スペックのキモとなる最新プラットフォーム

今回はMASTERPIECE中でも、メインストリームにあたるi1630シリーズのプラチナモデル「MASTERPIECE i1630PA1」を試用。それでは具体的なスペックを見ていこう。最大の注目点は、Intelの第8世代CPU「Intel Core i7-8700K プロセッサー」の搭載だ。

開発コード名「Coffee Lake-S」と呼ばれるモデルの上位製品で、コア数が6個、ハイパースレッディング時には12スレッドと、これまでの主役だった「Intel Core i7-7700K プロセッサー」の4コア/8スレッドに比べて、大きく搭載コア数およびスレッド数を増やしてきた。さらにキャッシュメモリは12MBになり、さらなるレスポンスの向上が期待できる仕様だ。

クロック数は通常時が3.7GHz、ブースト時で4.7GHzとなっている。7700Kが通常時4.2GHz、ブースト時4.5GHzだったので、よりターボブーストがかかる仕様だ。それでいてTDPは95Wと7700Kの91Wと比べても大差はなく、高効率化が進んでいる印象が強い。マザーボードのチップセットは第8世代「Intel Core プロセッサー」に対応して、Intel Z370だ。

メインメモリに関しては、かなりゴージャスにPC4-21300 32GBが最初から積まれており、オプションで最大64GBまで増やすこともできる。大容量メインメモリのメリットは、複数のアプリケーションを立ち上げても安定した動作が見込める。ゲームのプレイ画面を編集するといった時にも有効だろう。

圧倒的な処理速度を誇る、Intelの第8世代CPU「Intel Core i7-8700K プロセッサー」を採用

グラフィックスには、NVIDIAのゲーミングGPUとして上位モデルとなる「GeForce GTX 1080」が搭載されている。メモリクロック10Gbps、メモリ量GDDR5X 8GB、CUDAコアが2560、ベースクロック1,607MHz/ブーストクロック1,733MHzという高いスペックで、その性能をすぐに体感できるはずだ。

NVIDIAのゲーミングGPU上位モデルとなる「GeForce GTX 1080」

さらに本モデルには、プライマリストレージとして480GBのSSDが搭載されているが、これは従来通りのシリアルATAIII規格のもの。十分なアクセス速度と容量を持っているが、BTOではより高速なM.2規格のNVMe対応SSDも選択可能となっている。もちろん予算との兼ね合いになるが、もし余裕があるなら、ぜひアップグレードを検討してほしい。

プライマリストレージとして480GBのSSDを搭載

また、すっきりとしたレイアウトのケース内は、ケーブルの取り回しを見ても実に効率よくデザインされているのがわかる。このまま空冷のみでも十分な排熱効果が期待できるが、将来に備えて水冷化もしてみたいというユーザーにとっても、実に快適な拡張性を提供してくれるはずだ。

効率良くすっきりとレイアウトされたケース内。水冷化などにも余裕で対応できる