筆者の英語力は、ほぼ高校生レベルくらい?

筆者が最初に試したのは、新機能の「トレジムプラン」だ。これは、英語習得のレベル別にトレーニングができるというもので、レベルは大きくわけて6つに分かれており、合計18種類の学習プランが選べるようになっている。

  • レベル1:超初心者 or 英語ギライの人
  • レベル2:初心者 or 中学レベルからやり直したい人
  • レベル3:中学レベルから上を目指したい人
  • レベル4:高校レベルを着実にモノにしたい人
  • レベル5:ビジネス入門 or 難関大受験レベルを目指す人
  • レベル6:ビジネス実践 or 留学を目指す人

「なにから勉強してよいかわからない」という人は、各レベルの内容を最初にチェック。「このレベルはわかりにくいな」と感じたところから勉強できて便利

いくらなんでも「超初心者」ではないだろうと、筆者はまずレベル3の「中学英語の総まとめ(ボキャブラリー編)」を選択。すると、「NHKラジオ基礎英語3」のほか、単語力を鍛える「キクタンEntry」など、4種類の教材が表示された。

ちなみに、筆者の英語力の最大の課題は「単語力」だ。そこで、最初に試したのは単語力がわかる「キクタンEntry」。ところが、さすがに筆者でも中学レベルの英語力はあったのか、出題される英単語テストはほぼ満点。なので、レベル4の「高校英語の総まとめ(ボキャブラリー編)」で学習することにした。このプランは「NHKラジオ ラジオ英会話」、「キクタンBasic」、単語力と長文読解力も鍛える「キクタンリーディングBasic」、そして熟語が覚えられる「キクジュクSuper」で構成されている。早速「キクタンBasic」に挑戦してみたが、単語の2割ほどがうろ覚えだということが判明。レベル4といえば「高校生レベルを着実にモノにしたい人」。数年とはいえ英語圏に住んでいたのに、残念な結果である。

ただ、これから英語を覚えようという筆者にとって、自分の英語レベルがどれくらいか分かったのは有意義だった。また「レベル6を目指すぞ」という目標ができたのも、モチベーションを維持する上で役に立った。

学習プラン内で、自分が勉強した進捗状況が分かるのも◎。どれくらいで今のレベルを脱出できるかがわかるので、やる気が起きやすい

キクタンのチャンツはリズムに合わせて英語と日本語が交互に流れる。聞いているだけで単語がなんとなく頭に入ってくる

自宅での空き時間はもちろん移動中にも

XDR-B20で特に気に入ったのは、使用場所に合わせて形状を変化させることができる3wayスタイルを採用しており、さまざまな状況で学習ができることだ。

電車の中でもかさばらない「タブレットスタイル」

持ったままでキーボードを使用できる「フラットスタイル」

机に向かってじっくり学習できる「チルトスタイル」

自分は単語力に一番の問題を感じていたので、とくに「キクタンBasic」を中心に学習をした。この「キクタンBasic」は主に2つのパートに分かれている。英単語に自信がない場合は、「英単語チャンツ」を聞くのがオススメ。軽快な音楽に合わせて英単語と日本語訳がリズミカルに再生される。歌のように英語と日本語が交互に流れるため、繰り返し聞いていると徐々に単語が頭に入ってくる。

ちなみに、英単語や日本語が再生される間は、該当する単語が画面に表示される。とはいえ、筆者は今回「英会話ができるようになること」を重視していたので、ひたすら英単語の発音を聞くことに集中した。これなら画面を見る必要がないので、ヘッドホンを付けていれば移動中でも単語を覚えられる。

キクタンのリスニング中は特に操作する必要はないので、液晶画面が見えるだけの「タブレットスタイル」で聞くのが便利

イヤホンを装着すれば、移動中でも英語学習が可能。とくに、キクタンは聞くだけでも単語が覚えられるので通勤時に最適だった

さらに、キクタンBasicは、チャンツで覚えた単語を「英単語→日本語」「日本語→英単語」両方面からテストすることもできる。出題された単語が分かった場合は「○」、分からなかった場合は「×」をキーボード操作で選択するだけ。あとから、自分が苦手な単語だけをチェックしたり、覚えられなかった単語の再テストも簡単だ。筆者は通勤時に駅まで歩く時間でチャンツを聞き、電車内ではキーボードを出して単語テストを行っていた。忙しい時でも、ちょっとしたスキマ時間に効率的に学習できるのは正直ありがたいポイントだ。