりませんが、グラフィックス性能が少し劣ってしまいます。

その点「DAIV-NG7500」は、CPUなどの性能に加えて、外部モニターに接続したときのグラフィックス性能もしっかりしています。そういった、バランスの良さが気に入りました。

――マウスコンピューターのパソコンといえばBTOも魅力のひとつですが、諏訪さんはどんなカスタマイズをされたんでしょうか?

わたしは特に、ストレージの部分にこだわりました。メインのストレージに1TBの「NVM Express SSD」(M.2 PCI Express×4接続)を、サブとして1TBのSSD(M.2 SATA3 接続)と2TBのHDDをそれぞれ選択し、合計4TBを確保しました。これなら、すべての作業が完結する容量であり、なおかつ十分な速さがあります。また無線LANについては、最大867Mbps対応した高速タイプを選択しました。

◆諏訪氏の使用機材構成一覧

DAIV-NG7500シリーズ
ディスプレイ 17.3型 4K-UHDノングレア
(LEDバックライト、3,840ドット×2,160ドット)
CPU Intel Core i7-7700HQ プロセッサー
グラフィックス GeForce GTX 1070(8GB)
メモリ 32GB PC4-19200 (16GB×2)
ストレージ M.2 SSD 1:256GB Samsung SM961 NVMe対応 M.2規格
M.2 SSD 2:256GB SerialATAIII M.2規格
HDD:2TB SerialATAII 5400rpm
チップセット モバイル Intel HM175 チップセット
OS Windows 10 Home 64ビット
無線 Intel Dual Band Wireless-AC 8265 + Bluetooth V4.2 + LE 準拠モジュール
その他 1年間無償保証・24時間×365日電話サポート

――諏訪さんは、ほぼフルスペックのカスタマイズをされたようですね。これも、BTOパソコンならではですね。実際に、NVMe SSDの使用感などはいかがですか?

いったんNVMe SSDを体験すると、もう普通のSSDには戻れません。そう感じるくらい作業は快適そのものです。特に大容量ファイルの転送では段違いの速さです。ブログにも書きましたが、ベンチマークを測ったら、SATA3接続のSSDの2倍近い速度が出ていました。

▼諏訪氏が実際にベンチマークされた結果

  • 諏訪氏のPCでは3台のストレージをフル搭載。このベンチマークの結果は、システムドライブのNVMe SSD

>>>詳しくは諏訪氏のブログにて<<<

あまりにも速いので、ふだんはやらないゲームを試してみたりもしました。またOSやアプリの起動、Webブラウジングといった日常作業でも速さを実感できます。RAW現像などに使うパソコンをこれから購入しようと検討中の人は、とにかくメインのストレージにはNVM Express SSDを選ぶのがいいと思います。

――たしかに圧倒的ですね。3台のストレージはどのように使い分けていますか?

できることならすべてのストレージをNVM Express SSDにするのが理想かもしれませんが、かかる金額を考えればそこまでは困難です。そこで、メインとなるNVM Express SSDには、システムやソフトウェア、および更新頻度の高いファイルを入れ、セカンドとなるSATA3接続のSSDは、最高の速度は求めないが、比較的使用頻度が高いファイルの保存や撮影現場でのバックアップ用に使っています。HDDについては、入れ替えはしないが持っておきたいファイルの保存用や、SSDで容量が足りないときの逃げ口として活用しています。