お伝えしたいこと

  • 既にHCIを運用している企業が気づいた、インフラのコストを増大させる可能性のある要件があります。
  • 柔軟性があるようでないHCIにお気をつけください。コンピュートリソースだけを増やしたくても、他のリソースを追加せざるをえないことが多々あります。
  • HCIのいくつかは、各データブロックの2つまたは3つをコピーすることで可用性を高めますが、そのためストレージ全体のコストが増加します。

数年に1度、エンタープライズデータセンターに革命をもたらす新しいインフラアプローチが登場します。経験から、これらの多くは初期の誇大宣伝をしているうちは多少導入があっても、そのあとまで長く市場に残ることが難しいようです。その中でも、市場に定着しつつあるアプローチとしてハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)に注目が集まっています。HCIは、ハイパーバイザの上にストレージを配置します。これは小規模な仮想環境への導入には理にかなっているかもしれませんが、大規模なインフラストラクチャを展開する場合はサーバーとストレージの組み合わせのほうがより効果的になると考えます。

いくつかのHCIは、さまざまな理由で導入コストを増加させることがあります。

  • バランスノードの要件
  • ソフトウェアライセンスコスト
  • ストレージ拡張時のコスト

バランスノードの要件

よくあるHCIの実装では、一般的に、クラスタ内のすべてのノードに同様のCPU、メモリ、およびストレージで構成されています。環境によっては、コンピュートもしくはストレージの負荷が局地的に高くなるノードが出てくることがありますが、そのような不均衡でストレージのホットスポットや処理のボトルネックを引き起こす恐れがあります。そこで均等に負荷を分散するバランスノードが推奨されます。その結果、不均衡を是正するためにノードを追加することになりますが、これは当初の計画にはない出費であることは確かです。

ライセンス費用

HCIはライセンスコストの計算も重要です。ほとんどの実装では、各ノードのストレージは専用の仮想マシンによってライセンス費用がかかります。よって、ストレージが増えるほどライセンス費用は高くなります。そして他のソフトウェアライセンスコストも上がる可能性があります。たとえば、Microsoft SQL ServerおよびOracleデータベースは、ノード上のCPU数に基づいてライセンスされます。これらのCPUが実際にストレージに使用されているかどうかは関係ありませんが、ライセンスのコストは変わりません。また、各ノードの多くのリソースをストレージに費やしているため、すべてのデータベースインスタンスに十分なvCPUを確保するために、より多くのノードが必要になることもあります。

ストレージコスト

多くのHCIでは、データの可用性を確保するために、各ブロックのデータを複数(2つまたは3つ)保存しています。必然的に、これにより必要となるストレージ容量(とコスト)が増大します。

フラッシュストレージの容量

従来の多くのHCI採用者は、物理的なストレージ容量に対して、ユーザー使用可能な容量がかなり減少します。すべてのデータブロックを2つまたは3つコピーすると、容量がすぐに消費されるからです。また、オーバーヘッドの追加リソースも忘れてはなりません。

よくあるHCIは、

  • パフォーマンスのオーバーヘッドを招くリバランスを避けるため、使用容量を70%以下に保つことを推奨しています。
  • ディスクファームウェアのアップグレードでは、最大のディスクグループの使用容量に相当する追加の空き領域がクラスタに必要になることがあります。
  • ディスク/ SSDを備えた追加のノードがスペアとして必要な場合があります。また、フルストレージ容量を備えた1対2の追加ノードが必要な場合があります。 これにより、使用可能な容量が30%以下になってしまうということも実際起きているようです。せっかく高速なフラッシュ構成にしておいても、無駄なリスースは本来パフォーマンス向上に使わせるべきものだと考えます。フラッシュはまだまだコストの高いデバイスです。それらの影響を最小限に抑えるために、容量を節約し、使用可能なスペースを増やすためにデータのコピーを2つだけにする手段もありますが、そのようなレベルの可用性では、メンテナンス中にコンポーネントが故障した場合にデータロストや停止時間が発生してしまいかねません。

ベスト・オブ・ブリード・アーキテクチャの利点

最も優れたサーバーと仮想化専用のストレージで構築されたインフラは、上記で示した「隠れたコスト」の可能性を払拭します。コンピュートレイヤーとは別の、独立したストレージにすれば、適切なリソース容量を得ることが簡単にできます。ある特定のワークロードをサポートするために必要なインフラレイヤーを柔軟に用意することができます。サーバーの性能やストレージの容量は日々進歩していますし、単価は安くなっています。それらを必要に応じて追加することで、新旧混在した環境で運用することもできます。

ティントリは、Webサービスアーキテクチャ上に構築されたオールフラッシュストレージアレイとクラウド管理ソフトウェアを提供しています。これらのビルディングブロックは、仮想環境を中心に見据え、パフォーマンス、分析機能、フェデレーションススケールアウトアーキテクチャを備えたオペレーションが可能です。インフラストラクチャに対するこのWebサービスのアプローチは、データセンターを簡素化し、自律的な運用を実現します。

※本コラムは、ティントリジャパンに掲載されたブログ記事より転載したものです。

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