マウスコンピューターは9月、15.6型フルHDノートPC「m-Book B503S」を3,000台限定で発売した。同シリーズは、価格.comプロダクトアワード2016 パソコン部門にて、大賞/金賞を受賞しており、人気のモデルである。その魅力はなんといっても、パフォーマンスの良さである。最新モデル「m-Book B503S」も、4コアCPUに120GB SSD+1TB HDDを組み合わせつつ、59,800円(送料・税別)という価格を実現しているのだ。今回はマウスコンピューターより実機を借用したので、詳細なスペック、使い勝手、パフォーマンスなどについてレビューしていこう。

マウスコンピューター「m-Book B503S」59,800円(送料・税別)

パッケージには本体、バッテリー、ACアダプタ、電源ケーブル、マニュアル類(製品仕様書、ファーストステップガイド、マウスコンピューターサポートマニュアル、保証書)が同梱されている

従来モデルよりディスプレイとストレージをグレードアップ!

今回レビューする「m-Book B503S」は、CPUに「Intel Celeron プロセッサー N3450」、ディスプレイに15.6型フルHDグレア液晶(1,920×1,080ドッド、LEDバックライト)を採用。メモリは8GB(PC3-12800 DDR3L SO-DIMM)、ストレージは120GB SSD(M.2規格、SerialATAIII接続)と1TB HDD(SerialATAII接続、5400rpm)を搭載している。

現在完売となっている従来モデルでは、ディスプレイの解像度がHD(1,366×768ドット)のところフルHD(1,920×1,080ドット)に高解像度化され、またストレージにデータドライブとして1TB HDDが追加されている(SSD、HDDともにWestern Digital製)。これにより、さらに実用度が向上したというわけだ。

本製品のサイズはW376×D260×H23~32.6mm、重量は約2.3kg。しかし、編集部での実測重量はカタログ値より317g軽い1,983gという値が出た。リュックサックなどで背負うのなら毎日持ち運べる重量だ。

本製品の実測重量は1983g。15.4インチMacBook Proよりも153gの重量増に留まっている

ACアダプタと電源ケーブルの合計重量は実測213g。本体と一緒に持ち歩いても邪魔にならない

ACアダプタの仕様は入力100-240V、出力19V/2.1A、容量40W。製品保証は国内仕様となっているものの、変圧器不要なため世界各地で利用可能そうだ

インタフェースは豊富、最新のUSB Type-Cにも対応

インタフェースは、USB 3.0 Type-C×1、USB 3.0 Type-A×1、USB 2.0×2、HDMI×1、D-sub×1、SDカードスロット、ギガビットイーサネット、ヘッドフォン出力、マイク入力と非常に充実している。抜き差しする機会の多いUSB端子は両側面の前側に配置されているので使い勝手は良好だ。

本体天面。ディスプレイヒンジ部が下。天面のカラーは質感の高いホワイトカラーで、手脂なども目立ちにくい。マウスコンピューターのロゴはグレーでさりげなく入れられている

本体底面。ディスプレイヒンジ部が下。ゴム足は4カ所で、内ふたつはバッテリーに取り付けられている。冷却ファンは向かって左側に内蔵されており、中央のスリットは吸気口の役目を果たしている。バッテリー部が盛り上がっているので、テーブルなどに設置したときにすき間ができ、効率的に冷却できる。バッテリーは取り外し可能で容量は32Wh。バッテリーが経年劣化してもユーザー自身が新品に交換可能だ。

本体底面前側にはステレオスピーカーが内蔵されており、前面に開口部が向けられている。向かって左には、電源、バッテリー、機内モード、ハードディスクアクセスランプが配置されている

本体背面。天面両側の黒いパーツは樹脂製の足で、ディスプレイを最大まで開いてリフトアップした際にテーブル面に接地する。ディスプレイ背面が傷つく心配はない

本体右側面。左からUSB 2.0×2、SDカードスロット(UHS-Iサポート)、D-sub×1、ギガビットイーサネットが配置。マウスやテンキーなどのUSB機器は、右側のUSB 2.0端子を利用するといいだろう。なおSDカードスロットには、ホコリ侵入防止用にダミーカードが挿入されている

本体左側面には、ケンジントンロック、電源端子、HDMI端子、USB 3.0 Type-A×1、USB 3.0 Type-C×1、マイク入力、ヘッドフォン出力が配置されている。高い転送速度が必要なUSBメモリや外付けドライブはUSB 3.0 Type-A、USB 3.0 Type-Cに接続しよう

ディスプレイ上部には、中央にWebカメラ(100万画素、1,280×720ドット)、その左にWebカメラインジケーター、両脇にはモノラルデュアルアレイマイクが装備されている。ユーザーの声に指向性を合わせたモノラルデュアルアレイマイクのおかげで、周囲が騒がしくても通話しやすく、また音声デジタルアシスタント「コルタナ」の音声認識率も高い