小売、飲食、サービス業…店舗ビジネスと一言で表しても、その事業形態は実に幅広い。しかし、どのジャンルにおいても、売上拡大のための販売促進は共通の命題。顧客の目を引くため、店内をPOPなどで装飾する店舗は多いだろう。しかし一方で「内製には時間がかかる」「外注するには小ロットのためコストがかかりすぎる」「きれいにデザインできない」など、業務効率化やコスト削減に課題を抱える店舗も少なくないハズ。

そんな悩みを持つ方にオススメしたいのが、ブラザー販売のScanNCut(スキャンカット)CM650W」。ハサミやカッターいらずで、紙や布をお好みの形にカットできるカッティングマシンだ。

  • ブラザーのScanNCut(スキャンカット)「CM650W」

    ブラザー販売のカッティングマシン、ScanNCut(スキャンカット) 「CM650W」

さまざまな素材に対応したコンパクトカッティングマシン「CM650W」

「CM650W」は、さまざまな素材をデータに合わせた形に自動で切り取ってくれる機器だ。コピー用紙やボール紙、トレーシングペーパーといった紙素材、ラミネート加工した用紙、ゴムシート、さらにステッカーやシール、薄いマグネットシートにまで対応している。

大画面タッチパネルだけで操作を完結できるのが、店舗ビジネスで便利に使えるポイント。PCを用意せずとも製品単体でカットできるため、店頭にいながら素敵なPOPや装飾を作れる。サイズもH16.8×W49.7×D18.5cmと、カウンター下などにも保管しておけるコンパクト設計だ。

  • 「CM650W」4.85インチの大画面タッチパネル

    CM650WはPCいらず。4.85インチの大画面タッチパネルだけでカッティングやスキャニングを完了できる

手順を知ればとてもカンタン!「CM650W」の使い方

カッティングの操作は慣れてしまえば非常にカンタンだ。今回は、実際に文字ステッカーを作ってみる。まず素材に合わせて、付属されている2種類のカッティングマットから弱粘着タイプをチョイスし、表面の透明シートを剥がしてステッカー素材を貼り付ける。続いて、カッティングマシンに刃のついたホルダーを設置。マニュアルで素材に合わせた刃の出し量を確認し、ホルダーの目盛りを回して合わせ、本体に取り付ける。

  • カッティングマット

    素材に合わせたカッティングマットを選択し、透明シートを剥がして素材を貼付

  • CM650Wホルダー
  • ホルダーの目盛りを回して刃の出し量を決め、「CM650W」本体に取り付ける

次に、データの選択だ。タッチパネルから"模様"を選び、カテゴリーを指定。本体に内蔵されている標準データだけで、1102模様&15書体ものカットデータが用意されている。今回はその中から『Congratulations!!』というデータをチョイスした。印刷サイズを決めたら、模様レイアウト画面で配置を確認。先ほど用意したマットを本体に水平に差し込み、操作パネルのマットボタンを押せばセットされる。

  • タッチパネルから"模様"を選び、『Congratulations!!』というデータをチョイス

  • カッティングデータのサイズと用紙上の切り抜き場所を選択

  • カッティングマットを本体にセットし、操作パネルのマットボタンを押すと、本体に吸い込まれて固定される

カット画面から"カット"を選択し、素材に合わせたカット時の圧力をマニュアルに合わせて調整。あとはスタート/ストップボタンを押すだけだ。カットが終わったら付属のスパチュラ(ヘラ)などを使って剥がしていけばOK。マットを外すときはもう一度マットボタンを押せば排出される。

  • カット中は、タッチパネルにカッティング時間の目安時間が表示される。終わったらマットを取り外そう

  • 縁まできれいに切り抜かれた『Congratulations!!』素材。ステッカーなので壁に貼ってみた

ブラザーならでは!スキャンカットはスキャナー内蔵だから、印刷物のアウトラインに沿って、そのままカットできる!

本体にスキャナーを内蔵しているのもスキャンカットならではの特徴。プリンターで印刷した図形などを読み取らせて、PCいらずで、そのままカットできる。基本的な手順は先ほどの“模様”選択の場合と大きく変わらない。

  • 読み取らせたい図形をマットに置いて本体にセットし、その後タッチパネルから"スキャン"を選ぶ

  • スキャナーの機能を使って、マットに貼り付けた印刷物の図形を読み込む。※右は、印刷した図形をスキャンカットでスキャンしている様子

  • 読み込んだ図形は、そのままカッティングしたりデータとしての保存が可能。※この機能は図形のアウトラインを認識させるので、アウトラインの色が薄かったり、線が途切れていたりするとうまく読み込めない場合があります。

カッティングマシンというと、プリンターやスキャナーと比べて特殊な機器というイメージがあるが、実はこんなにカンタンに扱える。次ページではビジネスシーンでの活用事例をチェックしてみよう。