米国では、金融機関の業務をAIとロボットが少しずつ代替しはじめており、その波は日本にも押し寄せている。そうした流れの中で特に注目されている技術が、RPA(Robotic Process Automation;ロボティック・プロセス・オートメーション)だ。本稿では欧米の多くの金融機関やeコマース企業が使用しているRPAソフトウェアの「KOFAX KAPOW(コファックス カパゥ)」の利便性について、金融機関の業務を例に紹介する。

金融機関における生産性で遅れをとる日本

金融のグローバル化が進んでいる中、日本の金融機関における一人あたりの生産性は世界が遅れを取っている。日本は主要国内 (英国、ドイツ、米国、カナダ、フランス、イタリア) では他国に大きく離された7位、151各国中では29位に位置しているのだ。

これはリーマンショック以降、日本以外の国では戦略的な投資を行ない生産性の向上を図っているのに対し、日本はこの分野に対してほとんど投資を行ってきていないことによる。近年、欧米やシンガポール、香港の金融機関が戦略的な投資の対象としているのが、ロボティクスプロセスオートメーション(RPA)である。

RPAが実現することとは

RPAの特徴としては、専門的なノウハウを必要としない、パワフルなインテグレーションと自動化を足し合わせた新しいアプローチだということが挙げられる。これまでのシステム構築は設計やテストのフェーズに膨大な費用と時間をかけていたが、Kofax Japanが提供するRPAソフト「KOFAX KAPOW」によるロボットは、日々人間が行っている仕事を覚え、そのまま実行する。その適用範囲は広く、セールスフォースやOffice 365のようなクラウドサービスから、エクセルやPDF、オラクルやSQLサーバ、グーグルやフェイスブック、官公庁やYahooのホームページ、自社で構築したイントラネットまで、ほぼ全てのアプリケーションの操作の手順や分岐、パターンを覚えることが出来る。

またロボットへの教え方(ティーチング)は現状の操作を見せるだけ。ロボットが自動的に自身のプログラムを作成する。つまりこのソフトウェアを使用するためには設計もプログラミングも必要ないのだ。これまでの技術では構築に一年以上かかっていたシステムが、RPAを使用することで、たった1ヶ月、1週間、作業内容によっては1日で本番稼働することが可能なのである。

加えて、RPAが素晴らしいところは、人間が行う業務を覚えるだけでなく、人間には出来ない作業をも可能とすることである。例えば、24時間365日稼働できたり、世界中のツイッターの情報を一瞬で取り込むといった事も理論上可能だ。ロボットが作業を行うため、ミスすることもほとんどない。ある有名ショッピングサイトでは、取扱商品のほぼ全ての価格や在庫といった情報をこのロボットを使用して取り込んでいるという。また、某自動車メーカーのカーナビゲーションシステムでは、GPS情報からその場所に合った地域の情報の検索と表示を、ロボットが操作しているとのことだ。

KOFAX KAPOWでこれまで実現できなかったサービスの提供を

金融機関では最近、KYC(Know Your Customer)という言葉が使われているという。顧客が、口座を開設したり、カード会員になる際に、その顧客の情報を深く知ることが重要視されているのだ。しかし顧客の服装や年齢、証明書類から知ることができる情報は限られている。

RPAを用いれば、社内外の情報全てを検索した結果を手に入れることができ、顧客へより深いアプローチが可能となる。これまで見逃してきた機会損失をなくすことができるのだ。Kofax Japanの調査によれば、KOFAX KAPOWによって、人間が携わる業務の35%をロボットで代替可能であり、35~50%のサービスレベルと生産性の向上が可能だという。Kofax Japanは、こうしたバックオフィスの効率化だけでなく、これまでやりたくても出来なかったサービスやビジネスモデルを KOFAX KAPOWにより実現していく、と今後を展望している。

KOFAX KAPOW のお問い合わせ先

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