フルHDに解像度アップ、鮮やかなグレア液晶ディスプレイ

前述の通り、「m-Book B503S」は15.6型フルHDグレア液晶(1,920×1,080ドット、LEDバックライト)を搭載しており、従来モデルのHD(1,366×768ドット)解像度ではアプリケーションによっては画面が狭く感じることもあったが、フルHD(1,920×1,080ドット)であれば、ほとんどのアプリケーションでウインドウ全体が画面内に収まる。

ただし、本製品はディスプレイの「拡大縮小とレイアウト」が125%に設定されている。このままだと「Adobe Premiere Pro CC」など一部アプリケーションでウインドウがはみ出してしまうので、100%に変更することをオススメする。ディスプレイサイズが15.6型と大きいので、100%表示でも文字が小さくて困ることはないはずだ。

ディスプレイの輝度、色域は公表されていないが、明るさは十分で、発色もニュートラルだ。ただしディスプレイ表面がノングレアからグレアに変更されているので、映り込みが少々気になった。もし筆者が本製品を常用するのなら、ノングレアフィルムを貼って活用したい

「設定→システム→ディスプレイ」の「拡大縮小とレイアウト」で、テキスト、アプリ、その他の項目のサイズを変更できる。個人的には15.6型フルHDディスプレイなら、100%表示がちょうどいいサイズだと思う。デフォルトの125%表示では、せっかくのフルHD解像度がもったいない

バックライト付きのテンキー対応107キーボードを搭載!

通常、スタンダードノートPCではキーボード、タッチパッドがコストダウンされがちだが、「m-Book B503S」はホワイトLEDバックライト付きのテンキー対応107キーボードを搭載。夜間の飛行機のなかや家族が眠るベッドの横でも、ホワイトLEDバックライトのおかげで快適にタイピング可能だ。

キーピッチは約18mm、キーストロークは約1.8mm。ノートPCに搭載されるキーボードとしては標準的なスペックだ。打鍵感は軽めで、たわみも最小限に抑えられている。

本製品で嬉しい仕様がリフトアップ構造。ディスプレイを最大まで開けば、ヒンジ側の樹脂足が接地して、ノートPCの後ろ側が持ち上がり、キーボードに適度な傾斜がつけられる。普段デスクトップ用キーボードを利用している筆者は、快適に長文入力できるキーボードだと感じた。

タッチパッドは左ボタンと右ボタンが分離されており、ストロークは浅めで、しっかりとしたクリック感が与えられている。Windows 10の「高精度タッチパッド」にも対応しているので、同OSに用意されているすべてのジェスチャーを利用可能だ。

キーボード、タッチパッドのフィーリングはノートPCの使い勝手を大きく左右する。59,800円 (送料・税別)と安価ながら、入力デバイスに注力しているというのが率直な感想だ。

ホワイトLEDバックライト消灯時と点灯時を比較してみた。明るさは5段階で設定可能なので、環境光に合わせて調節できる

テンキー対応107キーボードは「\(バックスラッシュ)」、メニュー、右Ctrl、右Shiftキー以外の横幅が揃えられている(ファンクションキー列を除く)。キーボード右側に集中している記号キーもタッチタイピングで入力しやすい

キーピッチは約18mm、キーストロークは約1.8mm。できればキーピッチは約19mmほしいところだが、テンキー搭載による利便性を優先させたわけだ

ディスプレイを最大まで開くと、天面下部の樹脂足が接地し、キーボードに適度な傾斜がつく。デスクトップ用キーボードに慣れているユーザーにとっては、このリフトアップ構造は嬉しい仕様だ

「m-Book B503S」はWindows 10の高精度タッチパッドに対応している。高精度タッチパッド非対応のノートPCでもWindows 10の各種ジェスチャーに準拠している。しかし、高精度タッチパッドをサポートしていれば今後Windows 10に新たなジェスチャーが追加されても、すぐに利用可能となるメリットがある