デザイン、機能、価格。三拍子そろったスマートフォンが今、注目を集めている。ファーウェイのhonor 9だ。コスパが良い……というと、低価格で性能はそこそこという印象があるかもしれないが、honor 9は違う。低価格ながらハイエンドモデルに肉薄するレベルのパフォーマンス性能となっている。あまりコスパコスパ言うのもどうかと思うが、価格と性能のバランスから見ても非常に魅力的な機種なのである。

今回はまず、このhonor 9の魅力を簡単に紹介していきたい。

「honor 9」

honor 9は日本で10月に発売されたばかりの5.15インチスマートフォン。ファーウェイは他にも様々なシリーズを発売しているが、honor 9はその中でも機能と価格、デザインなどのバランスに優れた製品となっている。

何と言っても、基本性能がワンランク上に位置づけられる「HUAWEI P10」とほぼ同等というのが良い。さすが新型というだけのことはある。バッテリー容量や急速充電対応、ディスプレイサイズも変わらず、CPUやメインメモリの数値も一緒だ。動作はサクサクで快適。ハッキリ言って、普段使いで差を感じることはほとんどない。

ひとつ違いを挙げるなら、HUAWEI P10はライカが監修したレンズを搭載しているということが挙げられる。とはいえ、honor 9のカメラが劣っているわけでは決してなくて、作例をご覧いただいてもわかるように、十分な画質で撮影することができる。モノクロセンサーを含むデュアルセンサーやダブルレンズ、画素数などの仕様もP10と同等。背景ボケを作り出す「ワイドアパーチャ」や人物撮影に向いたポートレートモードなども問題なく使える。

ワイドアパーチャ機能を使えば背景ぼかしも思いのママ

カメラアプリ上での編集ももちろん可能だ。この写真では彩度やコントラストを上げ、より美味しそうになった

こちらの写真は雪のようなエフェクトを使用したもの。様々なフィルターがプリインされているのも嬉しい

ただし、ボディ外観の雰囲気はがらりと異なる。honor 9は背面から側面にかけてゆるやかに3Dカーブが施されており、丈夫なゴリラガラスを採用した背面はマイクロパターンと呼ばれる仕上げが施されている。美しい光沢があり、光が当たる角度によって紋様が変化するという凝ったデザインなのだ。

角度によってオーロラのように表情を変えるのも美しい

ディスプレイサイズは本体が手に無理なく収まる5.15インチ。大きすぎず小さすぎない使いやすいサイズで、マルチウインドウ機能を活用すれば画面内に二つのアプリを立ち上げることもできる。こうした最新の便利機能が使えるのも、発売されて間もないhonor 9ならではの特権といえる。

5.15インチという大画面ながら手にすんなり収まるサイズ

HUAWEI P10 Liteとのサイズ比較。右がhonor 9