X-Sign Designerを使ってデジタルサイネージコンテンツを作る

Windows用のデジタルサイネージコンテンツ作成ソフト「X-Sign Designer」を使って、ST550Kで流すコンテンツを作る流れを紹介しよう。X-Sign Designerは、ST550Kには同梱されておらず、ベンキュージャパンのWebサイトからダウンロードする。

X-Sign Designerには「スタンドアローンモード」と「X-Sign Managerモード」があり、前者はUSBメモリでコンテンツをST550Kに持って行くモードだ。後者は、作成したコンテンツをクラウド上にアップロードして、ST550Kが直接、クラウド上のコンテンツを再生するモードだが、2017年1月現在で日本ではサービス提供されていない。よって、スタンドアローンモードでのみ利用することになる。X-Sign Designer自体は日本語化されている。

X-Sign Designer

一言でいうと、X-Sign Designerは、Microsoft PowerPointのようなプレゼンテーションソフトと思っていい。真っ白な「シーン」(キャンバス)に、テキスト、静止画、動画などを配置し、レイアウト(デジタルサイネージ)を作っていく。Webページや、URLを提供するQRコード、時計、天気といった動的なオブジェクトも配置できる。何らかのプレゼンテーションソフトに触れたことがあれば、すぐに使いこなせるだろう。多彩なテンプレートが用意されているので、一通りながめておくとよい。

X-Sign Designerのテンプレート集

一般的なプレゼンテーションソフトとは違い、1つのファイル(X-Sign Designerでは「テンプレート」と呼ぶ)につき、使用するシーン、いわゆる「スライド」は1枚のみだ。シンプルなぶんだけ、操作と制作も簡単。長時間ずっと表示したままにすることが多いデジタルサイネージは、画面の変化は少な目、動きや切り替わりもゆったり目がいいのだ。レイアウトが異なる複数のシーンを使いたいときは、別のテンプレートを作り、後述する「タスク」機能で表示順と表示時間を設定し、1つのコンテンツとして書き出す。