家庭内のLANに接続して、写真や音楽、動画などのマルチメディアファイル、文書ファイルなどを簡単に共有したりバックアップする用途として便利に活用できる「NAS」(ネットワークアタッチストレージ)。そして、NAS製品の中でPC上級者を中心に人気の高い製品が、「NASキット」と呼ばれるものだ。今回は、28,000円前後という比較的手ごろな価格ながら充実した高機能で人気の高い、QNAP製のNASキット「TS-231P」を紹介する。

TS-231P

ストレージ容量をユーザーが自由に決められる

NASキットには、購入時にHDDなどのストレージデバイスが装着されておらず、購入後にユーザーが装着して利用することになる。そのため、搭載するストレージデバイスの種類や容量をユーザーが自由に決められる。

今回紹介するQNAPのNASキット「TS-231P」は、比較的安価な製品ながら、本体正面に3.5インチドライブベイが2基用意され、それぞれに3.5インチHDDや2.5インチSSDなどのストレージデバイスを装着できるようになっている。最大2台のストレージデバイスを装着できるため、大容量HDDを2台装着して容量重視で運用したり、まずはHDD1台で運用しつつ、容量が足りなくなってきたらもう1台HDDを追加して容量を増やすといったことが容易に行える。また、同容量のHDDを2台搭載して、双方に同じデータを記録する「ミラーリング」によってデータの安全性を高めて運用したり、とにかく速度重視で2.5インチSSDを利用するといったことも可能で、搭載ストレージに関する自由度は非常に高い。

本体前面に3.5インチドライブベイを2基備え、2台のストレージデバイスを搭載できる

搭載したストレージデバイスは、全てを単一領域としたり、ミラーリング(RAID 1)で利用したりできる

もちろん、ストレージデバイスとして、容量当たりの単価が安い、いわゆるベアドライブを使える点も嬉しい部分。これによって、ほとんどの場合、ストレージデバイスがあらかじめ装着されたNASよりもトータルコストを安く抑えられる。

加えてTS-231Pでは、ドライブベイとして本体正面から簡単にアクセスできるトレイ式ホットスワップベイを採用している点も大きな特徴となっている。競合のNASキットでは、ストレージを装着する場合に本体を分解する必要のある製品も少なくない。しかし、TS-231Pなら本体正面からトレイを抜き出すだけで簡単にストレージデバイスの装着や交換が可能。しかもホットスワップ対応なので、本体の電源を落とさずとも装着や交換ができる。この利便性は、競合のNASキットと比べても群を抜いている。

ドライブベイはホットスワップ対応。本体の電源を落とすことなく装着や交換が可能だ