咽喉マイクとは?

そもそも「咽喉マイク」という製品にあまりなじみがない人も多いと思うが、実は先ほど例に出した作品にも頻繁に登場している。戦車の中は想像以上に騒音が激しく、あの狭い車内にギューギューに押し込められていても、お互いの声はよく通らない。じゃあ、ヘッドセットでいいじゃないかという意見もあるだろうが、一般的なマイクでは周囲の騒音を拾ってしまいノイズだらけで使い物にならないからやっかいだ。

そこで登場したのが「咽喉マイク」だ。これは、喉に直接マイクを密着させて声の振動を拾う機器で、見た目はヘッドホンのそれに近いが、首にかけて使うのが特徴。この機器の優れた点は周りの騒音に関係なく、自分の声だけを信号に変えられるところにある。うるさい車中でも雑音は拾わず、自分の声だけを信号に変えられるので、騒音が激しい場所で利用するのに最適なのだ。

こうした特徴から、非常に小さい声でもクリアに音を拾ってくれるので、隠密行動が前提の軍隊や、警察の特殊部隊にも採用されている。どんな環境でも、仲間とスムーズなコミュニケーションが取れなければ、命すら落としかねない戦場で愛用され続けている、戦うためのアイテムというわけだ。これさえあれば、響き渡るエンジンの轟音や砲弾が飛び交う中でも、ドライバーや通信手とスムーズに会話ができるし、敵の方向を指示したり、発砲の合図も自由自在という訳だ。

  • 咽喉マイクを装着するとこのような感じになる。ほらほら、どこかで見たでしょ?!

もうおわかりだろう。すなわち、咽喉マイクを身に着けていれば、気分は戦車長。仲間と連携を取るためのヘッドセットが咽喉マイクに変わっただけで、やる気度120%! 思わず、で「パンツァ~☆フォ~♪」と言いたくなることうけあいだ。

また、先ほど触れたように特殊部隊でも採用されているほどなので、敵前で「おぉ~い! 右翼から2名上がるから、そっちから援護射撃頼むわ~!」などとは叫べないサバイバルゲームでも大活躍すること間違いなし。さらにミリタリー系のPCゲームの実況配信中に操作音が大きめの人にも、クリック音や打鍵音を拾わないこのアイテムはオススメできるぞ。

  • イヤホンももちろん利用可能。ご覧のようにシュア掛けタイプになっている