ユニットコムグループが提供するiiyama PCブランド「STYLE∞」に、新たにエントリー向けの14型ノートPC「Stl-14HP012-C-CDMM」が登場した。同モデルの特徴は、なんといっても標準構成で2万4980円(税別)という圧倒的な値ごろ感にある。コストは文句のつけようがないが、実際のパフォーマンスはどうなのか。そこで今回は、この「Stl-14HP012-C-CDMM」の実力を見ていこう。

標準構成で2万4980円(税別)という低価格を実現したエントリー向けの14型ノートPC「Stl-14HP012-C-CDMM」

直販の「パソコン工房」Webサイトで取り扱われているStl-14HP012-C-CDMMは、なんと2万4980円(税別)という低価格で購入できるエントリー向けの14型ノートPCだ。構成をみるとただ安いだけでなく、基本をしっかりと押さえたスペックとなっている。

まずCPUに関しては、4コア/4スレッドでの処理が可能なIntel Celeron N3450を採用。TDP(Thermal Design Power : 熱設計電力)が6Wと非常に低いほか、CPU統合グラフィックス「Intel HD グラフィックス 500」で日常使いには十分のグラフィックス性能を提供してくれる。メモリは4GBと、こちらも一般的な事務作業を行うには満足できるレベル。そして極め付けが、32GBのeMMC(Embedded Multi Media Card)ストレージだ。このeMMCは、SSDと同じくフラッシュディスクを用いたストレージで、近年はスマートフォンやタブレットに採用されていることでもおなじみ。SSDと比べるとデータアクセス速度自体は若干劣るものの、HDDと比べれば圧倒的に速く、消費電力や設置スペースが小さいというメリットもある。容量自体は32GBと少なめだが、価格を考えれば納得できる。このあたりはUSBメモリや外付けドライブを併用すれば問題ないだろう。

エントリー向けとして高水準なパフォーマンスを記録

それではここから「Stl-14HP012-C-CDMM」の実力を見るべく、各種ベンチマークの結果をチェックしていきたい。なおベンチマークの実施にあたっては、本機が備える最大パフォーマンスを確認するため、付属アプリケーション「CONTROL CENTER」のパフォーマンス切り替え機能で「パフォーマンス」を選択してある。

まずはWindowsの快適さを評価するプログラム「WinSAT.exe」の実行結果の形式で紹介しよう。「一番低いサブスコア」はグラフィックスの4だが、これは統合グラフィックス「Intel HD Graphics 500」に依存したもの。ブラウジングやメールなど一般的な事務作業を行う上では十分といえるだろう。それ以外の項目はプロセッサの7.1を筆頭に、メモリが5.9、プライマリ ハードディスクが6.6と、エントリー向けノートPCとして優秀なスコアを記録している。

Windowsエクスペリエンス インデックスの結果

PCの総合的な力を見る「PCMark 8」の総合スコアについても、エントリー向けノートPCとして高水準な1,716をマーク。グラフィックス性能を測る「3DMark」は、DirectX 11対応のグラフィックテスト「Fire Strike」が331となった。グラフィックテスト「Time Spy」に関してはDirectX 12対応のため「Intel HD グラフィックス 500」では動作しなかったが、用途を考えればまったく問題ないといえる。

「PCMark 8」の結果

「3DMark」Fire Strikeの結果

エントリー向けながらライトなゲームタイトルも楽しめる

エントリー向けノートPCには多少過酷ではあるが、ゲームでの活用性もチェックしてみた。「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4k」の1,280×720ドット/ウィンドウモードでベンチマークを実施したところ、意外にもグラフィック設定「低品質」で「普通」、「標準品質」で「やや重い」という判定に。さすがに「最高品質」では「重い」というスコアになってしまったが、ブラウザゲームを中心にライトなゲームタイトルを楽しむには十分といえるだろう。

「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4k」を1,280×720ドット、「低品質/標準品質/最高品質」で実行