歯科画像医療診断スキャナー「PreXion3D Excelsior」の開発・販売をビジネスの柱に据えるプレキシオンは、基幹システムとしてネットスイートのクラウド型ERP「NetSuite OneWorld」を選んだ。同社のグローバルビジネスを、NetSuite OneWorldはどのように支えているのだろうか。

創業から10年の節目に米国での事業展開を拡大

2007年に設立されたプレキシオンは、医師や歯科医師、その患者の満足度を上げるために”見えないものを見せる技術”を追求した歯科CBCTスキャナー「PreXion3D Excelsior」の製造・販売など各種サービスを包括的に提供している。

同社は2014年に、船井電機と医療機器事業の提携を行い世界初となるLED光音響イメージングシステムの共同開発に成功。2015年には、国内大手映像・音響メーカーと歯科医療機器メーカーでグローバルビジネスを牽引してきたキャリアを持つ、今田泰豊氏(現:取締役副社長)を招き入れた。そして2016年、歯科CBCTスキャナーPreXion3D Excelsiorが、米国で医療機器を販売するために必要な市販前認可である米国FDA510(k)の認証取得を完了させた。プレキシオンの海外展開開始は数年前に遡るが、なかなか本格的な事業展開ができていない状態であった。

そして創業10年の節目を迎えた2017年1月、同社は主力市場であるアメリカでの大きな事業改革をスタートさせたのだ。

プレキシオン 取締役副社長
今田泰豊氏

同社でグローバル展開プロジェクトを推進する今田氏は、プロジェクトの開始当初の背景を次のように振り返る。「業務スタイルに対する大きな懸念がありました。グローバルビジネスを成功させるためには、迅速かつ的確な意思決定と業務遂行が必要不可欠です。併せてグローバル全体のビジネス状況を可視化する必要もあります。このようなグローバル経営管理を実現するためには、グローバルで通用する基幹系システム基盤が必要であると感じました」

主に研究・開発にフォーカスしていた当初、同社は安定した経営を実現しながらも、書類を中心としたアナログな仕組みで労働力に頼る事業運営を行っていたのだ。しかし、2017年から開始する大規模なグローバル事業展開を見据えた時に業務フローが追いついていかないと危惧した今田氏は、グローバル経営基盤としてのERPの導入を決断した。

ERP導入を経験していないスタッフでも、業務をシステム化できる対応力を高く評価

ERPの選定を開始したプレキシオンは、ERP導入プロジェクトチームを発足することから始めた。メンバーは、今田氏をリーダーとし、事業本部マネージャーの村上哲二氏、そして、経理部門と業務部門から各1名を加えた4名体制。しかし、全員がERPの導入経験がないという大きな問題に直面した。

「最初に国内の著名なERPベンダーに連絡して、説明を聞くことから始めました。ところが、我々の知識が及ばないのか専門用語が多く理解できない状況でした。また、多通貨対応や必要な機能などを質問すると、基本パッケージでは対応していなかったり、インテグレーションが発生するなど希望する業務フローが得られなかったり、といった例もありました」(今田氏)

グローバル展開のために必要な経営基盤の要求に対して、複数のベンダーにERPの導入を依頼してしまうと、運用後のサポートが複雑になるだけではなく整合性が取れない危険性もある。そのような中で、NetSuite OneWorldが有望な選択肢として残っていくことになったのだ。

NetSuite OneWorldの選定理由について、今田氏は「NetSuiteシリーズのようなクラウド型ERPであれば短期間での導入が可能です。ハードウェア資産への投資や運用などが不要になるので弊社に最適だと考えました。加えてNetSuite OneWorldは多言語・多通貨に対応しているため、私たちにとって最適だと判断しました」と語る。

こうしてNetSuite OneWorldの採用を決定した同社は、2016年5月から導入プロジェクトを開始し、わずか6ヶ月でカットオーバーさせることに成功した。

プレキシオン 事業本部
マネージャー 村上哲二氏

ERPの経験をまったく持たないメンバーが短期間での導入を成功させた理由を、プロジェクトの責任者である村上氏は次のように語る。「短期間での導入を実現した理由は、NetSuite OneWorldのテンプレートに実業務を合わせるのを基本に考えたことと、ネットスイートのプロフェッショナルサービスの方々のおかげだと思っています」

NetSuite OneWorldの標準機能を活用することを前提に、最小限のカスタマイズでプロジェクトを進めることで短期間での導入が可能になる。また、プロフェッショナルサービス部門がプレキシオンと同じ目線に立ち、業務や経理を理解した上で適切な設定やアドバイスをしていたのだ。

業務効率が劇的に改善されCRMも活用

2017年の北米展開を見据えてNetSuite OneWorldをカットオーバーさせたプレキシオンは、すでに日米でスピード感のあるグローバル経営管理を実現している。

その成果について、今田氏は「仕事の効率とスピードが劇的に改善されました。日米を行き来する中で、今ではスマートフォンを活用して次から次へと業務をリアルタイムにこなしています。今まで、決済処理ひとつを行うにしても自席に戻る必要があったため、その成果は劇的と言えるでしょう。また業務の透明性が高まったため、状況の把握に加えてコンプライアンスも高まったと思います」と述べる。

米国での展示会にも出展

NetSuite OneWorldの展開は大きな混乱もなくスムーズに導入できたという。若いスタッフはスマートフォンなどでITには慣れているので、事業効率のみならずワークライフバランスという観点でも良い効果が出ているのだ。

またNetSuite OneWorldは、ERPに加えてCRMも完全に統合したクラウドで提供されるビジネスソフトウェアだ。プレキシオンでは、このNetSuite CRMの活用もすでに開始している。今田氏はCRM活用についてこう述べる。「お客様に販売後も、丁寧できめ細かいサポートを行うためにCRMが必要でした。すでに北米ではNetSuite CRMを活用しサービスを行っています」

プレキシオンの製品は約10年にわたって歯科医療の現場で使われている。1台約1,000万円の高額機器を販売する同社にとって、きめ細かなお客様のサポートは重要なのだ。それだけに、販売後の保守やサービスなどのサポート体制は必要不可欠であり、NetSuite CRMがそれを支えている。

経営分析の活用や欧州での展開を目指す

歯科CBCTスキャナー「PreXion3D Excelsior 」

今田氏は、今後に向けた計画について「米国でのビジネスが軌道に乗ったら、次は欧州に進出する計画です。その際にも、NetSuite OneWorldであれば短期間で現地に適応したERPやCRMを使えるようになるので、当社にとっては強い武器となります」と話す。

クラウド型ERPであるNetSuite OneWorldは、地域や拠点、利用ユーザーの広がりによるキャパシティを意識する必要がないため容易に海外への展開が可能になるのだ。現在、NetSuite OneWorldでは20の言語、190の通貨に対応している。また、「今後、NetSuite OneWorldを活用してデータなどが多く蓄積された際には、経営のリアルタイム分析にも活用していきたいです」と今田氏は付け加えた。

NetSuite OneWorldが、グローバル経営を行うプレキシオンの業務プロセスの統合とガバナンス強化、そしてスピード経営を支えているのだ。

米国での展示会にて

歯科治療現場にて

【お客様プロフィール】プレキシオン

本社所在地:〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1-14-1
設立:2007(平成19)年 9月28日
資本金:1億円
代表取締役社長/ CEO / CTO:阿賀野俊孝
取締役副社長:今田泰豊
社員数:約60名
業種:医療画像診断機の開発・販売
Webサイト:https://www.prexion.co.jp/

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