まずはMobileStudio Pro 13を箱から取り出し、外装や重さを見てみます。今回使った試用機は上位モデルの「DTH-W1320H」(Intel Core i7-6567U・16GBメモリ・512GBストレージ)です。

MobileStudio Pro 13の外箱と外観。思っていたより小型&軽量でワクワクします(本体サイズは366.6×228.8×16.4mm)

直感的に感じたのは「軽い」「質感が良い」「見栄えが良い」の3点。今回借りたものが、1,420gの13.3型だったこともあり、手ごろなサイズと軽さで持ち運びに難を感じません。これならどこに行くでもカバンに入れてさっと持っていけます。触り心地も滑らかで上品な感じがして気持ち良い。これは期待が高まります。

ただ、使用面では少々不安も……。側面にボタンや差込口がついているのですが、通常サイズのUSB(Type-A)の差込口が見当たりません。あるのは小さい&細長いUSB(Type-C)が3つ。それもそのはず、USB変換コネクタは別売です。

あっこれ手持ちのキーボード使えないやつ……。いや、でもタッチパネルで画面上にキーボードが出てきますし、多分何とかなるでしょう。うん。

……と思っていましたが、切る、貼る、コピー、戻るなどの作業が何ともならず面倒だったので、USB変換アダプタを追加導入しました。

嬉しいコードのシンプルさ

MobileStudio Pro 13の充電を開始しました。

電源につなげ、MobileStudio Pro 13を起動させてみました

見て下さい。コードがたったの1本(電源用)です。本体にはバッテリを内蔵しており、モバイル時にはこのコードも外れ、フル充電時で最大6時間の駆動が可能とのこと。素晴らしい。それに引き換え、普段の作業環境はこの有様です。

普段の作業環境がこちら。奥がCintiq 13 HD、手前が普段使っているキーボードです

えっそんなに変わらない? ……いやいや、問題はここからです。

Cintiq 13 HDはPCにつなげて使っているので、ケーブルが多いのです。①HDMI②USB Type-A③USB Type-A

PCに接続してから一気にコードが増えます。そして足元を見ると……。

足元でうねる電源コードたち。①HDD②Cintiq 13 HD③オウムの風浴び用ドライヤー④携帯電話充電器⑤PC⑥予備PC⑦扇風機⑧HDD予備

もうこの辺りになると地獄です。足元への気配りが疎かになると、配線トラップに引っかかります(オウムが良く見える環境で作業できるよう場所を点々としているため、すぐ移動に対応できるようコードを纏めていません)。それに加え、オウムのクチバシが届くところにコードがあると断線されますので、コードの場所に気を張り巡らせる毎日です。MobileStudio Proへの関心が高まらざるを得ません。

オウムの近くで作業ができる!

そして、今回のMobileStudio Pro 13です。最初から最後までコード1本。床のコード地獄も解消されますし、オウムから守るコードが1本で済むなんて最高です。充電が終わればそのコードともサヨナラ……コードレス最高……!

コードの枷が無くなったおかげで、普段はオウム部屋への持ち込みも可能になりました。

ケージの上に本体を置いて、オウムの視界に入りながら作業することもできました

オウムの1人遊びを中断することなくオウムの近くで作業ができますし、オウムと距離が離れていることによってオウムが引き起こす「呼び鳴き」「ムシャクシャ毛引き」も、近くで作業することで軽減されました。

そしてオウムが粉を撒き散らした時の避難も即座にできます(健康なオウムは脂粉[粉綿羽]と呼ばれるきめ細かい粉を身体中にたっぷりまとっています。喘息の原因になることもありますので、吸わないにこしたことはありません)。流石モバイル……!コードレス……!欲しかったのはこのフットワークの軽さ……!!

場所に囚われずに作業できるというのは予想を超えて快適でした。ちょっと席を外さないといけない、でも作業は中断したくない。そんな時に作業を中断せずにスッと移動できます。このモバイル液晶タブ、移動が多い環境に身を置く方の救世主になるやもしれません。

次回は、筆圧検知機能が今までの4倍(8,192レベル)になった専用ペン「Pro Pen 2」の使用感をお届けします。

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