マウスコンピューターのゲーミングPCブランド「G-Tune」から、まったく新機軸の省スペースゲーミングデスクトップPC「NEXTGEAR-SLIM」シリーズが登場した。まるで"板"のような外観に、驚きのスペックを凝縮した同シリーズ。その中から今回は、256GBのM.2 SSDと1TBのHDDを搭載したデュアルストレージモデル「NEXTGEAR-SLIM is100SA1」の実力を見ていこう。
ゲーミングデスクトップPCとは思えないほどスリムな「NEXTGEAR-SLIM」シリーズのデュアルストレージモデル「NEXTGEAR-SLIM is100SA1」 |
「NEXTGEAR-SLIM」シリーズシリーズは、「これって本当にデスクトップPC?」と思えるような板状のボディを採用した、新機軸の省スペースゲーミングデスクトップPCだ。確かにこれまでも省スペース設計のデスクトップPCは存在したが、コンパクトさを追求すれば、性能面はやや劣るという印象が拭えなかった。しかし同シリーズは、あの「G-Tune」ブランドを冠するゲーミングPCである。実際「NEXTGEAR-SLIM is100SA1」は、Intel Core i7-6700HQ、16GBメモリ、256GBのM.2 SSD+1TBのHDD、そしてグラフィックスにNVIDIA GeForce GTX 1070(8GB)とスペックも本格派。きっとこれまでの常識を覆してくれるはずだ。
ゲーミングデスクトップPCとしては異例の薄型ボディ
それではスペックの前に、まずは「NEXTGEAR-SLIM」シリーズの特徴である外観から見ていきたい。
同シリーズは一目でわかるほど、ゲーミングデスクトップPCとしては異例の薄型ボディを採用している。本体サイズはなんとW22×D385×H274mm(スタンド装着時 W124×D385×H290mm)で、重量は本体のみで約1.75kg(スタンド装着時 2.5kg)。サイズ感としては、「NEXTGEAR-NOTE」シリーズの15.6型ノートPCとほぼ同じだ。これを付属の専用スタンドに立てて設置するのだが、その見た目は"質実剛健"なイメージが漂う従来のゲーミングデスクトップPCから大きくかけ離れており、まるでコンシューマゲーム機のようにも見える。わずかなスペースにも設置できるだけでなく、形状自体はシンプルながら「G-Tune」のロゴと赤いラインが入ったデザインも好印象だ。
4K解像度で最大3画面の同時出力ができる充実のインタフェース
「NEXTGEAR-SLIM is100SA1」は、これだけスリムなボディに、充実のインタフェースを備えているのもポイントだ。その中でも特徴的なのは、外部映像出力端子としてMini DisplayPort×2、HDMI×1を搭載していること。合計で3画面に対して同時出力が行えるほか、すべてが4K解像度に対応しており、マルチディスプレイ構成で迫力のゲームプレイを楽しめる。サブディスプレイに攻略サイトなどを表示しておきたいときにも便利だ。
また、本体前面と背面には異なるインタフェースが配されており、マルチカードリーダーやオーディオ系の入出力端子を頻繁に使う場合は背面を手前に、USBの利用が多い場合は前面を手前にするなど、端子へのアクセス頻度に応じて設置方向を変えられるのもユニークといえる。
本体背面には有線LAN、USB 3.0×1、マルチカードリーダー、そしてライン出力/マイク入力/ヘッドフォン出力を搭載 |
Mini DisplayPort×1、USB 3.1(Type-C)×2、USB 3.0×2を備えた本体前面 |
無線LANや内蔵バッテリーで部屋間の移動もラクラク!
インタフェースに関しては、IEEE 802.11 ac/a/b/g/n対応無線LANおよび、Bluetooth V4.2+LE準拠モジュールを搭載しているのもポイントの一つ。ネットワークへ手軽に接続できるのはもちろん、キーボードやマウスなど、各種周辺機器をBluetoothでつなげば、ACアダプタおよびディスプレイとの接続に用いる最小限のケーブルのみで、スッキリとレイアウトすることができる。
さらに驚いたのは、これだけ省スペースながらバッテリーまで内蔵していること。バッテリー駆動時間は約3時間と控え目だが、その存在自体に大きな意味がある。例えばリビングで途中までゲームを楽しみ、シャットダウンせずそのままの状態で自室へ移動、プレイを再開することも可能。このような使い方は一般的なデスクトップPCではできない。また、電力の瞬断などが発生した際に、マシンへのダメージを抑えられるのもうれしい点だ。