2017年8月31日 東京・竹橋にてマイナビニュースが開催する「ヤンマーが解説! データ分析実践セミナー ~現場の仮説検証を支えるセルフサービスBIとは~」。このデータ分析実践セミナーは、様々な業種によるデータ分析と活用の事例が紹介され、毎回100人以上の参加者を集める人気セミナーである。第四弾となる今回は、主に製造分野におけるデータ活用事例を紹介する予定となっている。

本記事では、当日のセッションに登壇予定のリコー 三村祐史氏に、同社が取り組んでいる「データ分析によるアフタービジネスの収益最大化」について解説いただいた。

モグラ叩きのようなビジネススタイルからの脱却

オフィスの必需品であるコピー機やプリンター、そして複合機。ペーパーレス化が進んだ現在においても、これらの機器が故障やトナー切れで使えなくなってしまうと業務に大きな支障が出てしまう。だからこそ、購入やリース契約を結ぶ際には、製品の性能や機能もさることながら、保守メンテナンスやサプライ品の提供など、アフターフォローの充実さが重要なポイントとなる。

リコーは、世界200ヶ国、226社のグループ企業を持ち、複合機やプリンターなどの情報機器を中心とした製品の開発・生産・販売・サービス・リサイクルなどの事業を展開している。その同社においても、販売・リース後の「アフタービジネス」は売上の中でも特に大きなウエイトを占めている重要な事業である。となれば企業として、ここの収益最大化に着目するのは至極当然のことだろう。だが、「アフター」に対応する部門は、どうしてもユーザーからの要望やクレーム対応など“対処療法的な”業務に偏りがちである。

一昔前であれば、市場にある製品の台数を増やせばアフタービジネスの売上げも増えるという、単純なロジックも通用したかもしれない。だが、新規参入による競合他社の台頭によって競争が激化し、提供サービスも多様化した今では、単純に台数を増やせば利益があがるというものではなくなっている。そんな状況下で何かが起きてしまったから行動を起こしていくような「モグラ叩きスタイル」では、収益が増える見込みは少ないだろう。アフタービジネスで収益の最大化を実現するためには、行き当たりばったりの対処療法ではなく、将来を予測して「自ら積極的に実行するスタイル」に変革しなければならない。そして、そのためには「情報の可視化」が不可欠だ。

リコー オフィスプリンティング事業本部 商品戦略センター サービス統括室 三村 祐史氏

膨大なデータを可視化できるデモは必見

複合機のユーザーには、A4モノクロばかりを大量にコピーするユーザーもいれば、A3カラーを頻繁に出力するユーザーもいる。利用頻度もユーザーによってまちまちである。全てのユーザーに画一的なサービスを提供するよりも、それぞれにあわせて最適なサービスを提供する方が、収益の効率も顧客満足度も向上するはずである。

ただ、それがわかっていたとしても、検討する材料がなければ策を考えることはできない。策を思いついたとしても、裏付けとなる情報がなければ周りを説得することもできない。

「逆に言えば、材料や情報さえあれば、新たなアイデアや提案も生まれてくるはずです。 そのためにも、データを可視化し、客観性のあるデータで社内を説得しやすい環境を構築する必要があり、クリックテックが提供するBIツール『QlikView』を採用したのです」(三村氏)

現在、三村氏のもとには、可視化されたデータを見て分析したい、更には分析結果に基づいた新たなアイデア、提案、意見などが多く寄せられるようになったとのこと。

「会社をよくしたい。そう思っている人は現場にはたくさんいます。彼らにデータを見てわかるような形で提供できれば、自ら積極的に動いてくれます。それこそが企業を成長させる原動力になる、そう思っています」と三村氏は強調する。

今回の講演では、前述したリコーが抱えていた課題やその解決策・効果などの詳細が語られる予定だ。さらに、実際に同社が使用しているQlikViewのダッシュボードを使用した「アフタービジネスの採算」に関するデモが実施される予定となっている。リアルなデータを用いたデモであるため、アフターレポートも含め記事内で紹介することは、おそらく難しいだろう。興味のある方はこの機を逃さず、ぜひ会場にて直接目にしていただきたい。

  • タイトル:ヤンマー、リコーが解説!データ分析実践セミナー ~現場の仮説検証を支えるセルフサービスBIとは~
  • 開催日時:2017年8月31日(木) 14:30~16:55(受付開始14:00)
  • 会場:パレスサイドビル 東コア9F マイナビルームA
  • 住所:〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1
  • 参加費:無料(事前登録制)
  • 申し込み締切日:2017年8月30日(水) 15:00まで
  • 定員:120名

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