PCにより高いパフォーマンスがあって困ることはない。可搬性を重視したノートPCだって、できればデスクトップPCと同等のパワーがあれば嬉しい。そう思う読者の方も少なくないはず。そこで「それならノートPCにデスクトップPCのCPUを載せてしまえ!」と、本当にやってしまったのが、マウスコンピューターから7月に発売された、新型15.6型ノートPC「m-Book P シリーズ」だ。

「m-Book P シリーズ」は、第7世代(Kaby Lake)のデスクトップPC向けCPU(Core i5-7400~i7-7700)と、外部グラフィックス(dGPU)として「NVIDIA GeForce GTX 1050」を搭載したハイスペックノートPC。動画編集、エンコード、画像編集など負荷の高いアプリケーションや最新3Dゲームなどの重いソフトウェアを、デスクトップPCに並ぶ速度で動作させられるパフォーマンスを備えている。

今回は「m-Book P シリーズ」のラインナップのなかから、SSDの高速性とHDDの大容量をいいとこ取りしたデュアルストレージモデル「m-Book P500X1-M2SH2」を借用したので、詳細スペック、使い勝手、気になるパフォーマンスについてレビューしよう。

マウスコンピューター、m-Book P シリーズ「m-Book P500X1-M2SH2」

同梱品一覧。パッケージには本体、バッテリー、ACアダプタ、電源ケーブル、マニュアル類(製品仕様書、ファーストステップガイド、マウスコンピューターサポートマニュアル、保証書)が同梱されている

スリムなボディにSSD 2基とHDD 1基を同時搭載可能!

今回レビューする「m-Book P500X1-M2SH2」は、同シリーズのミドルレンジモデル。CPUは「Intel Core i7-7700(3.60/4.20GHz)」、外部グラフィックスは「NVIDIA GeForce GTX 1050(4GB)」、ディスプレイは15.6型フルHDノングレア (1,920×1,080ドット、LEDバックライト)を採用。メモリは16GB(DDR4-2400 SDRAM)、ストレージは256GB SSD(M.2 SerialATAIII)と1TB HDD(SerialATAII、5400rpm)が搭載されている。なお下記の通り、「m-Book P シリーズ」にはCPU、メモリ、ストレージの組み合わせの異なる7モデルが、標準構成モデルとして用意されている。下は99,800円(税別)、上は209,800円(税別)と予算に応じて最適なマシンを選べる幅広いラインナップだ。

m-Book P シリーズのラインナップ
型番(価格:税別) プロセッサ メモリ ストレージ
m-Book P500B1
(99,800円)
Core i5-7400 8GB 500GB HDD
m-Book P500B1-S2
(109,800円)
Core i5-7400 8GB 240GB SSD
m-Book P500S1-S1
(119,800円)
Core i7-7700 8GB 120GB SSD
m-Book P500S1-S2
(124,800円)
Core i7-7700 8GB 240GB SSD
m-Book P500X1-M2SH2
(139,800円)
Core i7-7700 16GB 256GB M.2 SSD
1TB HDD
m-Book P500X2-M2SH5
(179,800円)
Core i7-7700 32GB 512GB M.2 SSD
2TB HDD
m-Book P500X3-SS2H9
(209,800円)
Core i7-7700 32GB 512GB M.2 SSD×2
2TB HDD

もちろん、どのモデルを購入する場合でも自由にカスタマイズが可能。Core i5モデルはCore i5-7400/i5-7500/i5-7600が用意されており(Core i7-7700搭載モデルは変更不可)、メモリは8GB/16GB/32GBから、SSDは速度・容量・接続方式(SerialATAIII、M.2 SerialATAIII、M.2 PCI Express x4)の異なる最大16モデルから、HDDは500GB/1TB/2TBから選択できる。

「m-Book P シリーズ」のアドバンテージの一つが拡張性の高さ。スリムなボディにM.2形状のSSDを2基、HDDを1基同時に搭載可能だ。この場合の最大ストレージ容量は、1TBのSSDを2基、2TBのHDDを1基搭載することで、最大4TB確保できることになる。ただし、カスタマイズ時にM.2形状のSSDを2基搭載できるのは、最上位モデルの「m-Book P500X3-SS2H9」に限られるので注意してほしい。