思いのほか多くのストレージを搭載できる内部構造

左側面のパネルにはエアホールが設けられており、CPUと拡張ファンのエアフローを向上させてくれそうだ。パネルを開けて内部を確認すると、そのシンプルな構成が見えてくる。マザーボードにはH110 Expressチップセットを採用し、拡張スロットはPCI-Express x16を1基、PCI-Express x1を3基備えている。メモリスロットは2つで、うち1つにDDR4-2400の8GBモジュールを搭載済みだ。リア側には排気用として9cmファンが取り付けられている。

本体左側面の様子。パネルのCPUと拡張スロットにあたる部分にはエアホールが設けられており、熱暴走を防ぐ

左サイドパネルを外したところ。内部空間には非常に余裕があり、エアフロー性能も作業性も高い

Micro-ATXサイズのマザーボードに搭載されたチップセットは「H110」。メモリはDDR4-2400の8GB×1を搭載する

ケースに取り付けられているファンは、リアの9cmファンのみ。ここから内部の熱を排気する

拡張ベイは、ぱっと見は5インチベイ×2(オープン)、3.5インチべイ×2(オープン×1、シャドウ×1)の4基。だが、さらにベイに吊り下げるように2.5インチベイ×1、そしてフロントに3.5インチ×1、右側面に2.5インチベイ×1が取り付けられそうなスペースが確認できる。電源ユニットには最大出力350Wの80PLUS BRONZE製品を搭載。PC全体の消費電力が減っている現在では十分な容量だが、グラフィックスカードの追加を検討している場合は、BTOカスタマイズで出力の大きなモデルに変更することも考えよう。盗難防止用のチェーンは、内部のレバーを押してリングを外部に露出させることで利用できる。

本体フロント側上部の拡張ベイ。5インチベイ×2、3.5インチべイ×2、2.5インチベイ×1(吊り下げ)が確認できる

フロントを見ると、さらに3.5インチストレージを取り付けられそうなスペースと、右側面から2.5インチストレージを取り付けられそうなスペースが見える

電源ユニットの最大出力は350W。省電力プログラム「80PLUS BRONZE」の認証を得ている

盗難防止用のチェーンなどを取り付けられるリングは、本体内部から外に押し出すことで利用可能

ベンチマークで見る「Core i5-7400」の基本性能

それでは、「LM-iH440SN」の性能をベンチマークテストで測っていきたい。まずは「WIN SCORE SHARE」を利用したWindowsエクスペリエンス インデックス スコアの結果だが、ミドルレンジモデルながらもプロセッサ・メモリは"8.1"と、優秀なスコアを見せている。内蔵グラフィックスを使用しているため、グラフィックスのスコアは"5.1"、ストレージがHDDであるため、プライマリディスクは"5.9"と平凡だが、CPU周りはさすが最新モデルだ。

「WIN SCORE SHARE」によるWindowsエクスペリエンス インデックス スコア

「CINEBENCH R15」では、最新CPUの素性がよく表れた結果となっている。i5-6400と比べるとクロックの分だけスコアが増しており、i5-6500と同程度のスコアが見て取れる。「CrystalDiskMark 5.2.0」で計測した1TB HDDの結果は、HDDなりといったところだ。もしWindows 10やアプリの起動速度を向上させたいのであれば、BTOカスタマイズからSSDの導入を検討しよう。

「CINEBENCH R15」によるベンチマーク結果

「CrystalDiskMark 5.2.0」で計測した1TB HDDの速度