ブロードバンドの普及とPCの高性能化、そしてニコニコ生放送(以下、ニコ生)やYouTube Live、Twitchなど多数の動画配信サービスが登場したことで、誰もが手軽にライブ配信ができるようになった現在。ライブではない動画配信も含めて、子どもが将来なりたい職業に「YouTuber」がランクインするほど、その存在は身近なものとなっている。

ライブ配信にもさまざまなジャンルがあるが、ゲーム好きにとって興味深いのはやはりゲーム実況ではないだろうか。淡々とストーリーをこなしたり、複数人でワイワイと配信したり、自ら制約を設けた"縛りプレイ"をしてみたりと、それぞれが個性的な配信でリスナーを楽しませてくれる。

しかし、いざ自分がゲーム実況を始めようと思ったところでネックになるのが、、どんな機材が必要なのか、どんな手順でやればいいのか、、といった部分だろう。そんな中、マウスコンピューターのゲーミングPCブランドG-Tuneから動画配信を始めるのに適したキャプチャーボード搭載モデル「NEXTGEAR-MICRO im570BA8-MAO」が登場した。そこで今回は通常のレビューと少々趣旨を変え、実際にゲーム配信でその使い勝手を見てみようと思う。

キャプチャーボード搭載モデル「NEXTGEAR-MICRO im570BA8-MAO」

キャプチャーボード「AVerMedia GC310」を標準装備

「NEXTGEAR-MICRO im570BA8-MAO」は、スタンダードクラスのゲーミングPCをベースとして、ゲーム機などからの映像が取り込めるキャプチャーボード「AVerMedia GC310」を搭載したモデルだ。このAVerMedia GC310は、1080p/60fpsの動画を録画・配信できる能力に加え、HDMIとVGA(D-Sub)の入力端子を装備。PlayStation 4(以下、PS4)/Xbox One/Wii Uをはじめとしたコンシューマゲーム機、さらに別売の専用VGAアダプタを使えば、iOSデバイスの録画・配信まで行うことができる。このキャプチャーボード以外の主なスペックは、Intel Core i5-7400プロセッサー(4コア/3.00GHz)、8GB(PC4-19200)メモリ、2TBのHDDで、グラフィックスにはGeForce GTX 1050(2GB)を搭載。この標準構成で99,800円(税別)という価格は、ゲーミングPCとしてもかなりコストパフォーマンスの高い仕上がりといえる。

実際にニコ生でゲーム実況をしてみよう

それではここから、実際に「NEXTGEAR-MICRO im570BA8-MAO」を使ったニコ生でのゲーム実況手順を紹介しよう。今回接続するのはPS4だ。もちろん、PS4に標準搭載されているブロードキャスト機能を使えば、ニコ生/YouTube/Twitch/Ustreamへのライブ配信がダイレクトに行える。しかし、たとえばコメントビューアでリスナーのコメントを見やすく整理したり、必要に応じてBGMやSE(効果音)を鳴らしたり、画面端のワイプで配信者の顔や操作する手元を映したりと、より細かい工夫を施すなら、やっぱりPC経由での配信がベストといえる。

なお、ニコ生でライブ配信を行うには月額540円(税込)のプレミアム会員に登録し、放送用にコミュニティを作成しておく必要があるが、今回はこれらを済ませている前提での解説となっている。特に難しいことはないので、もしまだであればニコ生の公式サイトを見ながら進めていただきたい。

そのほか、自分の声を入れるためのマイクや、顔出しをする場合はWebカメラなど、どのような配信にしたいかで必要なものを用意しよう。

まずはPS4のHDCP無効化とケーブル接続

PC側の設定に入る前にまず行っておきたいのが、PS4側の設定で「HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection system)」を無効化することだ。HDCPとは、コンテンツの不正なコピーを防止する著作権保護技術のひとつ。AVerMedia GC310を含めて、一般的なキャプチャーボードはHDCPに対応していない製品が大半なのだが、この状態で接続にHDMIケーブルを使用し、なおかつゲーム機側のHDCPが有効になっている場合、映像をPC側で表示することができないのである(※)。なお、PS4は設定によりHDCPを無効化できるが、PS3やPS Vita TVは無効化の設定がないため、AVerMedia GC310では対応できないことに注意が必要だ。

PS4を起動したら「設定」→「システム」にある「HDCPを有効にする」のチェックを外す

HDCPを無効化したら、HDMIケーブルによる接続でも問題ない

PC側はAVerMedia GC310のHDMI入力に接続する

※キャプチャーしたコンテンツの利用は、私的利用に限り認められています。ゲーム実況に使用する際には、コンテンツホルダーの著作権侵害となる可能性があるため、詳しくは各コンテンツホルダーにお問い合わせください。