露出の多い服装になるこの季節、鏡に映る姿を見て、ダイエットや健康管理を意識する方も多いのでは? つい間食をしたり、飲みすぎたりしてしまう方に、ぜひ注目してほしいのが、みかん。冬に食べるビタミンCが豊富な果物というイメージが強いかもしれませんが、実は、1年中健康をサポートしてくれる頼れる存在。肝機能のモノサシとなる「ガンマ-GTP」との関係をはじめ、さまざまな健康パワーが期待される「ベータ-クリプトキサンチン」が豊富なんです。そこで、冬だけの果物にしておくにはもったいない、みかんの知られざる魅力に迫ります。

冬だけなんてもったいない、みかんの魅力とは!?

間食はどれくらいの頻度で、なにを食べていますか?

間食とは、食事と食事の間を補う、軽食のこと。仕事の合間のリフレッシュや日々の楽しみとして、間食を摂っている方も多いのではないでしょうか。社会人の皆さんの間食事情とみかんに対する認識を探るべく、マイナビニュース読者301人に聞いてみました。

間食について「よくする」という回答が42%、「ときどきする」という回答が43%。合わせると8割超という結果に。さらに、間食をするという人に、よく食べるものについて聞きました。

一番多かったのは、87%の人が選んだお菓子。フルーツも28%の人が回答し、4人に1人は間食にフルーツをよく食べているようです。みかんについての認識はどうでしょうか?

春から秋にかけて出荷される「ハウスみかん」のおかげで、みかんは今や1年中食べられる果物に。でも、「こたつでみかん」のイメージもあってか、年中食べられることを知らない人が、過半数でした。

生活習慣病などのリスクを下げる効果が期待されている「ベータ-クリプトキサンチン」について知っている人は、16%の少数派。声に出すと舌を噛みそうになる、長い名前のこの栄養素の知る人ぞ知る健康パワーをご紹介していきます。

管理栄養士もおすすめ
仕事の休憩中やアフター5前に、みかん!

8割以上の人が、「よくする」「ときどきする」と回答した間食。みかんがおすすめの理由を管理栄養士の松田侑未子さんに聞きました。

「温州みかんは、脳のエネルギー源となるブドウ糖をはじめとする糖質、ストレスで多く消費してしまうビタミンCが豊富。また、糖質の代謝を助ける働きがあると言われるビタミンB1も果物の中では豊富です。頭をすっきりとリフレッシュさせるのに、もってこいです。また、つい口にしてしまうアメ(2個:約10g)やチョコレート(2かけ:約10g)より、温州みかん1個分(約80g)の方が低カロリー。最近注目されているカロテノイドの一種、『ベータ-クリプトキサンチン』も摂取できます。その含有量は、いよかんと比べると100gあたりで6倍以上、バレンシアオレンジでは約15倍と果物の中ではトップクラスです。

カロテノイドは、野菜や果物などに含まれる色素成分。トマトのリコピン、人参のベータ-カロテンなどが代表的で、抗酸化作用があります。国の機能性食品表示制度が始まり、野菜や果物でも機能性がうたえるようになった際、いち早く認められたのが三ヶ日みかん(温州みかん)の『ベータ-クリプトキサンチン』。『骨代謝の働きを助けることにより、骨の健康に役立つことが報告されています』と箱や袋に表示されています。また、静岡県三ヶ日町の住民を対象にした栄養疫学研究では、血中『ベータ-クリプトキサンチンレベル』の高い人は、さまざまな生活習慣病リスクが低かったことが報告されています」

農研機構果樹研究所の研究によると…

「ベータ-クリプトキサンチン」は、1日に平均2~3個のみかんを食べることで、食べない人の10~20倍の血中濃度になると言われています。飲酒による害は、ガンマ-GTPの値で判断されますが、血液中に「ベータ-クリプトキサンチン」を蓄えておけば、ガンマ-GTPの上昇を抑えられることが実験で実証されました。アフター5の飲み会の前にサッとデスクで食べておくと、水分補給にもなり、一石二鳥。

ほかにも、血中の「ベータ-クリプトキサンチン」濃度が高い人は、低い人に比べて、メタボリックシンドローム、動脈硬化、骨粗しょう症、インスリン抵抗性、喫煙による活性酸素の害などにかかるリスクが低いことが明らかになってきています※。

※静岡県三ヶ日町の住民を対象にした栄養疫学調査より(2003年/2005年)

冬だけじゃもったいない!
デスクでも手軽に摂れるみかんで、健康習慣を

今回、知られざる魅力を紹介したみかんは、いわゆる「みかん」と呼ばれる温州みかん。皮を手でむけるので、サッと食べられるのも魅力のひとつ。夏の暑い季節は、冷凍庫で凍らせた「冷凍みかん」もおすすめです。皮をむいてから食べやすいサイズに分けて凍らせておけば、会社のデスクでも手軽に食べられます。

冬のイメージが強いですが、ハウスみかんのおかげで、1年中おいしく食べられるみかん。露地栽培の温州みかんは、収穫時期によって4つに分類され、品種もさまざま。1年を通して品種ごとに味を比べてみるのもおすすめです。

実は年中収穫されているみかん。あなたも食べ比べてみては?

●極早生温州(ごくわせうんしゅう)
収穫時期:主に9月から10月ごろ
主な品種:『上野早生』『ゆら早生』『日南1号』など

●早生温州(わせうんしゅう)
収穫時期:主に11月から12月ごろにかけて
主な品種:『宮川早生』『興津早生』『原口早生』など

●中生温州(なかてうんしゅう)
収穫時期:主に12月から
主な品種:『南柑20号』『させぼ温州』『向山温州』など

●普通温州(ふつううんしゅう)
収穫時期:主に12月半ばから
主な品種:『大津4号』『青島温州』など

●ハウスみかん
収穫時期:主に5月から9月下旬にかけて
極早生温州、早生温州をビニールハウスで栽培したみかん。環境の影響を受けにくいため、味のバラつきが少ないと言われています

全国のみかん産地の農協が集まった「日本みかん農協」では、働き盛りの社会人に、職場のデスクなどでみかんを食べてもらおうという運動「デスクdeみかん」を推進中。路上や企業でみかんを配布したり、紹介パンフレットを配布したり、ユニークな活動を行っています。

生活習慣病のリスクを下げる効果が期待されている「ベータ-クリプトキサンチン」をはじめ、日差しの強い季節は特に気になる美肌のためのビタミンC、アンチエイジングで注目されるポリフェノールなど、摂ることを習慣化したい栄養素が豊富なみかん。ご家庭のダイニングテーブルで、そして職場のデスクで、「こたつでみかん」ならぬ「デスクdeみかん」を合い言葉に、みかんを食べる習慣を取り入れてみませんか?

お話をうかがった方

エームサービス 管理栄養士:松田侑未子さん

[PR]提供:日本みかん農協

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