ペットセレモニーサービスを実施する東京・八王子の「フランセス・メモリアル TOKYO」が中心となり、一部ペット業界を巻き込みながら「ペット終活」普及の波が広がっている。ペット終活とは何なのか、なぜペット終活が必要なのかを、「フランセス・メモリアル TOKYO」を運営する「こころ音」の取締役副社長である中迎孝輝氏のコメントを交えて紹介する。

近年急速にペットの家族化が進み、ペットにも「人と同じようなサービスを」という需要が高まる中、エンディングサービスだけはネガティブイメージもありタブー視されてきた。しかし、当然のことながらペットと飼い主の別れは必ず訪れる。愛情を注げば注ぐほど、ちゃんとしたお別れができなかった時深い悲しみだけが残り、不眠、摂食障害、虚脱感といった、いわゆる「ペットロス」に陥るケースも増えている。

こうした実態を受けて「フランセス・メモリアル TOKYO」では、ペットとの別れのことを考え、それまでにどうやって過ごすか、何をしてあげられるかを総合的にサポートする「ペット終活」を提唱している。健康管理や亡くなった時どうするかなど、自分やペットに合った終活の方法をあらかじめ決めておくことで、その時を迎えた時に「ペットロス」に陥ることなく、ペットの死と向き合える有意義な時間が過ごせるという考え方だ。

ただし、このような「ペット終活」はペットセレモニーサービス会社だけでは実践できない。「フランセス・メモリアル TOKYO」では、人とペットの終生共生を提案するペットライフデザイン協会をはじめ、獣医、ドッグヨガ、ドッグカウンセラー、トリマー、アパレル等の各業界から賛同を得ているのだ。こうした各業界の支えもあり、9月18日には初のペット終活イベントとなる「ペットレインボーフェスタ」を開催。11月25~26日には、南大沢駅前で行われる大型ペットイベント「たまペット」にペット終活ブースの設置も予定されている。

「こころ音」取締役副社長の中迎孝輝氏は、「今のペットライフサービスは人と同じようなサービスが多くあります。しかしエンディングサービスはいまだにネガティブイメージとして捉えられています。当然のことですがペットと飼い主の別れは必ずやってきます。私もそうだったのですが、愛情を注げば注ぐほど、自分にとってちゃんとしたお別れができなかった時、後悔や悲しみが残ります。そうした飼い主さんに出会うことも多く、私たちだからこそできることがあるのではないかと考えたのです」とコメントしている。

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