「反復レッスン」がおすすめ

筆者も使ってみて感じたが、まずテキストのいらない「反復レッスン」から始めるのがおすすめだ。音をまねることで次第に口が滑らかに動くようになっていくのが実感できるだろう。

その後「発音レッスン」で正しい発音を身につけたら、あとは目的に合わせてコースを選択すればよい。例えば、海外旅行に行くなら「実用会話ライブラリ」でシーンにあわせて練習すると効果的だし、「文法レッスン」は中学3年間で習う文法を網羅しているので、復習も兼ねて学習すれば、応用力がつき日常的な会話に幅が出てくるだろう。

耳が発音と一緒に育つ?

――というわけで、ユーザーに向けて開発者目線でアドバイスをお願いします。また、実際の効果についても教えてください。

阿部氏: 自分の場合ですが、1日10分続けて2週目くらいから、だんだん話すのが滑らかになっていくというか、効果が出てきたように感じます。

「発音レッスン」にしてもはじめはうまく読めないのですが、Lesson Podでは文中にある音のつながりごとに重点的に繰り返し練習するので、だんだん英語らしい発音ができるようになってきます。

そして驚いたのが、口が慣れてくると不思議と聞き取りもできるようになっていくんですね。耳が発音と一緒に育っていくような感じです。こうしたレッスンの流れについても、英会話教室の先生にご協力いただき、レッスン方法を徹底的に研究して、それを落とし込んで開発しています。ですので、ある程度しっかり続けてもらえれば必ず成果を得られると思いますね。

付属のテキスト冊子は出版社と協力して、今回の製品用に新規制作したもの

北地氏: 個人的に、パソコンのビデオチャットを利用したオンライン英会話を体験したんですが、いきなり知らない外国人の先生と話すことにすごく壁を感じました。緊張するし、言いたいことが頭ではわかっていても、口から出てこないんですね。

日本人は英語の基本を義務教育の間に学習しているので、本当は頭に入っているはずなんです。でも、話す練習をあまりしてきていないため、外国人といきなり話してと言われてもむずかしい。

ですので、「今、自分が持っている英語の知識をうまく(口から)引き出せるようになろう」というのが初心者にとって第1ステップとなります。そこに、Lesson Podを使うことで「口に出して話す」という実体験を習慣化し、自信をつけた上で実際に英会話を始めると、よりスムーズに身についてくるのではないでしょうか。