メタウォーターは、富士電機の子会社である富士電機水環境システムズと、日本ガイシの子会社であるNGK水環境システムズとが2008年4月に合併し、国内初の水・環境分野における総合エンジニアリング企業として誕生した。2014年には東証一部への上場を果たした同社の主な事業は、浄水場、下水処理場等の機械・電気設備の設計・建設や施設の運営、運転・維持管理などであり、近年では公民連携事業や海外事業にも注力するなど、水・環境分野のトータルソリューションカンパニーを目指している。

リモートアクセスで働き方改革を実現! 攻めのIT企画部

同社では、遠隔でのサーバ保守や、柔軟な勤務形態の実現などを目的に、2000年代後半というかなり早い時期から、ソフトウェアVPN等のリモートアクセス環境を整え、一部の部門で利用していた。

しかしながら、使える端末が限られたり、認証に手間がかかったりと課題も多く、限定的な利用に留まっていたという。さらに会社貸与のPCや通信カード、VPNのIDを用意するなど、運用や管理にも多大な手間やコストがかかっていた。そこで新たなソリューションを探した結果、たどり着いたのが、NTTテクノクロスが提供するクラウド型リモートアクセスサービス「MagicConnect(以下、マジックコネクト)」だった。

こうして2012年初頭にマジックコネクトを導入した。メタウォーター 経営企画本部 IT企画部 情報革新グループのマネージャー、森田岳氏はこう振り返る。「これまで当社が抱えていたリモートアクセスにおける課題を完璧に解決できるので、すぐに導入が決まりました」

会社と同じ環境でのテレワークが可能に

メタウォーター 経営企画本部 IT企画部 情報革新グループ マネージャー 森田岳氏

マジックコネクトは、手元の端末に会社のPCのデスクトップ画面を呼び出して操作できるクラウド型リモートアクセスサービスだ。インターネットにつながっている任意のPCにUSBキーを挿すだけで、簡単に接続できる。タブレットやスマートフォンでの利用も可能だ。

手元の端末に画面情報を送り、会社のPCに操作情報を送る画面転送型なので、会社のPCにあるプログラムやデータはすべて利用できる。

  • 画面転送型リモートアクセスのイメージ

「会社のPCをそのまま操作できるので、どこにいても社内と同じように業務ができる点が特に好評です」と森田氏は話す。

会社のPCには、プログラムをインストールするだけで済むうえ、クラウド上のマジックコネクトサーバを経由してセキュアにアクセスするため、特別な装置の導入やネットワーク環境の変更も不要となっている。また、クラウドサービスであるため、1アカウントからのスモールスタートも可能だ。

マジックコネクトで働き方改革を推進

導入以降、IT企画部では、マジックコネクトを利用した働き方を積極的に提案していった。社外で仕事をする機会の多い社員などにマジックコネクトを試用してもらったり、年に4回ほど行う社員に向けた勉強会でマジックコネクトを紹介したりすることで、徐々に利用者は増加。同時に在宅勤務やモバイルワークなど、働き方も多様化していった。

また、総務省などが掲げる2017年7月24日の「テレワーク・デイ」も、働き方改革の機会として積極的に参加。マジックコネクトを使用することを前提として、社員向けにテレワークのトライアルを実施した。

「テレワークによって通勤時間が削減できるので、家事をしたり家族との時間を持ったりなど、プライベートの時間を増やすことができます。働き方に選択肢があることで働きやすい職場となり、仕事に対する心意気も変わってくるでしょう。そのため社員にもたらすメリットは、最終的には会社に返ってくるものと期待できるのです。人事部門もその効果を評価しており、働き方改革の取り組みの一つであるテレワーク制度の弾力的な導入に向けた動きにもつながってきています。利用状況を管理機能から確認できる点も、人事部門がテレワークに前向きに取り組める理由の1つとなっています」(森田氏)

メタウォーター 経営企画本部 IT企画部 情報革新グループ
山村浩章氏

さらに、マジックコネクトの普及を後押ししたのが、WOLコントローラ「MC3000」の存在だった。これは、社外から会社のPCの電源をオンにできるマジックコネクト専用アプライアンスだ。

IT企画部 情報革新グループの山村浩章氏は「普段は電源をオフにできるので、電気代を大幅に削減できるうえ、それまで電源を入れたまま帰宅することに抵抗のあった社員も率先して使うようになりました」と話す。


海外出張時でも安心&データ通信量を抑えられる

メタウォーターでは以前、海外出張時のテレワークが問題になったことがあった。海外のホテルからリモートアクセスした際の安全性を疑問視したからである。それがマジックコネクトであれば、通信経路が高度に暗号化されているのはもちろんのこと、社内データを持ち出せない仕組みのため、海外出張時でも安心して使えるようになった。

「マジックコネクトだとファイルのやり取りが生じないので、データ通信量を抑えられます。モバイル回線の帯域制限を心配する必要もありません。『通信環境が悪い国でもまったく不便なく使えた』と言われることも多いです」(山村氏)

手間やコストがかからず、BYODでの利用も安心

マジックコネクトは、IT企画部で一括管理しており、社員からの申請に応じて貸し出しを行っている。

メタウォーター 経営企画本部 IT企画部 IT推進グループ
青島春花氏

運用を担当するIT企画部 IT推進グループの青島春花氏は、「実際に使ってみると想像以上に便利なため、貸し出したらその後も継続的に利用する人がほとんどですね」と笑顔で話す。

設定に割く時間はほとんどなく、利用方法も簡単なため、マニュアルをメールで送るだけでほぼ完結してしまうという。

「セキュリティ対策がしっかりされているので、BYODでの利用も安心して推奨できます。USBキーを渡すだけで済むので、運用や管理にかかる手間を大幅に削減できる点も大きいですね」(森田氏)

コスト面においても、会社貸与のPCでVPNを利用する場合に比べ、10分の1ほどに抑えられたという。

さらなる働き方改革を目指して今後メタウォーターでは、マジックコネクトの活用をさらに拡大し、多様なワークスタイルの実現に向けて一層の働き方改革を図っていく構えだ。各部門から様々な要望が寄せられており、IT企画部としても柔軟な対応を目指していくつもりだという。

そんなニーズの1つが、パートナー企業へのマジックコネクトの貸出だ。これにより、現在社内に常駐しているパートナー企業のスタッフも、自社のオフィスなどからメタウォーター社内のPCへとアクセスし、業務ができるようになると期待されている。この取り組みはすでに試験的に導入されており、結果を見ながら順次拡大していく予定だ。

さらにIT企画部でも、全国に存在するグループ企業のIT環境の管理やサポートにマジックコネクトでのリモートアクセスを導入することで、手間とコストの大幅な軽減を目指している。

最後に森田氏はこう語ってくれた。「マジックコネクトと電話さえあれば、社外にいても7割くらいの仕事はできるようになりました。そのため緊急時にはいつでも対応できるという安心感があり、休暇も取りやすくなりましたね。会社を変革する仕組みとして、これ以上にないサービスだと言えるでしょう」

MagicConnect(マジックコネクト)

手元端末に会社PCのデスクトップ画面を呼び出して操作するリモートアクセスサービス。 外出先、自宅、国外にいても、インターネットにつながったPCやタブレット、スマートフォンを利用して、会社にいるのと同じように業務を行えます。

[PR]提供: NTTテクノクロス